AQA POP TALK #1 〜Agile 2018 参加報告会〜を開催しました。僕もちょっとだけ話しをさせていただきましたが、質問も多く頂いたのが、「テストフェーズがなくなる」って話です。
テストフェーズがなくなる
元ネタはFadi Stephanさんの「Agile Testing – Testing from Day 1」です。この資料を眺めているだけど「うわーあるなー、というか海外でもあるのだなぁー」と思うものばかり。
そのセッションで印象的だったのが↑のスライド。かんばんで「TODO」「In Progress」「Testing」「Done」とステージ(レーン)分けていることがあると思いますが、このセッションタイトル「Testing from Dai 1」のように、スプリントの初日からテストを始めたほうがいいのだから・・・
↑のような、「Testingステージがない」かんばんで開発してくのが理想ではないか? というお話。
まぁ、それはとてもむずかしい。でも、確かにそうなっていかないとだめなのかもしれないなぁと感じたのです。
そしてアジャイルテスティングへ
個人的に、今も読み直しているのですが、『実践アジャイルテスト テスターとアジャイルチームのための実践ガイド (IT Architects’ Archiveソフトウェア開発の実践)』を読んでも、著者のセッションを聞いても「4現象はまとまっていて素敵だけど、実践ていう割にはアジャイルテスティングって具体的にどうやっていけばいいかさっぱりわからんなー」と感じていて、
「じゃ、どういうプラクティスがあればいいのだろう?」と考えはじめたのが、メルカリに入る少し前の頃。そこで今ためしにAutomation & QA チーム(通称:AQA)でがんばっているのが
↑の部署紹介資料にもある「Continuous E2E Testing」です。現在は夜間ビルド&手動でいつでも実行。そして、最終目標はコミットごとの実行(でもすごくそれは難しい)。
だって、アジャイル開発、DevOps時代だともう、ずっとテストするしか「はやく」ならないんですもの。
CodeZineさんの「アジャイル開発におけるテストとは? その未来とは何か?【Agile 2018】」でも、AQA POP TALKの「探索テスターの未来? テスト戦略モデル「INFORMATION」とは何か? via ebayのセッションより」でも登場する上の図ですが、今回 Agile 2018 で知った、eBay Danさん作成の「Continuous Testing in DevOps」の図。
世界には似たようなことを考えていて、僕なんかよりもっと先を見ている人がいる。そんな当たり前のことを改めて理解したのが、今回の旅の一番の成果だったと思います。
というわけで11月の「Agile Testing Days」にも行ってこようかなと思っています。AQA POP TALKでもお話させていただいたように、自分の必要な情報を見つけて、自分で取りに行くスキルが、きっと変化を起こす素敵な手段のひとつだと思いますから。
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以下、Agile 2018に関する公開資料一覧です。
- CodeZineさまへの寄稿
- AQA POP TALK #1 の公開資料
- ひとつめのセッションはブログを参考にどうぞ: 探索テスターの未来? テスト戦略モデル「INFORMATION」とは何か? via ebayのセッションより
- ふたつめのセッションはAlanさんのスライド(PDF)が公開されていますのでそちらをどうぞ: Home Remedies for Allergies to Enterprise Agile and Scrum Masters.pdf
- みっつめのセッションのスライドはこちら: Agile 2018 Retrospective 〜 過去と現在とちょっとだけ未来 〜
AQA POP TALKでは、QAエンジニアの方も多く参加されてくださり、またこういう機会を用意させていただき、「QAやテストの未来」がカジュアルに話せるコミュニティのようなものができればよいなーと考えております。Facebookに非公開グループも作ってみました。もしよければぜひのぞいてみてください。
Agile Testing, Automation and QAの現場
AQA公式Twitterはこちら!@kkkinosh
2018年内にもあと数回開催しようと思ってますので、お会いできることを楽しみにしております。