至高の兄(骸骨)と究極の妹(小悪魔)   作:生コーヒー狸
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メイドNの受難

「それでは明日の朝にカルネ村へ向けて出発。道中で野営を1日はさんで、カルネ村到着後はトブの大森林へ向かう、という事で宜しいですね。あちらでの滞在は1~2日を予定、現地で改めて相談という事で。」

 

「先程も伝えましたが、必要な資材、食糧については全額経費として計上しますので、くれぐれも不足が無い様お願いします。予算はお渡した金貨100枚で足りますね?」

 

「こんなにたっぷりと前金を貰えるとは!さすがナーべラルちゃんのご主人様だ。気前がいいねえ♪」

 

ピキピキピキピキ…

 

 さすがセバス。テキパキと話を進めている。うん、このままお任せでよさそうだ。そしてナーベラル笑顔!笑顔!

 

「ルクルット!これは必要経費として頂いたんだぞ。俺達が好きに使えるお金じゃないぞ!」

 

「これは今後の活動にも使って頂きますので、余った予算はそのままお持ち下さい。もちろん予算が不足するようでしたら、お知らせいただければ都合しますのでご安心を。」

 

「ありがとうございます。もちろん使った分についてはキチンと報告しますので。何でしたら、そちらから人を出して我々を見張ってもらっても構いませんよ。万が一にも持ち逃げなんてないように。」

 

 うんうん、信用できそうなパーティーで何よりだ。

 

「ハイハイッ!監視役はナーベラルさんがいいと思います!俺の事をもっとよく知ってほしいので!」

 

ブルブルブルブル…

 

 こうして無事に段取りを終えた私たちは解散する事にした。既に組合長さんには、残りのチームに用が無くなった事を伝えてある。まあ金貨10枚は払ったんだから文句ないよね。今後の活躍をお祈りするとしよう。この後、私たちは組合長さんに挨拶して帰宅。漆黒の件は冒険に必要な買出しだ。冒険者の買い物はちょっと気になるかも?

 

「お願いしますっ!どうしてもカルネ村へ行きたいんです。あの村には僕の大事な人が住んでいるんです。」

 

「ですが現在、バハルス帝国兵の事が解決するまで、都市の外へ出ることは禁止されています。王国戦士長様からも安全の保証が出来ないと――これは冒険者も同様で、特別な理由が無い限りは都市外での依頼は凍結中なんです。」

 

「そこを何とかお願いできませんか!?報酬も僕に用意出来るだけ払いますから!」

 

 おや?なにか揉めているみたいだぞ。金髪の少年が受付のお姉さんに喰い下がっている。

 

「あー、そういえばそうだったな。こんな状況じゃ仕方ないわな。」

 

「うむ。帝国兵がまだ近辺に残っている可能性があるので、本来は都市の外へは出れないのである。」

 

「その村に大切な人が住んでると言っていたけど、無事だといいですね。」

 

 んん?カルネ村といえば……

 

「あの少年はンフィーレア・バレアレさん。エ・ランテル最高のポーション職人であるリイジー・バレアレ氏のお孫さんで、彼自身も優秀な錬金術師です。また非常にレアなタレントの持ち主としても有名ですね。ご存じでしたか?」

 

 ペテル君!的確な説明にポイント1だ。彼はけっこう拾い物かもしれない。しかしンフィーレア…聞いたことあるぞ。たしか「あらゆるマジックアイテムを使用可能」という凄いタレント持ちで、ナザリックでも要注意とされていた人物だ。それに錬金術師…ポーション職人?といえば…おやおやぁ♪これはこれは…ウケケケケ

 

「そこのお兄さーん、カルネ村に行きたいみたいだけど、私達も明日からカルネ村へ行く事になっているんだよねぇ。」

 

「ええっ!本当ですか?そ、それなら僕も連れて行って貰えませんか?もちろんタダでとは言いません。それに僕は第二位階魔法まで使えますから旅の足手まといにはなりません!ですのでどうかっ!」

 

 すごい喰いつきだ。これはレアタレント持ちと仲良くなるチャンスゲット♪

 

「まあまあ落ち着いて。とりあえず上の部屋でお話ししようか?自己紹介でもしてさ~。」

 

「あっ、そうですね。取り乱してすみません。ぼ、私はンフィーレア・バレアレといいます。」

 

「うんうん、君の事は知ってるよ。あの娘からよ~く聞いてるからね♪」

 

 カルネ村へお出かけした時に知り合ったエモット姉妹。この世界で知り合った初めての同年代?という事で、けっこう仲良くなったのだ。姉のエンリにはお近づきの印でプレゼントもしたし、ネムちゃんには同じ妹としシンパシーを感じる。

 そしてネムちゃんからは、エンリに会いに定期的にカルネ村を訪れる錬金術師の少年(ヘタレ)の事は聞いていた。エンリ自身は全くそういった気持ちはないそうだけど(笑)

 

 ンフィーレア君にカルネ村とエモット姉妹の無事を伝えたらとても安心していた。「近隣の村は全滅したらしい」という噂と、実際に避難して来た人達を見て気が気で無かったみたいだ。そして私達がカルネ村を救った善意の貴族(笑)と知って、とても恐縮&感謝していた。それでも直接カルネ村へ行って無事を確認して、丁度いいのでトブの大森林で薬草採取、そしてあわよくば今度こそ(今年3回目の挑戦)告白したいという事なので私達と同行する事になった。頑張れンフィーレア!

 

 

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「んでペテル、今回の依頼…というかお嬢様御一行をどう思う?」

 

「組合長の態度で分かるでしょう?おそらくは都市長も同様ですね。かなり高位の貴族でしょう。」

 

 買出しを終えた漆黒の剣は、宿屋に戻り今日の出来事を相談していた。

 

「変わったお嬢様でしたね。執事やメイドの方はそれらしかったですけど。」

 

「いきなりニニャに「なんで男の格好してるんですか?」だもんな。こっちはずっと気付いてない振りをしていたってのに…」

 

「あ、あれは!?いや、その事は悪かったと思っています。皆を疑っていた訳でないんです!本当に!」

 

「大丈夫なのである。皆、納得して黙っていたのである。」

 

「こっちから理由なんて聞かねえ。でも話ならいつでも聞くぜ。仲間だからな。」

 

「あ、ありがとうございます。いずれ気持ちの整理をしてお話ししますから、もう少し待って下さい。」

 

「私たちはチームですからね。何かあれば相談して下さい。」

 

 どうやら雇い主の問題発言による、チームの人間関係への影響は問題ない様だ。

 

「それにしてもナーベラルちゃんのキツイ事!さすがの俺もめげるよな~。」

 

「あれはルクルットが悪いと思います。その…女性視点で見ても当然だと思います!」

 

「言うじゃないかニニャ!まあ明日以降で挽回してみせるさ。」

 

「見込みは無いと思いますけどね。仮にも雇い主の使用人なのですから、怒らせたりしないで下さい。それより執事の男性と、護衛の女騎士の方はどう思います?かなりの達人と見受けられましたが?」

 

 チームの前衛としては、同じ戦士職(自分より遥かに格上)に興味が湧いた様だ。

 

「レンジャーとしての意見だが、メイドのお姉さま方含めて、動きや姿勢に全然隙がなかった。ありゃかなりヤバい感じがした。」

 

「今日は来ていなかったが、同じ神官職だというメイドが気になるのである。あとネコが可愛かったのである。」

 

「ナーベラルさんもかなりのマジックキャスターだと思いますね。僕なんかよりずっと上の。」

 

 メンバーが其々の職の視点から感じたものを述べる。銀級といえどもプロの冒険者だ。見るべきところは押さえている。

 

「まあ雇い主のお嬢様は、気さくでノリもよくって金払いは最高♪職場には綺麗な花がたんまり♪俺としては言う事なしだ。」

 

「執事殿は誠実そうな人柄が伺える御仁だったのである。女性については分からないのである。」

 

「お嬢様さまはちょっと変わったところがありましたけど…それでも素晴しい人だと思います。この国の貴族どもなんかとは比べられないくらいに……」

 

「とにかく!他のチームを差し置いて我々を選んで頂いたのですから、その期待に応えられるよう全力を尽くしますよ!」

 

 そんな漆黒の剣の面々を、影の中からじっと伺う姿があった。

 

「――以上がシャドウデーモンからの報告になります。まったく、下等生物(ガガンボ)の分際でさっちん様を評価する等おこがましい…多少の見る目はある様ですが。」

 

「ふーん…ただのチャラ男じゃないんだ。他のメンバーもいい人そうだし…あとは実力がどの位あるのか、かな?」

 

「私としても彼らには好感を覚えました。残念ながら実力は甚だ不足していますが…」

 

 都市長の邸宅に用意された部屋で、さっちん達はシャドウデーモンからの報告を聞いていた。すでに漆黒の剣達は彼らの監視下に置かれている。シャドウデーモンはナザリック基準ではザコモンスターだが、この世界でならミスリル~オリハルコン級冒険者でなければ、まともに戦えないモンスターだ。銀級冒険者の彼らが監視に気付く事は無い。

 

 窓際に《ゲート/転移門》が展開される。あらかじめ知らされていた事なので、動じる者はいない。

 

「お待たせしんした、さっちん様。シャルティア・ブラッドフォールン愛しき御身の前に♥」

 

「シャルティア~♪いらっしゃ~い。」

 

 さっちんは両手を拡げてシャルティアを出迎える。そして2人の少女は部屋の中央で抱き合いながら再開を喜びあう。

 

「御使いなんて頼んじゃってゴメンネ。ありがと~。」

 

「とんでもありんせん!さっちん様の為でしたらこのシャルティア・ブラッドフォールン、どの様な事であろうと喜んで!(クンカクンカスーハースーハーサワサワサワサワ)」

 

「ちょっ…くすぐったいよシャルティア~。」

 

 さっちんとシャルティアはとても仲が良い。それこそアインズが変な心配をしてしまう位には。彼女の創造主ぺロロンチーノがさっちんを紳士的に可愛がっていた影響もあるのだろう。アインズ以外のギルメンでさっちんと一番仲が良かった彼の意思をシャルティアは受け継いでいるのだろう、若干邪な想いも混じっているかもしれないが…

 

 さっちんは最後発で最年少のギルドメンバーだった事もあり、自分を他のメンバーより下に置いて遠慮していた部分があった。その事もあってか、メンバーの創ったNPCにも似た感情を持っていて、謙ったりする事はないが、一部を除いてNPC達を呼び捨てにはせず「~さん」「~君」などの呼び方をしていて、転移後はNPC達が恐縮していたが、アインズが「妹なりの親愛表現だ」と語った事で事態を落ち着かせた。

 

 しかしシャルティアだけは、ユグドラシル時代にぺロロンチーノに「俺が考えた最高のキャラだ。可愛がってあげてくれ」と言われて、一緒にコスプレを楽しんだりと関わりが深かったので、遠慮を感じたりせず気軽に名前を呼んでいた。

 

「シャルティア様、さっちん様にたいして少々馴れ馴れしく接し過ぎではないでしょうか?手の動きも怪しいのですが…」

 

「あの…シャルティア様、お顔の表情が…(とても乙女がしてはいけないものに!)」

 

「ん?シャルティアがどうかしたの?」

 

「オホホホ…き、気にしないでほしいでありんす。」

 

 ちなみに転移後は急速に仲を深めており、「一緒にお風呂」「部屋に呼ばれて添い寝」等のイベントをクリア済みで、某骸骨に完全勝利を決めた統括守護者に匹敵する戦果を挙げている。もちろん清い?関係であり、シャルティアの弁によれば「コンシューマー版(全年齢対象)でありんす」だ。もし万が一、可愛い妹に尻尾が1本増える様な事態になれば、ギルメン達の装備を身に着けた大魔王が降臨する事態になる事は言うまでも無い。

 

「そ、そんな事よりもさっちん様、アインズ様からお預りした「ワールドスカウター」でありんす。ワールドアイテムなのでくれぐれも取扱いには注意して欲しいと、アインズ様が仰っていたでありんす。」

 

「うんうん分かってるよ!これさえあればバッチリ。お兄ちゃんによろしくね!」

 

 アインズ・ウール・ゴウンが所有するワールドアイテムのひとつである「ワールドスカウター」は、相手の全ステータス、習得スキル・魔法、装備品・所持アイテムの情報を看破するという、鬼の様な性能を持つアイテムである。こんな物をPVPで使われれば、情報は相手に丸見えで、欺瞞情報を掴ませる事も不可能だ。

 これを使用したアインズのPVPの勝率は9割を超える。たっち・みーやウルベルトの様なワールドチャンピオン級の実力で、ゴリ押し可能なプレイヤーでもない限り勝てないだろう。

 

「それじゃあ私はもう寝る事にするね。セバスさんとナーベラルちゃんも早めに休んでね~。それじゃシャルティアばいばいー。」

 

 さっちんが退室した後で、セバス達は細かい報告をしたり、今後の確認をする。一通りの相談が終わった後で、改めてセバスがシャルティアに苦言を呈する。

 

「改めて申し上げますが、さっちん様への態度が少々礼を失しているのではないでしょうか?アインズ様より、さっちん様へ不埒な行為をする者は、誰であろうと容赦はするなと仰せつかっておりますので――」

 

「あ゛あ゛?セバスさぁ……もう1回言ってくれない?それとも…竜人であるあなたがその形態で――」

 

 セバスの言葉を遮ったシャルティアから凄まじい殺気が溢れだす。三日月になった口からは2本の牙が飛び出し、真っ赤に染まった瞳がセバスを睨みつける。

 

「戦えるとは思っておりません。ですので…」

 

 そのシャルティアの言葉を遮ったセバスも凄まじい殺気を漲らせる。ゴゴゴゴ…という地響きのような音とともに、セバスの全身が隆起していく。床に映っている影は人間の形ではない。

 

 両名共が肉弾戦を得意とする最強の100レベルNPCだ。その凄まじい殺気と敵意が部屋を渦巻くが、隣室で休むさっちんの睡眠を妨げる事が絶対に無いように、その範囲は限定されている。しかし2人の側に控えていたナーベラル・ガンマは2人分のそれに晒されてしまい……

 

チョロロロロ……ドサリッ(以下N氏のプライバシー保護の為、描写をカット)

 

 ナーベラルの捨て身の行為?によって、2人は冷静さを取り戻す。

 

「礼を失しているつもりはないでありんす。」

 

「とてもそうとは思えませんが?」

 

「そもそも我が創造主であるぺロロンチーノ様とアインズ様は義兄弟の契りを交わした間柄。ぺロロンチーノ様はアインズ様のことを「お兄様」とお呼びしていたでありんす。」

 

「なんと!?御二方にそのような御関係が?」

 

 アインズはその様な関係を認めた事は一度たりともない。ぺロロンチーノが勝手に言っていただけだ。

 

「ぺロロンチーノ様は「俺の事はもう一人のお兄ちゃんだと思ってくれ」とさっちん様に仰っていんしたし、さっちん様もぺロロンチーノ様を慕っていたでありんす。」

 

 だからといってシャルティアの行為が正当化される訳ではないはずだ。

 

「そしてぺロロンチーノ様は、さっちん様の空中戦の師匠でありんす。わらわもぺロロンチーノ様より薫陶を受けた身。つまり私たちは姉妹弟子とも言うべき間柄でありんす。あれくらいはスキンシップというやつでありんすよ。」

 

「おお!そうでしたか、これは何という勘違いを。ですがシャルティア様の行いが少々行き過ぎているのも事実では?親しき仲にも礼儀ありと申します。あまりスキンシップが過ぎる様ですとアインズ様へご報告しなければならないと考えますが。」

 

「くうううぅ…わかったでありんすっ!あ・り・ん・す!」

 

 さすがにアインズの名前を出されれば引かざるを得ない。100レベルNPC同士のぶつかり合いは、セバスに軍配があがったようだ。

 

 

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

 

 

「リーダーっ、もう駄目だ!」

 

「クソッ、なんて装甲だ!?武器でのダメージが殆ど通らない!」

 

「もう魔力が切れた。何とかしてくれ!」

 

 さっちん達がエ・ランテルで過ごしている一方、ナザリックに控えていたアインズは「招待客」の相手をしていた。

 

「これで最後のチーム――ミスリル級だという「天狼」も全滅か……チームワークはそこそこだったが、圧倒的に実力が不足しているな。コキュートスよ、お前の目から見て何か見るべき点はあったか?」

 

「特ニ見ルベキ点ハ御座イマセンデシタ。私ガ出ルマデモアリマセン。」

 

 もし目に叶う様なチームがあれば、コキュートス直々に第六階層で相手をする手筈であったが、残念ながら彼が認めるほどの輝きを魅せる戦士はいなかった。

 

「まあエ・ランテルにはミスリル級より上の冒険者はいないという話だからな。もう1チームだけミスリル級チームがいるらしいが、この様子では期待できそうにないな。やはり最高位のアダマンタイト級を見てみたいが…まあしかたあるまい。」

 

 これでさっちんの依頼を受けた冒険者チームは全滅してしまったわけだが、彼らは死んでしまった訳ではない。あくまでも「お試し」なので、殺してしまわない様に通達されていた。倒された冒険者達は回復魔法で治療を施された後で、入口の近くにある部屋へ転送される事になる。

 

「うーん…今回のチームは火力不足が目立ったな。」

 

「確カニ。モウ少シ程度ノ良イ武器ヲ使エバ、多少ハマシニナルデショウ。」

 

「そうだな。残念賞はオリハルコン製武器を全員分でいいな。こいつらが使っていたのと同じ武器、剣×2・槍・弓・メイスを見繕ってやれ。品質は最低限でもかまわん。それでもこいつらにとっては充分だ。」

 

「ハッ、仰セノママニ。」

 

 なんと!今回の参加者にはもれなくナザリック謹製オリハルコン武具が進呈される事になっている。この地へ転移してからナザリックの鍛冶NPCに造らせていた品々だ。この程度の武器は第八階層の鉱山から採掘される金属が余り気味なので丁度良かったという事情があった。

 無論、このようなサービスは今回限りである。彼らがこの「お土産」を持ち帰って、他の冒険者に自慢してくれれば、ナザリックへのチャレンジャーが増えるだろうという見込みだ。

 

 彼らが目を覚ました後、何故か目の前に置かれた宝箱に入っていた、これらのアイテムを見て驚愕する事になる。喜び勇んでエ・ランテルへ帰還した彼らは、雇用主へ成果を報告した際に「残念賞だね。もう少し頑張りましょうってところかな」と言われ、腑に落ちない思いをする事となるが、持ち帰ったアイテムは全て自分達の物としてよいと言われ大喜びした。※通常は取り決めが無い場合は、遺跡で発見された財宝は依頼主に優先権がある。

 

 こうして強力なアイテムと報酬を手にした彼らの成功譚は、エ・ランテルの冒険者にとって大いに刺激となり、彼らを新たに発見された「謎の墳墓」へと駆り立てる事になった。そしてこの墳墓の情報は急速に王国と周辺諸国にも拡まって行く事となる。

 




アルベドに続け!と張り切るシャルティアです。







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