まる子はーい みんな 集まって!『ちびまる子ちゃん』が始まるよ!
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さきこあ~ このノート いいな。どうしたの? これ。
フン。 もう聞こえてるよ。(すみれさきこ)うっ…。
こら まる子。あんたは 勉強しないんだからいらないでしょ。(さきこ)そうよ。
そのノートさえまる子に くれたら毎日漢字と計算の練習に利用するのに。
だから ちょうだい。嫌よ。 もう しつこいんだから。

ぶてるもんなら ぶってみなって言うから ぶったまでよ。
すみれほら。 100円あげるからどちらかが引き下がりなさい。
思いがけない100円の登場に戦いは 一瞬 中断された
しかし
意地がかかっているので100円では 引き下がれない
と言いつつ まる子はもう一声 値が上がれば

引き下がってもよいと思っていた
ひきょう者!まる子!あんたは 負けたんだから諦めなさい!

何を見せてくれるんだか
負け犬の捨てぜりふというのは不可解である
お姉ちゃんってばじゃんけんで ずるしてまる子のノートを取ったんだよ。
よしよし。そんなにノートが欲しいのならおじいちゃんが あげよう。えっ?
まる子が欲しいのは 魚の絵とチーチキンっていうマークが入ってるの。
もういいよ おじいちゃん。まる子 自分で何とかするよ。

実際に ひどい目に遭わされてもギャフンなどと言う人はいない
ヘヘ~ン。 あ~ おいしいアイスは おいしいな~。
これは 痛恨である
まる子は 一人っ子と金持ちの子との区別ができていない
お父さん 何で お姉ちゃんなんてうちの子にしたの。
丸尾君の口癖が うつっている
まる子。さては まる子に隠れて2人で何か食べようとしたねあんたたち。違うよ。

この この! この この この!(さきこ)痛た…。
この袋の中に あのノートをしまっているのを見たよ 確か。

何て工夫のないいたずら書きだろう
「ヒック ヒック」って これじゃ気の小さい酔っぱらいである
たまえまるちゃんカワイイ カーディガン 着てるね。
戸川よそ見してちゃ駄目ですよ。次の所から 読んでください。
お母さん お姉ちゃんは?もう帰ってるよ。 部屋にいるけど。

嫌な子ね。まる子を置いて先に学校 行っちゃったりするから罰が当たったんだよ。
そして 数週間後

まる子 そのノートすごく欲しそうだったからあげる。あっ そう…。
まる子はあのとき書いた この名前が自分に ぴったりだと思った

あのねあした 学校で 工作があって空き箱がいるんだよ。空き箱?
あれ? この下の段の箱は 何?畳みたいので できてるね。
つづら? つづらって『舌切りすずめ』のおじいさんと おばあさんがスズメからお土産に もらったやつ?
プハハハハ…。 そうじゃ そうじゃスズメから もらったんじゃ。
もしそうだとしたらこのつづらの中にはお化けが入ってるかもよ!
まったくもう おじいちゃんってばあんなに大笑いしてまる子の言うこと真剣に聞いてくれないんだから。

つづらといえば『舌切りすずめ』しか思い浮かばぬ この姉妹
意地悪な おばあさんが もらった大きなつづらの中にはたくさんの蛇やお化けが。
どうしよう うちのつづらにもお化けが入っているかも。
え~ でも 興味あるのに。お父さんは 見たくないの?
バ~カ。 そんなもんが 今ごろうちの押し入れにあるわけねえだろ。
見たいな 何が入ってるんだろう。何か わくわくしちゃう。

たまちゃん あのね昨日 うちの押し入れからつづらが出てきたんだよ。
丸尾今 ちょっと そこで立ち聞きさせていただきましたが私も ズバリつづらの中身が気になるでしょう。
家の人も 中身を教えてくれないということはつまり 何か先祖代々の言い伝えがあるのかもしれませんよ。
例えば あのつづらの中には忍者の秘伝の巻物が入っているからやたらと開けてはいけないだとかあるいは祖先の財宝を隠した宝の地図が入っているとか。

花輪君。まあ もしかしたら何かいいものが入ってるかもしれないけど案外ミイラなんか 出てくるかもね。
花輪そうさ。 何百年も忘れられていたミイラがある民家の物置から発見されてついに公開されたのさ。
もしかして 何か怪しいものが入ってるんじゃないの?

あの押し入れのつづらには何が入っているの? 教えて!
すみれもう まる子があのつづらを開けてみたいってうるさくて。
しょうがねえな。 何であんなもんに興味あるんだか。
《えっ? お父さんも お母さんもあの中身を知らないんだ》

《ちょっと 茶の間へ行ってつづらの様子を見てみよう》
ズバリ あなたの家のつづらは呪われているでしょう。

呪われてるのは あんただよ
何も そんな 青春ドラマみたいに燃えなくてもいいじゃない。
《はっ!張り切って走ってしまったが1人で つづらを開けるのは危険では?》
ああ。 ところで まる子 一つ気になることがあるんじゃが。

おじいちゃんこの中には 何が入っているか誰も知らないんだ。
恐ろしいミイラが入ってる可能性もあるけどよろしくね。 ウフフ。

あっ 小さいころ もらったパンダちゃんだ。 ウフ。
ヒロシ《あっ! この缶はなくなったと思ってた俺のへそくりだ…》
なっ 何だよ これ…誰かの へそくりじゃねえのか…。

ヒロシ《わ~! 何を墓穴 掘ってるんだ 俺は~!》
ヒロシは うまくごまかせたと思っているが母は 「ヒ」 「ヘ」の文字がヒロシのへそくりの略であることを 見抜いていた
風呂の中で ヒロシがのんきにしてられるのも今のうちである

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