あなたの周囲にプライドが高い人いませんか?
「プライドは持つべきだ」と話すかたもいますし、「無駄なプライドは捨てろ」と話すかたもいます。物事は表裏一体で、プライドが高いというのは自分の哲学をしっかりと持っており責任感があると言えますよね。
しかし、プライドが高いがために「自分の正義を他人に押し付けたり」「人のアドバイスも素直に聞けない」という特徴もあります。
ただ問題なのが、歪んだプライドを持っているかたです。
このタイプは迷惑な人が多いです。そこで、あなた様の周囲にいるプライドが高い人の特徴を掴み「歪んでいるのか」をジャッジし、その対処法を精神科医の片田珠美氏が教えてくれています。
それでは、さっそく本編の内容に入っていきましょう!
【元ネタ本】
目次
[表示]
無駄なプライドが高い人の特徴
自慢話しが多い人いませんか?
よく「俺が若い頃は・・・」とか「私ってこうなんだ」とやたらと自分の過去話や自慢話をしてくる人っていますよね。
豪チャールズ・スタート大学の研究チームによる研究結果によると、さみしさを感じている人ほどFacebookで個人的な情報を詳しく公開している傾向があることがわかっています。
つまり、SNSを使って充実した生活ぶりをアピールする人は、実は虚しさや、さみしさを感じている可能性が高いということです。これがSNSだけならアクセスしなければ良いだけですが、実生活になると「迷惑なプライド高い人」に変貌します。
プライドが高い人の特徴は、まさに「自分ってすごいでしょ?」と勘違いしている人だと著者は語ります。
その他にもこのような特徴があります。
【関連記事】
ーープライドが高い上司の7つの特徴
1.残業強制
部下が長時間働くことは当然だと思っています。家族や友人、病気や悩みを抱えていることなんて考慮しません。自分の実績をあげたいがために、部下を会社の道具としてしか考えないタイプです。
ちなみに、ほめることもねぎらいの言葉も一切かけないのも特徴ですね。
2.気分屋
機嫌が悪いと罵倒したり、笑い者にしたりします。他人の前でも平気で怒鳴りつけて、自分の鬱憤晴らしのみ考えているタイプですね。
3.手柄横取り
常に新しいアイディアやプロジェクトを求めるタイプです。しかし、提案がないと「無能」とか「できない奴」など人格否定の言葉を平気で吐きます。
発案したアイディアで成功した場合の手柄は横取りします。失敗の責任は他者に押し付け非難したり逃げたりするタイプですね。
4.賞賛要求
無条件の賞賛しか求めないタイプです。「私についてポジティブな事を言わないのなら君は黙ってろ」という暗黙メッセージを送ってくる特徴があります。
少しでも批判めいた事を口にしたら、「誰に向かって言ってると思っているんだ」と怒り爆発。このタイプは自慢話が多い人の特徴もあります。
5.ドタキャン
約束や会議を平気でドタキャンしたり時間変更したりするタイプ。部下に取引先と重要な約束があっても関係ありません。
自分中心で物事を考えるタイプです。
6.遅刻・早退
部下の遅刻や早退には厳しく叱責するのに、自分は堂々と遅刻してくるタイプです。「自分は特別な人間」だから遅刻も早退もしていいと思い込んでいるのが特徴です。
7.メールで叱責
個人経営の商店や事務所オーナーに多いそうです。自分は職場には滅多に顔を見せなく、丸投げなクセに干渉はしてくる。自分の思い通りにいかないと怒鳴りつけたり、叱責のメールを送りつけたりする。
「あなたには経費がかかっているのです」など赤文字で書いたメールを送りつけてくるタイプです。
【関連記事】
上記7つの特徴がプライドが高くて迷惑な人だと著者は語ります。
日本は上下関係などをはっきりさせ、実力がなくとも長く務めたほうが偉いという年功序列制度が一般的です。しかし、日本企業のほとんどの組織図がピラミッド型のトップダウン方式ですよね。
つまり、直属の上司や上層部の実力が伴っていなく「無駄なプライドが高い人物」だったとき、組織は一気に腐り出すということです。
トップダウンが有効に働くのは、本当に優れたリーダーがいる組織のみということですね!
プライドが高いのは悪いこと?
プライドはあってもいい?
著者は「無駄なプライド」は捨てるべきであって、「プライドがないのも困る」と語ります。なぜなら、プライドは「向上心」と「自信」に繋がるからです。
「プライド」そのものを否定するつもりはありません。ただ、歪んだプライドが自分を客観的に見ることができなくなり注意が必要だということです。堀江貴文氏も「プライドは捨てろ」と発言していますが、この真意は「無駄なプライドを捨てろ」ということです。
自分の仕事にプライドを持ってやりきることは重要です。プライドがあるからこそ、どんな人物にも頭を下げることができ、謙虚でいられるのですね!
【関連記事】
ーープライドが高い人物は打たれ弱い
精神医学で「マニック・ディフェンス(躁的防衛)」と呼ぶものがあります。これは、「自分は本当に成功しているのだろうか?」「自分は本当に幸せなのだろうか?」など不安や疑念にさいなまれている状況を指します。
上記のような特徴の上司は、他人に弱みを見せれないという心理が働きやすいです。つまり家族や友人、部下や同僚からの支えを同時に失っています。
このことについて本書抜粋で見てみます。
【本書抜粋】
日頃から他人を小馬鹿にして自慢ばかりしているような人間が危機的状況に陥っても、誰も助けてはくれないだろう。
むしろ、「池に落ちた犬はたたけ」とばかり、周囲が一丸となって追い打ちをかけるようなことをするかもしれない。
野心家であることと、傲慢な言動が多いこと。この二つの理由から、プライドの高い人ほど、プライドが少しでも傷つくような事態に直面すると落ち込みやすい、つまり打たれ弱いということがいえる。(P63)
つまり、無駄なプライドを持っていたところで周囲は敵ばかりとなります。武道家の内田樹氏もこのような発言をしています。
「無敵」とは「最強」でいることではない。周囲に敵がいないことを言うのだ。
【関連記事】
プライドが高くて迷惑な人の3つの対処方法
プライドが高い人への対象法はあるのか?
結論から言いますと、あります!
しかし、勘違いしてほしくないのは相手の考え方を変えようと努力する人がいますが、残念ながらその行為はより状況を悪化させてしまいます。
そもそも、自慢話が多い上司や何でも否定からはいる親などは「客観性がない」ため視野がものすごく狭いのです。
このような人物がなぜ生まれるのかと言いますと、「幼児的万能感」にとらわれたまま大人になってしまったからだと著者は語ります。
つまり、コナンの反対で「体は大人!頭脳は子供!」ということですねw
よって、他人を変えようとする努力自体が間違っています。その揚力を「自分を守るため」に使うべきだと思います。
そこで、3つの効果的な対象法をご紹介します!
ーー3つの効果的な対象法
1.とりあえずほめる
本書の精神科医の先生ですら、やはり実害をこうむりたくないならグッと我慢してとりあえずほめることがベターな選択だと語ります。そして、ほめることにもメリットがあると言います。それは相手が「見る目がある」と見直すことです。
ただ根拠のあることを称賛しないといけません。おっべかを並べ立てていたら相手も飽きてきます。そうなるとエスカレートするしか方法がなくなります。
褒める箇所は本気で思っていることだけがいいですね!
2.プライド高い人の前では自慢話はNG
自分の幸福な話をしていたとしましょう。「夏休みに海外旅行に行って五つ星ホテルに泊まった」とか「棚からぼたもちで相続で莫大な遺産を相続した」とか自分にまつわる幸福な話はプライド高い人物の前では控えることです。
とかく、人は「他人の不幸は蜜の味」で自慢話を聞くのは嫌なように、自分の自慢話をしていて気持ちが良いのはやはり自分だけです。
親近感を持たれる人や、周囲を和ませるタイプは自分の失敗談を笑いに変える人です!
3.反論は禁物
プライドが高くて迷惑な人はあなたをイライラさせます。
時には、耐えられなくて拒絶反応を起こすことだってあります。そうなると敵意をあらわにして徹底的に反論したくなるかもしれません。むしろ、向こうの自己愛を傷つけてやりたいとさえ思います。
しかし、反論は禁物です。プライド高い人物は自尊心を保つことに苦労しています。そうなると、その場では論破してもその復讐劇は壮絶です。徹底的に攻撃してくるでしょう。
一瞬のスッキリをとったがゆえに、攻撃の的になる選択は百害あって一利なしです。
上記3つが効果的な対処法となります。大人の顔をした子供と真剣にケンカしたところで、あなた様にメリットはありません。あなた様が、口に出さなくとも周囲もあなた様と同様の嫌悪感を抱いています。
嫌われる人は「いつでもどこでも嫌われる」のです。そうゆうものなのですね!
【過去記事】
まとめ
・プライドが高い人には7つの特徴がある
・無駄なプライドが高い人は打たれ弱い。
・プライドが高くて迷惑な人の対象法は3つ。
いかがだったでしょうか?
日本は年功序列の企業も多いですから周囲には必ず一人や二人はいます。どうしても関わらないといけないときは、「見た目は大人!頭脳は子供!」と思って「うんうん」と話を聞いてあげてくださいね。
より詳しい内容を知りたい方は本書をぜひお手に取ってみてくださいね!