人の信用を失うのは一瞬だ。
締切を破る、変な表情をする、相手の言うことが理解できない……たったそれだけで信用は失われてしまう。
社会科学者やその他の専門家たちは長きにわたり研究を重ね、どんなときに人の信用が失われるのかを調べてきた。その中から身近な避けるべき7つの行動を紹介しよう。
言っていることとやっていることが違い過ぎる
相手に何を求めているのか、はっきりしない
元海兵隊員で『Spark』の著者たちは、リーダーが信頼を勝ち取るためには、部下に対して、自分が何を成し遂げたいかきちんと伝えることが必要だと言う。
「相手のパフォーマンスが悪いと感じるのは、あなたがやらなかったことと、部下が実際にやったことの間にギャップが生じているからだ」
想像力あふれる課題解決を目指すなら、どう達成するかよりも、何を達成したいか、しっかりコミュニケーションを取ろう。
笑ったとき、唇を固く結んで歯を見せない
2016年のある研究によると、一定の表情は、実際はそうでなくても、相手に対する不信を示すサインだと見なされていることが分かった。
その1つに、「コントロールされた笑顔」が含まれているという。
では、それが不信を示しているものかどうかを見分けるポイントは? というと、相手がどれだけ話をするかだという。
相手が何に価値を置いているのか、理解しようとしない
諜報機関のエージェント、ロビン・ドリーク(Robin Dreeke)氏は、相手の信用を勝ち取るには、「プラチナ・ルール」を使うのが良いと勧めている。自分が望む扱われ方で相手に接する(=ゴールデン・ルール)のではなく、相手が望むであろう扱い方で接しようということだ。
管理職にごまをする
あいまいなことばかり言う
上司に「●●をやったと思う」と言うのは、あなたの信用を間違いなく低下させる。
これは、職場環境の専門家で『Tame Your Terrible Office Tyrant: How to Manage Childish Boss Behavior and Thrive in Your Job』の著者、リン・テイラー(Lynn Taylor)氏がBusiness Insiderの過去のインタビューで具体例の1つとして挙げたものだ。
「約束はできませんが……」や「やってみようと思います」といったフレーズも、上司との会話では避けた方が良いという。
他人を信用しない
コロンビア大学の教授で『No One Understands You And What To Do About It』の著者、ハイディ・グラント・ハルバーソン(Heidi Grant Halvorson)氏は過去のBusiness Insiderのインタビューで、信用はしばしば相互的なものだと述べている。
あなたの警戒心が高ければ、周りも同じように警戒するだろう。ハルバーソン氏は、周りを信じて自分のプライベートな部分を少し見せることを勧める。
「それであなたのことをネガティブに見る人などいません。相手は親密な付き合いへの誘いと受け取り、あなたと自分は同じチームにいるのだと感じるでしょう」
時間をかけて少しずつ自分を見せていくのは、友人作りにも大いに役立つ。
[原文:7 things you're doing that make people distrust you immediately]
(翻訳、編集:山口佳美)