CHCH    アセチレン,エチン

●特徴

 分子式:C2H2
 炭素数2のアルキン。炭素原子間に三重結合をもつ鎖式不飽和炭化水素。
 アセチレンの構成原子は1直線上に並ぶ(直線形)。
 実験室では,炭化カルシウム(カーバイド)と水を反応させて得られる。
  CaC + 2HO → HC≡CH + Ca(OH)
 燃焼熱が大きく,酸素アセチレン炎として溶接に用いられる。
  
 アセチレンは付加反応しやすい。
  水素付加でエタンを生じる。
   HC≡CH + H → CH=CH
  塩化水素付加で塩化ビニルを生じる。
   HC≡CH + HCl → CH=CHCl
  水付加でアセトアルデヒドを生じる。
   HC≡CH + HO → CHCHO
  触媒と高温・高圧下で反応させると3分子重合でベンゼンを生じる。
   3HC≡CH → C

●構造式または分子モデル