(最新版)よく染まる!カラートリートメント情報局

良く染まるカラートリートメント 0

カラートリートメントは

  • 染まりが悪いもの。
  • 色落ちもするし面倒くさい。

なんて意見もありますが、実際のところどうなのでしょうか。

そんな悪評を流す人は、染まりの良いヘアカラートリートメントに出会ったことがない人です。

カラートリートメントの知識があって、成分を読み解いて正しく選んでいれば、そのような悪いイメージは一新されるでしょう。

そこで今回は、よく染まるカラートリートメントの選び方と、染まりを良くするテクニックをお伝えしていきます。

目次 [隠す]

よく染まるカラートリートメントの条件

良く染まるカラートリートメント 1

それでは早速、よく染まるカラートリートメントの条件をお伝えしていきます。成分を読み解くのは難しいものですが、初めての方でも分かるように解説しています。

pH値が適正であること

pH値とは、アルカリ性と酸性のレベルを示す数値です。0~14までの範囲で、小さい数字であれば酸性レベルが強く、大きい数字ではアルカリ性が強いと分かります。

中性は、酸性とアルカリ性のちょうど真ん中で、pH7となっています。

カラートリートメントで言いますと、pHの数字が上がってアルカリ性レベルが上がるほどに、染まりは良くなります。アルカリ性のトリートメントは、髪のキューティクルを開き、染料をしみこませやすくするベース作ってくれます。

逆にpH値が小さく酸性に近いと、キューティクルに変化を起こせないので染まりは悪くなります。

ですから、カラートリートメントのアルカリ性レベルの高さが、染まりの指標になるのです。

しかし、あまりにアルカリ性レベルが高すぎると、キューティクルの操作に行き過ぎが生じて、髪のダメージが深刻になります。

1剤と2剤を混ぜて作る白髪染めカラーリングのpHは10~12。最もアルカリレベルの高いヘアカラートリートメントはpH9なので及ばないものの、こまめに使用することを考えると、傷みが進みます。

ですから、pH6~pH8程度のカラートリートメントを選びましょう。

髪の保護成分が豊富なカラートリートメント

皆さんがお望みなのは「よく染まる」ことだけではないはずです。よく染まった後は、色持ちの長さを期待する人が多いかと思います。そこで必要なのが、髪の保護成分です。

カラートリートメントを使うことは、髪のキューティクルにジワジワながらも働きかけることです。髪の保護成分があれば、キューティクルが引き締まって、潤いベールで包み込まれます。

すると色素の流出が止められるので、色持ちは良くなるんです。もちろん髪質が良くなるので、見た目でもツヤが生まれ、印象もアップします。

頭皮の保護成分が豊富であること

最後に、頭皮の保護成分も配合していると、なお良しです。頭皮の保護は、直接「よく染まる」には関係のないことです。

しかし、健康な髪を作るには健康な頭皮は欠かせませんよね。将来的に心配な薄毛対策にもなります。

顔の保湿には時間とお金をかける私たちですが、どうしても頭皮のケアは怠りがち。頭皮もしっかりと潤してくれる成分が入ったカラートリートメントだと親切です。将来を見越した、その日暮らしではない製品だと言えます。

染まりに満足!カラートリートメントランキング

それでは、

  • pH値
  • 髪の保護成分
  • 頭皮の保護成分

この3つで採点したカラートリートメントをランキングでご紹介していきます。トータルでのバランスが良い順と考えていただければと思います。

第1位 利尻ヘアカラートリートメント

pH値

6.5~7

染料

塩基性染料

HC染料

天然染料(シコン、クチナシ、ウコン、アナトー)

髪の保護成分

利尻昆布エキス、アルニカ、ローズマリー、セイヨウキズタなど28種類

トリプルPPT成分、ヒアルロン酸、デンプンポリマー

香料

無添加

カラーバリエーション

ライトブラウン

ナチュラルブラウン

ダークブラウン

ブラック

内容量

200g

価格

初回WEB限定2,000円

通常3,000円

ミディアムヘア1回(50g)のコスト

750円

送料

540円

2本セットなら無料

 

中性に近いpHで、優しくもしっかりと染めてくれるのが、利尻ヘアカラートリートメントです。日本一売れている白髪染めですから、ご存知の方も多いですよね。完全無添加・無香料の白髪染めです。

植物由来成分28種配合で、染まった後も長持ちすると話題です。

特に、商品名にもなっている利尻昆布エキスに含まれる「フコイダン」が優秀な働きをします。

強力な保水力を持つフコイダンは、頭皮と髪を潤します。ヘアアイロンやパーマなどで痛みがちな女性の髪を守って、そしてなかったことにしてくれるんです。

染まりの良さと、成分のバランスが絶妙な利尻ヘアカラートリートメントは、初回1,000円オフキャンペーン実施中です。

 

第2位 資生堂プリオール カラーコンディショナー

pH値

染料

タール色素

髪の保護成分

コラーゲン

褐藻エキス

緑藻エキス など

香料

カラーバリエーション

ブラック

ダークブラウン

ブラウン

内容量

230g

価格

1,280円

ミディアムヘア1回(50g)のコスト

278円

送料

無料

 

資生堂プリオール カラーコンディショナーのpH値は未発表ですが、染まりの強い染料を使用していますから2位となりました。

他のカラートリートメントでは、主に塩基性染料・HC染料・植物染料の3つを使用していますが、こちらは、タール系色素が採用されています。

タール系色素は、ヘアマニキュアに使われる、やや刺激強めの染料ですが、断トツの染まりの良さを持ちます。

髪のトリートメント成分が配合されていますから、コシがあってボリュームを出すことができます。すすぐ時のお湯への色落ちも少なく済む、という口コミが多くありました。

お風呂でスムーズに白髪染めができてしまいます。3色展開で、待ち時間は5分でOK。使い勝手で言うと、限りなく1位に近いですね。

 

第3位 LPLP(ルプルプ)ヘアカラートリートメント

pH値

7

染料

塩基性染料

HC染料

天然染料(ベニバナ、クチナシ、アイ葉)

髪の保護成分

ガゴメ昆布エキス

香料

ラベンダー、オレンジ、ローズマリー

カラーバリエーション

ダークブラウン

ブラウン

モカブラウン

ソフトブラック

内容量

200g

価格

初回WEB限定39%オフ1,833円

通常3,000円

2本定期便1,500円

ミディアムヘア1回(50g)のコスト

750円

送料

無料

 

pH値は7と適正値となっています。

ルプルプは、白髪染めと頭皮ケアを同時にできてしまうカラートリートメントです。ルプルプには、利尻ヘアカラートリートメントと同一の成分「フコイダン」が豊富に含まれています。

フコイダンの保水力が、髪と頭皮に潤いを与え、安全な白髪染めができます。刺激に強い頭皮環境を整えるので、白髪染めが頭皮ケアにもなっているんです。コンセプトとしては、利尻ヘアカラートリートメントと同じです。

 

第4位 POLAグローイングショットカラートリートメント

pH値

染料

塩基性染料

HC染料

髪の保護成分

セラミド、アミノ酸、トチャカエキス

香料

シトラス

カラーバリエーション

ブラック

ブラウン

内容量

200g

価格

通常2,900円

ミディアムヘア1回(50g)のコスト

725円

送料

送料無料

 

pHは公表されていませんが、毛髪補修成分・頭皮ケア成分の充実度と、口コミでの染まりの良さから、4番目の紹介となりました。

コラーゲン・セラミドや14種類のアミノ酸、ポーラ独自の黒米エキスなどが贅沢に配合されています。

ポーラのカラートリートメントは、独自開発のピグメント処方によって染料が素早く着色するため、5分という短時間で洗い流してしまって大丈夫です。忙しい毎日でも、これなら続けられるのではないでしょうか。

公式サイトからの購入が最安値・送料無料です。

 

第5位 ラサーナ ヘアカラートリートメント

pH値

8

染料

塩基性染料

HC染料

天然染料(シコン、グアイアズレン、うこね

髪の保護成分

真珠由来成分、羊毛由来成分、海藻エキス

香料

シトラス&フローラル

カラーバリエーション

ダークブラウン

ラサーナ 色 ダークブラウン

内容量

180g

価格

初回WEB限定2,296円

通常2,800円

ミディアムヘア1回(50g)のコスト

756円

送料

初回無料

通常432円

 

今回ご紹介する中では、最も高いpHレベル8のカラートリートメントです。

ラサーナには、真珠由来の成分や、海藻から抽出した潤いエキスが豊富につまっています。髪の保護成分が充実しているので、色持ちも続きます。

ただ、ラサーナは見本の色に白髪が染まるというよりも、ワントーン以上明るく染まります。しっかり白髪を染めるというよりも、白髪を明るくして地毛に馴染ませる意味あいの強い白髪染めになります。

見本よりも、ずっと明るいカラーでよければ、最も染まり保護成分も充実している白髪染めですね。

 

第6位 キラリ(煌髪)泡のカラートリートメント

pH値

3~6

染料

塩基性染料

HC染料

天然染料(クチナシ、カンゾウ、アカミノキ)

髪の保護成分

ヘアケアキューブ、パンテノール、ガゴメ昆布エキス、アミノ酸など

カラーバリエーション

ブラック

ダークブラウン

ライトブラウン

内容量

150g

価格

初回WEB限定20%オフ2,555円

通常3,200円

ミディアムヘア1回(50g)のコスト

1,066円

送料

送料無料

 

キラリ(KIRARI)は、成分上はカラートリートメントですが、泡で染められる新しいタイプの白髪染めです。

pH値はレベル3~6と酸性で、染まりは弱いように思われますが、泡状になると浸透圧が変わって染料がしみこみやすくなるので、なかなかの染まりの良さです。

ムースのようにフワフワの泡なので、髪全体に行き渡らせやすく、シャンプー感覚で白髪染めをできてしまいます。

泡は髪一本一本に密着しやすいので、染めムラもなくなります。コストはやや高めであるものの、公式からの購入は割引がききますので、一度使って見て便利さを実感してみても良いですね。

 

第7位 玉髪ヘアカラートリートメント

pH値

7

染料

塩基性染料

HC染料

天然染料(ベニバナ、アナトー、クチナシ)

髪の保護成分

ツバキ、バラ、ハチミツなど

香料

無香料

カラーバリエーション

ブラック

ダークブラウン

内容量

160g

価格

通常3,364円

ミディアムヘア1回(50g)のコスト

1,051円

送料

送料無料

 

適切なpHの玉髪ヘアカラートリートメントは、天然染料を使用し、優しい髪色に調整できる白髪染めです。

ツバキオイル、ガゴメ昆布エキス、ハチミツなど、髪と頭皮、どちらにもメリットがある成分をたっぷりと配合しています。ツンッした香りはありません。

使用満足度が96.1%と非常に高く、返金制度もありますので、試しやすいですよね。

 

第8位 レフィーネ ヘッドスパトリートメントカラー

pH値

7

染料

塩基性染料

HC染料

髪の保護成分

アロエ、カンゾウなど

香料

ラベンダー油、ライム油、レモングラス葉油など

カラーバリエーション

ダークブラウン

ライトブラウン

マロンブラウン

ローズブラウン

ナチュラルブラック

内容量

300g

価格

通常3,334円

ミディアムヘア1回(50g)のコスト

555円

送料

600円

2本以上購入で送料無料

 

  • モンドセレクション受賞
  • 楽天市場カラー部門で160週連続1位獲得

など、肩書多めなレフィーネ。

ヘッドスパ機能を備えているので、白髪と一緒に薄毛予防もできるんです。

健康な髪を手に入れたいのであれば、健康な頭皮づくりがスタートラインになります。白髪染めをしながら、頭皮ケアの習慣もできてしまうのは嬉しいですよね。

天然アロマ成分で、快適にトリートメントできます。pHも適正値で、「頭皮の調子が良くなった」という口コミが多くありました。

 

第9位 アンファー スカルプDボーテ ヘアカラートリートメント

pH値

8

染料

塩基性染料

HC染料

天然染料(アカミノキ木エキス、グアイアズレンスルホン酸NA、カンゾウ根エキス)

髪の保護成分

浸透型コラーゲン、天然コーティング成分、ヒアルロン酸、アルガンオイルなど

香料

カラーバリエーション

ナチュラルブラック

ダークブラウン

マロンブラウン

ローズブラウン

内容量

200g

価格

定期購入2,203円

通常2,592円

ミディアムヘア1回(50g)のコスト

648円

 

頭皮ケアメーカー「アンファー」の白髪用カラートリートメントです。pHレベルが高いため、よく染まります。高いpHでも髪の毛と地肌が耐えられるよう、数々の保護成分を配合しています。

バリエーションは4色。明るめのマロンブラウンは、カラートリートメントでは珍しい色です。

色持ちも良く、4週間キープできたという声があるほどです。フローラルの優しい香りで、ストレスなく染めることができます。

 

第10位 くろめ ヘアカラートリートメント

pH値

4.3~5.3

染料

塩基性染料

HC染料

髪の保護成分

くろめエキス、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ローマカミツレなど

香料

無添加

カラーバリエーション

ブラック

ダークブラウン

ライトブラウン

内容量

200g

価格

初回WEB限定2,759円

通常3,009円

ミディアムヘア1回(50g)のコスト

752円

送料

送料無料

 

くろめはpHが低く、かなり染まりの悪いカラートリートメントですが、肌荒れ・かぶれやすい人でも使うことができる優しい白髪染めです。

染まりは悪いものの、髪と頭皮を保護する成分はたっぷり含まれていて、使うとどんどん髪質は向上します。肌トラブル続きの人からは支持されているものです。

どうも、よく染まることと、髪と頭皮に優しいことは両立が難しいようです。

3月より新発売!マイナチュレ ヘアカラートリートメント

今回ご紹介したランキングには掲載していないものの、これから人気が上がること間違いなしの大注目商品をご紹介致しましょう。

pH値

染料

塩基性染料

HC染料

髪の保護成分

ゴボウ

ホホバエキス

アルガンオイル など

香料

有(合成香料不使用)

カラーバリエーション

ダークブラウン

ブラウン

内容量

200g

価格

通常3,980円

定期3,380円(初回1本無料・先行予約受付中)

ミディアムヘア(35g)のコスト

698円

送料

750円

定期コース・まとめ買い送料無料

 

“染まり”と“ダメージケア”のバランスに目を向けて開発されたマイナチュレ ヘアカラートリートメントは、業界初のオールインワンケアができるヘアカラートリートメント。

1本で白髪ケア・スカルプケア・ヘアケア・エイジングケアの4役をこなしてくれます。

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2本セット定期便キャンペーンを申し込むと、商品が57%オフ、何と実質1本無料でマイナチュレが手に入っちゃいます。

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※当サイトでは今回ご紹介したランキングの他にも、目的別でおすすめの白髪染めランキングを公開しております。以下の記事もランキングを掲載していますから、是非参考にしていただけますと幸いです。

カラートリートメント活用法をリサーチ

良く染まるカラートリートメント 3

ここからは、カラートリートメントで白髪が染まるメカニズムや、今よりもっとうまく活用する方法をお伝えしていきます。

カラートリートメントで白髪染まる仕組み

カラートリートメントには、主に塩基性染料・HC染料の2つが使用されます。

塩基性染料

髪の表面を覆うキューティクルに付着して発色する染料です。

プラスとマイナスに荷電した物体が引き合う力を利用して、マイナスに荷電している髪と、プラスに荷電している塩基性染料がくっつきます。

イオン結合カラーとも呼ばれます。

HC染料

非常に小さい分子の色素で、キューティクルを開かずにそのままの状態で髪内部の浅いところに入り込みます。ナノ分子カラーとも呼ばれます。

カラートリートメントでは、この2つの組み合わせで白髪を染めます。そしてカラーバリエーションを増やすため、植物染料が配合されることも多くなってきました。

カラートリートメントのメリットとデメリット

そんなカラートリートメントの、長所と短所をまとめました。

メリット

カラートリートメントは、優しく化学変化を伴わない方法で白髪を染めているので、アレルギー肌の人でも使うことできます。

そして、トリートメントと同等の扱いで大丈夫ですので、手袋やブラシなどの簡単な準備で、自宅で染められるのが経済的です。

髪の保護、頭皮の乾燥対策にもなります。

デメリット

カラートリートメントのデメリットは、シャンプーの度に色落ちすることでしょう。

そして、普通のカラートリートメントであれば1週間に1回はトリートメントしなくてはいけません。放置時間も考えると、手間と感じることもあるでしょう。

使い始めは何日か連続で使わなくてはいけません。

カラートリートメントの染まりを良くする方法

成分上色が入りにくいのも抜けやすいのも承知のことと思いますが、できることならばよい状態をキープしていてほしいものですよね。

染まりを良くして、更に色持ちも良くなるテクニックをまとめましたので、ご活用ください。

シリコーン入りのシャンプーは使わない

シリコーンは、市販のシャンプーの多くに配合されている成分です。シリコーンは、手触り改良のためのコーティング剤で、髪を覆います。

髪はツルツルにはなりますが、染料がくっ付いたり、浸透したりしにくくなってしまいます。

カラートリートメントの使用を決めたのであれば、シリコーン入りのシャンプーは取りやめてください。

たっぷり髪に塗ろう

カラートリートメントの説明書通りの量を髪に塗っても、満足に染まらないこともあります。

あくまでも、説明書に書かれているのは標準的な目安です。最初に使う際は多めに髪に塗りましょう。

生え際やつむじなどの顔まわりは、白髪の目立つ部位です。塗るというよりも、白髪が見えなくなるまでたっぷりとのせます。

乾いた髪に塗る

シャンプー後に塗ることをすすめられるカラートリートメントですが、染まりを深くしたい場合(特に初回)は、乾いた髪に塗ることをおすすめします。

髪が濡れている状態では、髪と染料の間に水分の膜ができて、染料が定着しにくくなる可能性があります。

ブラッシングしてだいたいの汚れを落とし、髪の流れを整えて塗ってしまいましょう。

温めて放置する

染料を温めると、キューティクルに浸透しやすく、定着しやすくなります。

冬などの気温が低い時にはヒーターで温めます。他にも、シャワーキャップやラップで髪を覆う、ドライヤーで温風をかける、蒸しタオルをのせるなど、温める工夫は沢山あります。

放置時間を30分以上にするのも良いですね。

ヘアカラーで髪が染まる仕組みと注意点

良く染まるカラートリートメント 4

ここからは、カラートリートメントとは別物の「ヘアカラー」について解説していきます。

毛髪の3層構造

出典:シセイドウ ビノラボ

髪の毛の構造は、上記のような3層構造になっています。外側から、

  • キューティクル
  • コルテックス
  • メデユラ

の順で構成されます。

一番大事なのは「コルテックス」で、中には髪色を決めるメラニン色素やタンパク質、水分や脂質などがつまっています。

キューティクルは、コルテックスを外的な刺激から守るためにあるうろこ状の硬いタンパク質です。通常、4層~10層にも重なり合っているものです。

1剤と2剤の働き

ヘアカラーは、まず1剤にあるアルカリ剤でキューティクルを無理やり開きます。次に2剤の過酸化水素水(ブリーチ剤)がコルテックスにあるメラニン色素を壊し、同時に1剤に配合された酸化染料を発色させて、メラニン色素の代わりになる色を入れます。

酸化染料はもともと小さい分子で、キューティクルが開くとすぐ内部に浸透できますが、染色時には分子同士が結合して大きくなり、キューティクルからは出られないサイズになります。

この流れで、ヘアカラーで髪を染めると色落ちしづらいのです。

キューティクルは元には戻らない

優秀な染め方であるヘアカラーですが、アルカリ剤で開いたキューティクルは二度と元に戻りません。

カラー後のケアをせずにそのままにしておくと、コルテックス内の水分、脂質、タンパク質がどんどん流出してしまうので、髪のパサつきや切れ毛・抜け毛を招きます。

酸化染料の危険性

さらに問題は、ヘアカラーに使われる酸化染料です。パラフェニレンジアミンなど、語尾に「ジアミン」がつくジアミン系染料が多く使われますが、強いアレルギー作用があって非常に危険を秘めた成分なのです。

ジアミン系染料が入ったカラー剤を使い続けると、頭皮にかぶれ・肌荒れが出てきて、全身に皮膚症状が広がることもあります。頭皮から体内に侵入してくるので、吐き気や呼吸困難などの体調が現れることもあります。

基本的には、美容院での染め方も市販のカラー剤も、上記のメカニズムで染まります。カラーリングがここまでの危険と隣り合わせであったことは、驚きです。

ヘアカラーしながらデメリットを避けるには“掛け持ち”

しかし、ヘアカラーの最大のメリットは「色落ちせずに髪色が持続する」ことですよね。そこでおすすめの方法としてご紹介するのは、ヘアカラーの頻度を減らして、つなぎにカラートリートメントを使うことです。

この方法だと、全体の白髪はしっかり染めて、すぐに目立ち始める生え際の白髪はカラートリートメントで隠すことができます。

カラートリートメントにはキューティクルの補修成分を配合しているものが多いので、カラーで傷めた髪を保護することに繋がります。

掛け持ちも一つのテクニックになりますよね。

まとめ

白髪染めカラーリングになれている人は、カラートリートメントの染まりの悪さに驚かれるかもしれません。

でも、1回目で絶望して使用を中断するのはまだ早いです。

正しく選んだよく染まる白髪染めと、今回ご紹介したテクニックを駆使すれば、ちゃんと髪は答えてくれます。

連日、長時間使用したとしてもダメージが少なく済むカラートリートメントですから、安心して試してみてくださいね。


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