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「やらまいか精神」発信 飯伊の高校生団体、来月催し

「どんなコースにしようか」。会議の初日の会場となる施設でツアーの計画を練る高校生たち=24日、飯田市「どんなコースにしようか」。会議の初日の会場となる施設でツアーの計画を練る高校生たち=24日、飯田市
 飯田下伊那地域の4高校の生徒らでつくる実行委員会が、若者が主体となって地域で取り組んでいる活動を知ってもらおうと、「ちいさな地方創生会議in信州飯田」と銘打った催しを9月1、2日に飯田市で開く。高校生による情報誌の発行や選挙の投票呼び掛けといった活動は県外の地域づくり団体からも注目されており、自分たちのことは自分たちでやるという「やらまいか(やってみよう)精神」を県内外にPRする。

 同地域は住民主体の公民館活動が元々盛ん。近年は取材や編集を高校生が担うフリーペーパー「PUSH!!」の発行、高校生による国政選挙の有権者インタビュー、シェアスペース開設といった若者の活動が注目されている。

 今回企画したきっかけは6月、和歌山県の有志が全国から地方創生の実践者を集めて開いた催しに、「PUSH!!」に関わる飯田高校(飯田市)2年の岡庭幸紀さん(16)らが出席したこと。「高校生がなぜ地域のために活動するのか」といった質問を何度も受け、「飯田で当たり前だと思っていたことが、そうじゃない」と感じたという。

 そこで、活動を紹介する会議を発案。同級生の今村隼士(しゅんし)さん(17)ら7、8人で実行委をつくり、インターネットで事業資金を募る「クラウドファンディング」などで運営費約6万円を得た。市内の広告デザイン会社社長の新海健太郎さん(44)に相談し、同社が運営する複合施設「裏山(うらやま)しいちゃん」を会場に選んだ。

 1日は高校生らのパネル討論、活動を支える企業や行政関係者らのトークセッションなど、2日は高校生が市街地を案内するツアーがある。今村さんは「活動を紹介することで熱意ある大人とのつながりを広げたい」としている。

 参加は有料。問い合わせは会場の裏山しいちゃん(電話0265・49・8948)へ。

(8月25日)

長野県のニュース(8月25日)