【スポーツ】[ラグビー]五郎丸、TL最多1195得点 後進のため「より高い数字を積み上げたい」2018年9月2日 紙面から
◇トップリーグ<第1節第2日> ヤマハ発動機43-3コカ・コーラ(1日・豊田スほか) 昨季3位で初優勝を目指すヤマハ発動機がコカ・コーラに43-3で快勝し、白星発進した。ヤマハのFB五郎丸歩(31)は13得点でリーグ戦の通算得点を1195点に伸ばし、サントリーなどでプレーしたニコラス・ライアンが持つ1188点の最多記録を塗り替えた。3連覇を狙うサントリーは昨季4位のトヨタ自動車に後半終了間際に27-25で逆転勝ちし、白星発進した。 開幕戦でいきなり金字塔を打ち立てた。ヤマハ発動機の元日本代表FB五郎丸だ。前半終了間際、敵陣深く攻め込んだスクラムで相手の反則を誘った。「FWがプレッシャーをかけて得た好機。ヤマハらしい得点の取らせ方だった」。ゴール正面約10メートルのキックを無難に決めてこの日7点目とし、前半で記録を更新した。 サントリー、日本代表で活躍したトップのニコラス・ライアンの記録に6点差で臨んだ。この日は前半にゴールキックを1本、左ポストに当てて外したものの、PG1本、ゴール5本を確実に沈め、13得点を挙げた。五郎丸は「キックは安定している。完成形に近いので安定させたい」と手応えを得ている。 「今後、トップリーグに入ってくる大学生や今、日本代表の田村(キヤノン)らのためにより高い数字を積み上げたい」。来年に迫った自国開催のW杯日本代表入りについても眼中にはない。「自分は国内の雰囲気を盛り上げるサポートをしたい」。後進のため、超えるべき大きな壁として、今季も存在感を放ち続ける。 (伊東朋子)
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