先週、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店の入り口には、NVIDIAの新GPU「GeForce RTX 2080 Ti」と「GeForce RTX 2080」搭載カードの予約受付を告知するPOPが貼られた。また、TSUKUMOもネットショップで同GPU搭載カードの一部を予約販売するなど、にわかに次世代ハイエンドGPUの情報が目に入るようになっている。
予約情報からはMSIやGIGABYTE、玄人志向、ASUSTeKなどの複数メーカーが複数のラインアップを用意していることが読み取れる。予価はRTX 2080 Tiカードが税込み18万円前後から19万円前後、RTX 2080カードが12万円台前半から13万円台前半。RTX 2080は補助電源が8ピン×2基のタイプと8ピン+6ピンのタイプがあるようだ。発売予定は9月20日~21日とされている。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店のPOPには「発売日当日に購入希望の方を優先させていただきます」と書かれており先行予約のメリットは薄そうだが、貴重な情報が詰まっており凝視するユーザーは少なからず見かけた。
ただし、発売日からの大ヒットを期待する声はまだ聞かれない。某ショップは「現在出回っているベンチマーク情報だとそこまで大幅にスコアが伸びるわけではなさそうですからね。これからのチューニング次第というところはありますが、安くはない製品なので様子見の空気が濃くなっている感じがします」と率直に話していた。
それを裏付けるように、現行ハイエンドのGTX 1080 Tiと1080搭載カードの買い控えが起きているというコメントはほぼなかった。TSUKUMO eX.は「GTX 1080 Tiも値が下がっていて、安いものなら税込みで9万円を切っていますからね。価格帯的にRTX 2080Tiや2080とは被らない。その上、ゲームにVRに研究目的にと、いまだに引っ張りだこの人気がありますから売れ行きは好調ですよ」という。別のショップからは「まあ、しばらくはGTX 1080Tiの天下が続くんじゃないでしょうか」といったコメントまで飛び出した。
まだ発売まで日があるだけに、今後の動向に注目していきたい。
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