Android 4.4 KitKat搭載のGoogleブランドスマホ「Nexus 5」を写真と動画で紹介!

既報通り、Google(グーグル)は1日(現地時間)、新しい5インチスマートフォン「Nexus 5」(LGエレクトロニクス製)を発表し、同日より日本を含む10カ国で販売を開始しています。

Googleが自社ブランドでAndroidを搭載したスマートフォンやタブレットのリードデバイス(スペックなどの目安になる機種)として展開する「Nexusシリーズ」の最新スマートフォンで、今回も最新のリードデバイスとして、最新バージョン「Android 4.4(開発コード名:KitKat)」をプリインストールして販売されます。

また、日本国内では、イー・アクセスからも2013年11月中旬に同一製品がイー・モバイル向けNexus 5として発売される予定

今回は、このNexus 5についてイー・アクセスが開催した発表会にて実機展示があったので、実際に操作したところを写真や動画で紹介したいと思います。

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Nexus 5は、Nexusシリーズとしては同じLGエレクトロニクスが開発・製造していた「Nexus 4」の後継機種で、Nexusシリーズのスマートフォンでは、初代「Nexus One」、「Nexus S」、「GALAXY Nexus」、「Nexus 4」に続く5代目。

タブレットが「Nexus 7」や「Nexus 10」で展開されていることから、恐らくディスプレイサイズから“5”と付けられていると思われますが、Nexus 4とNexus 5がちょうど4代目と5代目となっています。

Nexus 5には、同時に正式発表されたAndroidの最新バージョンのAndroid 4.4 Kitkatがプリインストールされており、初のAndroid 4.4搭載機種となります。

なお、Androidの開発コード名は、これまでもバージョンごとに頭文字にアルファベット順のお菓子の名称が付けられていますが、今回は“K”ということで、ネスレのチョコレート菓子「キットカット(Kit Kat)」が付けられ、キットカット(ネスレ)とのコレボレーションも行われています。

Nexus 5の価格は、Googleのオンラインストア「Google Play」では、16GBモデルで39,800円、32GBモデルで44,800円となっています。イー・アクセスから販売される製品の価格もほぼ同等ながら分割払いやMNPによる割引などもあります。なお、イー・アクセスのものは、内蔵ストレージが16GBのみとなります。

ボディーカラーがブラックとホワイトの2色があり、ホワイトモデルは、ディスプレイの周りの縁(ベゼル)が黒色となっています。

ディスプレイに解像度445ppiの静電容量式タッチパネル対応約5インチ(4.95インチ)フルHD(1080×1920ドット)IPS液晶を採用し、表面を強化ガラスのCorning製「Gorilla Glass 3」で覆っています。ホームボタンなどは、ハードウェアキーではなく画面上に表示されるソフトウェアボタンとなっています。

また、ディスプレイの上には有効約130万画素インフロントカメラや近接センサー、環境光センサー、通話用スピーカーが搭載されています。

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Nexus 5の正面、左がホワイト、右がブラック。


背面には、NexusやLGのロゴがエンボスで付けられており、光学式手ぶれ補正機能対応有効約800万画素CMOSアウトメラやカメラ用LEDライトが搭載されています。

アウトカメラのレンズは、集光性能が56%向上し、夜間や動きのある画像を明るくきれいに撮影できるとのこと。また、ノイズを低減して夜間でも綺麗に撮影可能な「HDR+モード」(Android 4.4標準機能)にも新しく対応しています。

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Nexus 5の背面、左がホワイト、右がブラック。


充電は、microUSB端子経由以外にもNexusシリーズのタブレット「Nexus 7(2013)」でも対応していたワイヤレス充電(WPC規格「qi」ロゴ)も利用できます。

また、背面のカメラ周りも黒く縁取られており、ちょっとしたパンダカラーとなっています。ホワイトなら真っ白がいいというような人には好ましくないですが、パンダカラーがかわいいという人には良いカラーリングでしょう。このカメラ周りには、陽極処理済アルミニウムが採用されているとのこと。

サイズが約137.84×69.17×8.59mm、質量が約130g。バッテリーは、容量が約2300mAhで、連続通話時間が約17時間(約1020分)、連続待受時間が約300時間、インターネット利用時間がWi-Fiで約8.5時間、LTEで約7時間。なお、背面カバーが取り外せないタイプとなっています。

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本体右側面には電源キーおよびSIMカードスロット、左側面には音量上下キーが配置されており、それぞれのキーがテクニカルセラミックという材質を採用しているとのこと。

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Nexus 5の左側面(上)と右側面(下)。


本体上側面に3.5mmイヤホンジャック端子、下側面にmicroUSB端子およびスピーカーが配置されています。

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Nexus 5の上側面(上)と下側面(下)。


スペックとしては、チップセットに最大2.26GHz駆動クアッドコアCPUおよび最大450MHz駆動GPU(Adreno 330)を内蔵したQualcomm製「Snapdragon 800(MSM8974)」、内蔵メモリー(RAM)が2GB、内蔵ストレージが上述通りに16GBもしくは32GB、GPS、NFC、microUSB(SlimPort対応)、3.5mmイヤホンジャック、ジャイロセンサー、加速度センサー、電子コンパス、近接センサー、環境光センサー、気圧センサー、ホール効果などとなっています。

通信機能は、2.4および5.xGHzデュアルバンドによるIEEE802.11a/b/g/n/ac(ドラフト版)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.0のほか、携帯電話ネットワーク(GSMおよびW-CDMA、LTE)に対応。LTEは、UE Category 4に対応し、下り最大150Mbpsおよび上り最大50Mbpsでデータ通信が可能となっています。

対応周波数帯は、LTEで800MHz(Band 20)および850MHz(Band 5)、900MHz(Band 8)、1800MHz(Band 3)、2100MHz(Band 1)、2600MHz(Band 7)、W-CDMAで800MHz(Band 6)および850MHz(Band 5)、900MHz(Band 8)、1700MHz(Band 4)、1900MHz(Band 2)、2100MHz(Band 1)、GSMで850MHzおよび900MHz、1800MHz、1900MHzとなっています。

なお、イー・アクセスの製品も含みSIMロックのかかっていないいわゆる“SIMフリー”で発売されるため、各携帯電話会社やMVNOのSIMカード(microSIMカード)を装着して利用できるとのこと。ただし、イー・アクセスのNexus 5に付属するSIMカードをGoogle Playで購入したNexus 5で利用することはできないようになっているということです。

国内携帯電話会社におけるLTEおよびW-CDMAの対応状況は、NTTドコモがLTEで1800MHzおよび2100MHz、W-CDMAで800MHzおよび2100MHz、au by KDDIがLTEで2100MHz、ソフトバンクモバイルおよびイー・アクセスがLTEで900MHz(来春以降)および1800MHz、2100MHz、W-CDMAで900MHzおよび2100MHzとなっています。

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Android 4.4 KitKatを搭載しているということで、これだけキットカットとのコレボレーションなどをアピールしている割には、Nexus 5のパッケージはなぜか水色(青系)となっていました。

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Nexus 5のパッケージ(箱)。


Nexus 5のソフトウェアは、素のAndroid(Pure Android)のため非常にシンプルで、ハードウェアスペックが高いことと、さらにAndroid 4.4 KitKatでメモリー使用量が減らされたということもあるのか、非常にサクサクと動作していました。

Android 4.4 KitKatでは、これまで一部のメーカーの機種やサードパーティー製アプリで対応していたようなステータスバー(画面上部)やホームボタンなどが表示されているナビゲーションバー(画面下部)が透明になっており、ホーム画面において壁紙が画面いっぱいに表示できるようになっていたり、通知エリアもデザインが変更されており、通知エリア右側にボタンが配置され、押すと設定へのショートカットや各種トグルボタンが表示されるようになっています。また、フォントも「Roboto」というものに変更されており、標準で日本語にも対応。

日本語には対応していないものの、英語メニューに変更すると、声で「Google, OK.」と話しかけると「Google Now」が起動するというような音声機能などの多数の新機能に対応しています。

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Nexus 5のホーム画面と設定画面。

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Nexus 5のアプリ一覧画面。

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Nexus 5のストレージ容量画面と端末情報画面。


端末情報のAndroidのバージョン部分を連打すると現れるデモは3種類あり、以下のように「K」が回転するものとキットカットをパッケージをイメージしたもの、そして、これまでのAndroidの開発コード名によるパズルとなっています。

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Nexus 5の端末情報のAndroidバージョン部分を連打したときに表示される画面


最後に、Nexus 5を操作しているところを動画で撮影してきましたので掲載しておきます。さすが素のAndroidということで、シンプルで軽快で魅力的なモデルになっていますので、興味を持った方は是非購入を検討してみてください。


▶ S-MAX:LGエレクトロニクス製「Nexus 5」(KitKat)ファーストインプレッション - YouTube


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主な仕様
カラーブラック、ホワイト
サイズ(W×H×D)約69 ×138 × 8.6 mm
重さ約130g(電池内臓)
プラットフォームAndroid 4.4(KitKat)
バッテリー容量2300mAh
無線LAN規格IEEE802.11a/b/g/n/ac(ドラフト版)
2.4GHz/5GHz
CPUSnapdragon 800 2.26GHz(クアッドコア)
ディスプレイ(サイズ / 解像度)5.0インチ/1920×1080(フルHD)
ディスプレイ種類TFT液晶(IPS)
カメラメイン 800万画素(CMOS)
サブ130万画素(CMOS)
内部メモリROM16GBもしくは32GB
RAM2GB
BluetoothVer.4.0
その他NFC(Androidビーム)/ワイヤレス充電対応


記事執筆:S-MAX編集部
写真・動画撮影:2106bpm


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