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【サッカー】

日本「銀」、力尽く U-23&OA枠フル活用の韓国に延長1-2

2018年9月2日 紙面から

サッカー男子決勝で韓国に敗れ、がっくりと座り込む遠藤(11)ら=ボゴールで(榎戸直紀撮影)

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◇ジャカルタ・アジア大会<第15日> 日本1-2韓国

 【ジャカルタ木村尚公、川村庸介】サッカー男子の決勝で、東京五輪世代のU-21で臨む日本は前回覇者で原則U-23の韓国に延長戦の末、1-2で敗れて銀メダルに終わった。柔道で初実施の2020年東京五輪実施種目、混合団体で日本は初代王者を懸けてカザフスタンと対戦。4-0で下して金メダルを獲得した。トライアスロン男子の古谷純平(27)=三井住友海上=は日本選手の3連覇を果たした。

 サッカーは名前で、年齢でやるものではない。ピッチの上でのプレーが全てだ。若き森保ジャパンが難敵にして永遠のライバル韓国に真っ向から立ち向かった。「僕らはこれから先の自分たちのサッカー人生を良くするために大舞台で活躍したい」と意気込んでいた主将の三好康児(札幌)を筆頭に果敢に攻め込み、韓国の波状攻撃に体をぶつけて守り抜く。

 全員が国内組、そして東京五輪のU-21世代の日本に対し、前回覇者韓国はU-23世代でオーバーエージ枠もフル活用。さらに金メダル獲得で兵役が免除されることもあって、ロシアW杯でも活躍したアジア最高の選手と評される孫興民(ソン・フンミン)=トットナム=がイングランド・プレミアリーグを欠場してまで参戦。森保一監督(50)は「個の力もあるしチームとしても強い」と相手へのリスペクトを持ちつつも「日本にもうまい選手、強い選手はいる。自信を持ってやってほしい」と言い切る。準決勝のアラブ首長国連邦(UAE)戦から中2日の決勝でスタメンを5人入れ替えたのも、全員を戦力として平等に信頼していればこそだ。

 前半を終えボール支配率は韓国の66%。圧倒的にボールを握られた。それでもキーマンの孫はマッチアップする原輝綺(新潟)が体を張って何度も止める。指揮官が「我慢強く戦っていれば最後に自分たちにチャンスが出てくる」と言い聞かせていた通り、攻守一丸となった粘り強い守備から乾坤一擲(けんこんいってき)の勝機をうかがう展開を続ける。90分では勝敗がつかず、延長に突入。死力を尽くした闘いは延長前半に2ゴールを決められた、同後半に上田のゴールで1点を返す執念を見せたが、2大会ぶり2度目の金メダルはならなかった。 (川村庸介)

 

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