日本ではほぼ確実にまた販売されないであろうGoogleさんオリジナルスマートフォン、次期Pixel端末は、10月9日(火)に発表されるようです。まだ発売されていない「Pixel 3 XL」(仮)をなぜかロシア美女が開封する動画が投稿されていたり、ノッチのない「Pixel 3」(仮)の画像がリークしたりしていますが、自分で買えないんじゃなぁ、といまひとつ盛り上がりません。
そうはいっても、既に現行Pixel端末には降ってきている最新OS「Android 9 Pie」を使えないと、Android関連の記事が書けなくなってしまいます。
今持っている「Nexus 5X」はGoogle純正ですが、古いのでPieにはアップデートできません。Xperiaが気になるけれど、Xperiaシリーズがアップデートするのは早くても11月。
そんなわけで、やや遅ればせながら(今のところ)日本でAndroid 9 Pieを使える唯一の端末「Essential Phone」を米Amazon.comから購入しました。
Amazon.comでの販売価格は時間によって変わるんですが、私が買ったときはお急ぎ便にした分も含めて4万8397円(円決済)でした(直後に100ドルほど値下げされてちょっと悔しかった)。DHL空輸が予定より4日ばかり遅れましたが無事到着。
これまでNexus 5Xに入れていたIIJ MioのDocomoのMVNOのSIMを入れて使い始めました(LTE+という表示になることもあるので問題なさそうです)。既にPieへのアップデートができるようになっていたので、すぐにアップデート。
アップデート完了。下の画像は、左がNexus 5XのAndroid 8 Oreo、右がEssential PhoneのAndroid 9 Pieのホーム画面です(時計とかアプリのアイコンの配置は既にカスタマイズしてあります)。
分かりやすい違いは、アプリのアイコンが四角から円になったこと。これは使い勝手にはほとんど関係ないですね。一番大きいのは画面下にあるナビゲーションの違い。今まで左から「戻る」「ホーム」「履歴」の3つあったものが、楕円形の「ホーム」だけになりました。戻るボタンがないのは不便かなと思いましたが戻りたいときにはたいてい臨時で戻るボタンが出てくるので大丈夫。
履歴はホームボタンの上を短く上スワイプすれば出てきます。Oreoまでのようなカードが重なった状態ではなくて横並びで、起動中のアプリを全部確認するには横スワイプします。使わないアプリを終了するのはOreoは横スワイプでしたがPieでは上スワイプ。こう説明すると慣れるのが面倒そうですが、すぐ慣れると思います。
また、ナビゲーションボタンの上に並ぶクイックメニューの中央にこれまであった「ドロワー」ボタンがなくなり、その分クイックメニューに入れられるアプリが1つ増えました。ドロワーは、ホーム画面に貼っていないすべてのインストール済みアプリの一覧を見るボタンでしたが、これはPieではホームボタンを上に2回スワイプ(つまり履歴を出した後もう一度上スワイプ)で表示できます。
このユーザーインタフェース変更は慣れてしまえば新しい方がいいと感じました。ただ、今後ベゼルレスな端末が増えてくると、片手持ちで持った手の親指で操作するのに下の方にあるホームボタンをタップしたり上スワイプしたりするのは難しいかも。もっとも、上スワイプの場合はホームボタンそのものじゃなくても、画像の赤枠の範囲(旧ナビゲーションバーとクイックメニューの範囲)をスワイプすればいいので、なんとかなりそうです。
そうそう、2つのアプリを分割画面に表示するやり方もちょっと変わりました。履歴画面でまず表示したいアプリのアイコンをタップするとメニューに「分割画面」と出るのでこれをタップし、もう1つのアプリの画面(アイコンではなく)をタップすれば2画面になります。
Pieでユーザーが気づく大きな違いはこのくらいだと思います。あとは意識せずに便利になったこととして、バッテリーの持ちがよくなったり、「明るさの自動調節」がよくなったり、薄明かりだと黄色っぽい画面にする「読書灯」機能が付いたり、画面の自動回転をオフにしていても端末をずーっと横にしていると「横表示にする?」と聞いてくれたり。
横表示にするかどうかを含め、AIが気をつかってくれることが多くなりました。設定画面で「読書灯お勧めですよ」と表示したり「Gmailに他のアカウント追加しないんすか?」と聞いてきたり、通知が多いアプリについて「このアプリの通知、少し控えますか?」ときいてきたり。ユーザーの使い方に合わせていろいろアドバイスしてくるのが面白いです(それだけGoogleさんに情報を提供してるってことです)。
それにしても、久しぶりの新しい端末はうれしい。なにしろNexus 5Xはメモリが2GBだったのでPokemon Goをしながら他のアプリを使うことすらできませんでした。Essential Phoneは4GBと最先端端末よりは少ないものの、余裕で2分割画面でPokemon Goできます。バッテリーも長持ちなので安心。Essential Phoneの次のモデルは出そうにないですが、いつの日かPixelが日本で買えるようになるまでは、Essential Phoneを最新OSにアップデートできますように。
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