今季最多の“８人リレー”

　粘った。耐えた。先発の藤嶋からバトンは救援陣に渡り、７回以降は小刻みな継投で１失点にしのいだ。最後を締めた岩瀬まで今季最多となる“８人リレー”で３６のアウトを奪い、今季初となる延長１２回引き分けに持ち込んだ。

　「全員でいかないとしょうがないだろう。そのために（投手を）多く入れているんだから。まだ小熊もいるし（笑）」。ベンチに残ったのは実質的に岡田１人。森監督は先発ローテ右腕の名前まで挙げ、苦笑いでロングゲームを振り返った。

　薄氷の上をつなぐバトンパスは、４点ビハインドの７回に始まった。まずは浅尾が１イニングを無失点に抑えると、直後に攻撃陣が追い付く。８回は福谷が最速１５２キロの直球を軸に乗りきった。