【ゴルフ】比嘉2位浮上 元世界女王・申ジエに1打差、愛の逆転V宣言2018年9月2日 紙面から
◇ゴルフ5レディス<第2日>▽1日、岐阜県瑞浪市・ゴルフ5CみずなみC(6545ヤード、パー72)▽曇り、25度、西1メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽106選手(うちアマ6人)▽観衆3927人 前日にサスペンデッドとなった第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、大相撲の幕内勢(31)=伊勢ノ海=と結婚間近の比嘉真美子(24)=TOYO TIRES=が第2ラウンドで1イーグル、6バーディー、ノーボギーのベストスコア64をマーク。通算11アンダーに伸ばし、第1ラウンド終了時の17位から首位と1打差の2位に浮上した。今季2勝目へ、12アンダーで首位に立つ元世界ランク1位の申(しん)ジエ(韓国)に挑む。現役女子大生プロの河本結(ゆい、20)=エリエール=は7アンダー7位につけている。 「私も明日(最終日)“横綱戦”ですから」と比嘉。元世界女王の申ジエを横綱に例え、9日に開幕する大相撲秋場所で初日から横綱との対戦が予想されるフィアンセへの愛も込めた逆転V宣言だ。 8月31日は雷雲接近のため、17番ティーグラウンドでサスペンデッド(順延)になった。この日は午前7時18分の競技再開直後、その17番でバーディーを奪うなど第1ラウンドを69で終えた。同9時50分スタートとなった第2ラウンドは前半で3つのバーディーを決めた後、471ヤードの10番パー5でイーグル。部門別ランキング1位に並ぶ今季4個目のイーグルだ。 「セカンドはピンまで168ヤード。7番アイアンのフルショットでちょうどの距離だった。いいショットで、打った直後はもしかして(アルバトロス)と思いました」。ボールが手前5メートル地点から転がり、ピンそば40センチに止まるスーパーショットだった。 13、14番でもそれぞれ5、8メートルを沈め、最終18番ではピン奥5メートルからの「入り口が時計で言えば3時の方向にしかない、超フックライン」を絶妙タッチで決めて64。“横綱”の申に1打差、絶好の“取り口”に持ち込んで最終日を迎える。「申ジエ選手はすごく尊敬しているプレーヤーの1人。優勝争いできることは光栄だし、憧れだからこそ自分も全力でプレーしたい。今日よりも気持ちを高めて臨みたい」 報道陣から「でも比嘉さんはもう大関級だから勝っても金星ではないですね」と声があがると、「いいえ。私もまだ平幕。金星目指して頑張ります!」と首を振った。 (月橋文美)
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