CN比の低下でどこまでテレビは映る? (BSデジタル編)
地上デジタルに続きBSデジタルでもCN比を低下させBSの受信限界値を調べてみました。
地デジではCNをいかに稼ぐかがポイントでしたがBSでは放送衛星(B-SAT)が直視できる場所さえあれば受信は簡単に出来てしまいます。
設置基準としてBSの場合、晴天の日にCN比を19.0dB以上確保する事になっていますが受信不可能になる明確な資料がないので実験をしてみました。
今までの経験によるとCNがおおよそ10.0dBを下回るとブラックアウトしてた気がしますが今回はどうでしょう。
実験方法は地デジの時と同じで以下の様に接続して行いました。
テレビコンセントに-15dBのアッテネーターを入れてブースターの過大入力を防ぎ、CN比の劣化はブースターに内蔵されているアッテネーターと利得調整で行います。その後分配器を通しレコーダーと測定器を接続します。
本来ならテレビコンセントにアッテネーターだけを使って劣化させたいところですが手持ちのアッテネーターが-10dBと-15dBしか無く細かく調整出来ない事や (ブースターの利得調整やATTを使えばCN比を細かく調整できる) 、マスプロの測定器(LCN3)は電圧が40dB以下になってしまうとCN比が正しく測定できないためブースターを使います。
実験の前にC/N19dB (BSデジタル推薦値) の状態を見てみます。 (アンテナレベル29 グリーンゾーン)
最もC/Nの低いBS-1chのBS朝日で実験です。(忍者ハットリくん懐かしいですね)
ここからC/Nを下げてブロックノイズが発生する場所を調べていきます。
余裕不足とされるC/N15dBです。 (アンテナレベル23 イエローゾーン)
BSデジタル基準値のC/N17〜19dBを下回っていてエラー(BER 下段右側)が発生していますが受信は出来ています。
受信不可とされるC/N11.5dBです。 (アンテナレベル16 レッドゾーン)
BSの受信限界はC/N12dBだそうですが映ってますね。 (ケムマキくんがケンイチを脅してます)
BERも6.46E-2で受信不能とされる2.00E-4を大きく上回っていますがノイズも無く画面は安定しています。
C/N11dBまで落としたところでブロックノイズがでました。 (アンテナレベル15 レッドゾーン)
若干のノイズなのでまだ視聴はできています。
CN比が低いせいかBERが表示されなくなりました。
C/N10.7dBです。 (アンテナレベル15 レッドゾーン)
電圧の写真を撮り忘れてしまいました。
画面全体にブロックノイズが発生し画面も途切れ途切れで鑑賞しているとイライラしてきます。
受信限界はC/N10.5dBでした。 (アンテナレベル14 レッドゾーン)
たまにチラッと写りますが鑑賞はできません。
BSデジタルは今までの経験に近い結果が出て少しホッとしました。
また機会があったら違う機種でも試してみようと思います。(いつになるか分かりませんが。。。)
子供の時以来に忍者ハットリくんを見ましたが大人になっても楽しめるアニメですね。
測定そっちのけでテレビを見てしまいました。