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ビシエド、セ・リーグ記録を更新 月間安打47

2018年9月1日 紙面から

中日―巨人 2回表の守備に就き、ファンの声援に応えるビシエド=ナゴヤドームで(芹沢純生撮影)

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 祝福から始まった試合は、悲しみで終わった。中日のダヤン・ビシエド内野手(29)が31日の巨人戦(ナゴヤドーム)の1回、セ・リーグ新記録となる月間47安打目で先制。しかし、同点の9回、佐藤優投手(25)が2死無走者の振り逃げから崩れ、3-5で敗れた。

 初回で決めた。2死三塁、ビシエドが左前に放った先制打は、8月47本目の安打。2013年8月に村田修一(巨人)がマークした46本を抜き、月間最多安打のセ・リーグ記録を更新した。

 「それはとてもうれしいことだけど、試合に負けてしまったので、心から喜べない…」。何よりチームの勝利にこだわる男は、大記録にも悲しい顔だった。

 カウント1-1の3球目、左腕から右打者の懐に食い込んでくる142キロの内角ストレートを、コンパクトな軸回転ではね返す。鋭い打球は、飛び込んだマギーのグラブをかいくぐり左前へ抜けた。「会心の当たりではなかったけれど、いいところに飛んでくれたね。先制点を取れて良かった」。だが2回以降は先発・メルセデスを打ちあぐね、8回2死までビシエドを含むチーム全員が快音を響かせられなかった。

 3点を追う9回、マウンドは2番手・アダメスに代わったが、今月最後の打席は二ゴロ。1996年8月にオリックス時代のイチローが記録した、48本の日本記録にはあと一歩届かなかった。それでも、メジャー時代からイチローに敬意を抱いてきただけに「並べなかったけど、そこまで来られたことに満足している」と納得顔だ。

 

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