このブログでもしばしば紹介しております不動産投資クラウドファンティング「TATERU Funding」を運営する株式会社TATERUの従業員が、不動産投資を行う顧客の預金残高書類を改ざんしていたと先日に報道されました。
楽街不動産投資新聞の下記記事が詳細に状況を解説しています。
これを受けてのTATERU側コメントは下記にて。初動対応としましては、なかなか早かったです。
本日の一部報道について
(株式会社TATERUのサイトより)
率直な印象としては、不動産業界ではこの手のことは多かれ少なかれ常態的なことでしょう。ただ、スルガ銀行の問題でこの手のコンプライアンスが厳しく問われている今、脇が甘いと言う所は多いにありますし、西京銀行側もこのタイミングでチェックが甘いと言わざるを得ないでしょうね。
私見としては組織ぐるみで明確に指示していたという可能性は薄いと感じます。一方、管理側のチェックは甘く現場側も黙認していた、という風土が醸成されていた可能性は非常に高いでしょう。
TATERUも西京銀行側も、そういう意味では事後対応・再発防止策をいかに明示するかで、世論に「組織ぐるみ」と判断されないか問われてくるのではないでしょうか。
一方、楽街の記事を見ていると、この顧客もこの顧客で何か小慣れた感がしてしまうのですが……。と突っ込もうとしましたら、既にmatsu様の記事でその辺りの違和感を詳細に書かれていましたので、私が書くのはやめておきます。
matsu様の記事は下記にて。
で、肝心のTATERU Fundingに与える影響は……という所ですが。
まず、直近の四半期報告書を見ましても自己資本比率67.4%、流動資産としての現預金残高も188億と潤沢、非常に健全な財務状況からして、どう考えてもTATERUが年内破綻するということはあり得ないと判断しています。
四半期報告書-第13期第2四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)
(株式会社TATERUのサイトより)
また、私がTATERU Fundingへ現在入れている2ファンドは9月末までのファンドでもありますし、特に中途解約をする予定はありません。TATERUの対応次第で今後の長期的な部分では読み切れない部分こそありますけれども、少なくとも現案件など短期的な部分はひとまず安心しても良いかと思っています。
元々、個人としては最近は人気すぎてTATERUへ追加投資をする意欲も消えかけていた所ではあったのですが、少し状況は注視していきたいと思っています。