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『みんなで筋肉体操』の武田真治が筋トレを信じる理由

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『みんなで筋肉体操』(NHK)番組ホームページより

 筋肉は裏切らない──。このキャッチフレーズを押し出したテレビ番組『みんなで筋肉体操』(NHK)が話題を呼んでいる。筋トレに関する知識が得られることはもちろん、武田真治をはじめとした出演者が息を切らせながらトレーニングに励む姿を応援するのにハマる視聴者が続出しているのだ。

 『みんなで筋肉体操』は、筋トレ器具を買ったり、スポーツジムに行ったりせずとも可能な、自重トレーニングだけで筋肉を鍛える方法を紹介する番組で、23時50分から55分までの5分番組ながら、放送されるやいなやツイッターでトレンド入りするほどの人気を見せている。

 8月27日から始まり毎日放送されていた『みんなで筋肉体操』も今日が最終回。腕立て伏せ、腹筋、スクワットと紹介してきて、今日は背筋のトレーニングとなる。

 『みんなで筋肉体操』で筋トレを実演するアシスタントたちは、マッチョかつイケメンで濃すぎるキャラぞろいだ。

 スウェーデンから帰化した庭師の村雨辰剛氏、東京大学を卒業した弁護士にしてコスプレイヤーの小林航太氏、そして、俳優やミュージシャンとして活躍する武田真治が、模範となる正しいフォームでのトレーニングをわかりやすく実演する(筋肉指導は、運動生理学、筋生理学を専門とする近畿大学生物理工学部准教授の谷本道哉氏が担当)。

 武田真治といえば、1990年代半ばにいしだ壱成と並んで「フェミ男」の代表格として人気を博していたが、細くて中性的な印象はいつの間にかなくなり、現在のマッチョなイメージが強くなった。

 実は、その裏には、筋肉を鍛えなければ、もう仕事を続けていくことができないぐらい追いつめられていたという経緯がある。そのあたりの裏側は、武田真治が運動に対する自らの哲学を語った自伝的エッセイ『優雅な肉体が最高の復讐である。』(幻冬舎)に詳しい。

 もともとサックス奏者を志していた武田真治だったが、1989年にジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを獲ったことをきっかけに上京し、まずは俳優としてデビュー。大ブレイクを果たし、夢だったサックス奏者としての仕事も始めるようになる。

 活動は順風満帆だったが、その裏で、彼の心身は蝕まれ始めていた。常に偏頭痛や腰痛などの痛みを感じ、ストレスでイライラするようになったのである。その結果、仕事仲間や恋人など周囲の人間にもキツく応じるようになっていったという。

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