2017/08/20
とある某庁技術課元職員によるトライガジェットに関するリーク資料④
とある某庁技術課元職員によるトライガジェットに関するリーク資料④

おはようございます。
元某庁技術担当職員です。今回は4回目です。ピネアルプロテクタについての情報を公開します。昨日は少し専門的になりすぎましたので、今回はわかりやすくを心がけます。

ピネアルプロテクタは最も現実離れした機器です。首を囲むように巻き付いているこれは、身体に密着し、決して位置がズレないようになっています。これは医療機器のサイバーナイフとよく似ています。その理由もまた同様です。

ピネアルプロテクタの機能としては「松果体を防御する」ことと「クランとのコネクト」処理があります。しかし究極的にはこの2つの機能は、同一のロジックによって行われていると言えます。それは、ピネアルプロテクタから脳幹に向けて当てられている部分(機器上部)から発せられる量子ビームによって、松果体に何らかの影響を与えている点において同一です。
前者はそれを「外的変更から維持する」ことで、後者は逆に「外的変更を行う」ことで実現しています。

松果体は様々な機能がある器官ですが、ここで最も重要なのは第三の眼としての機能です。これは共通意識野、すなわち精神世界への窓口にもなっているものです。世界というものは、個の観測が集合的無意識を介して総意を形成し作り出すもので(すみません、ここだけは簡単な説明ができませんでした)、その集合的無意識から切り離せば他人と共有する世界から切り離すこともできますし、逆に松果体を介して他人にも同じ物を見せることができます。

簡単にまとめますと、ピネアルプロテクタとは、脳内に直接放っているビームによって、直接脳に焼き付けているプロジェクターのようなものと考えるのが一番わかりやすいかもしれません。ただ、1つ疑問が残ります。量子ビームによる世界の改変を行うとして、それを個に影響させるのはわかるのですが、それをいわば全世界の人々に対しても影響させない限りは有効ではありません。個人だけが見えている状態では、単なる白昼夢、もしくは錯覚になってしまうからです(もしくは霊現象でしょうか)。しかしピネアルプロテクタのみでは、トライナリーへ影響させることしか出来ないのです。理論的にはもう1つ別の機器が存在しなければ、それを本当の世界にすることはできないのですが。ただ、この辺りのお話はかなり複雑になってきますので、今回の5日間の中ではお伝え出来ないと思います。

クランとは何か、どうやってコネクトは行われるのか、そういった具体的な部分については次回、私が生存していればお話したいと思います。

2017/08/19
とある某庁技術課元職員によるトライガジェットに関するリーク資料③
とある某庁技術課元職員によるトライガジェットに関するリーク資料③

おはようございます。
元某庁技術担当職員です。
本日はトライガジェットについての情報公開第3回目となります。今回公開するのは「トライガジェット・コア」についてです。

トライガジェット・コアは、足に巻き付いているウェアラブル端末…といって良いのかわかりませんが、そのようなものです。これ自体にはボタンが1つついているだけで、他には何もありません。ですが、この1つのボタンで事足ります。感覚としては、セットトップボックスのようなノリを想像していただければだいたい合っています。

このコアの機能は、全てのトライガジェットのコントロール及び、トライガジェットと外部のインフラストラクチャーを接続し、それを受け渡しするものに特化しています。もう少し解りやすくいえば、家電話の送信専用親機のようなものです。最近は家電話自体がめっきり使われなくなりましたが、近年ではモジュラージャックに接続し、ワイヤレスで子機に電波を送るだけの親機があります。それとほぼ相似形です(とはいえ機能的には天と地ほどの開きがありますが)。

電話がモジュラーケーブルによって電話会社の交換機からの情報を監視し、何か要求があれば子機に連絡するように、トライガジェット・コアも、親元を常に監視し、必要な情報を子機に伝えます。トライガジェットにおける子機とは、「トライリンカ」であり「ピネアルプロテクタ」であり、そしてリンクさせたスマートフォンです。リンクされたスマートフォンは、それ自体は市販品ですが、リンクによってトライガジェット・コアをプロクシーとして利用した通信形態になります。そのため、一般的なアプリ(WAVE等)も全て、トライガジェット・コアを介した通信になります。その理由は、トライナリーたちはいわゆるインターネットアドレス空間以外からも様々な情報を取得しなければならないからです。それらには幾つかのプロトコルが存在し、しかし彼女らにそのプロトコルごとにソフトやハードを使い分けさせることが酷だからです。そのため、全ては同じ「アプリ」という形で提供され、その接続元がどれかに問わず、馴染みのスマートフォンアプリとして機能するように作られています。

なお、トライガジェット・コアが接続している情報網には、大きく分けて2つがあります。1つはお馴染みのインターネット空間、TCP/IPです。こちらは1.5GHz帯による電磁波接続です。もう1つは量子空間、TCP/RPです。あまり馴染みが無いかもしれませんが、レディネスプロトコルによる量子情報接続となります。これは、Redinessと呼ばれるチップによって制御されていますが、その内部仕様については完全機密となっているようで、私にもよくわかっていません。電磁波ではなく、現状の一般的な測定器では測定不能な量子状態等の観測によって行われるようです。
尚、バトル中などのフェノメノン空間との連絡経路は、局所的にTCP/RPを介して行われるのが一般的です。といいますのは、電磁波はフェノメノンの壁を越えられないためです。自然に連絡を取れている所などをご覧になられているかもしれませんが、内部的には複雑なプロクシを経て通信を行っているわけです。

尚、TCP/RP側の機能として、トライリンカの具現化もトライガジェット・コアが行います。物質化する3Dプロジェクターのような機能もある、ということです。といいますか、RPは権限を拡大していけば、それこそその通信形態自体が3Dプロジェクターとも言えるかもしれませんが。

というわけで、今回はかなりギリギリアウトに近いところについて解説を行いました。
次回こそ、生きていたらピネアルプロテクタについて解説したいと思います。



2017/08/17
とある某庁技術課元職員によるトライガジェットに関するリーク資料②
とある某庁技術課元職員によるトライガジェットに関するリーク資料②

某庁元職員です。
今日は昨日に引き続き、トライガジェットについてより深く解説していきます。

本日のテーマはトライリンカです。
トライリンカは昨日お伝えしました通り、スーツ、フローティングオプション、ウェポン、ヘッドセットなど、おおよそ見える部分全てを表します。それぞれの役割になりますが、スーツはともかく、大きな役割を担うところとしての3つについて紹介して行きます。

まず「フローティングオプション」です。
型番ごとにその形状も性能も様々ですが、主にはウェポンの補佐的な役割を担います。簡単に言えば「剣の鞘」もしくは「銃の弾倉」といったところでしょうか。といいますかTRI-01B及びTRI-01Gにおいては例えではなく、ままその通りです。なおTRI-01Vに関してはそれ自体が武器であり、かつシールド発生源でもあり、スーパーコンピューターでもあります。
TRI-01Yについては若干特殊で、ウェポンとフローティングオプションがユニバーサルなものとなっています。最も謎なのはTRI-01Rの作りで、フローティングオプションが存在しません。ですがプログラム上は膨大なコードが存在します。すなわち実在はしている、ということになります。

次に 「ウェポン」ですが、概ね前項で述べましたので、ここは特記すべき事項のみに絞ります。ウェポンは有る程度自在に姿を変えることが可能です。例えばTRI-01Bの場合、ソードは巨大な両手剣であったり、2本の片手剣であったり。TRI-01Gでは小銃からライフル、対空砲まで様々であったり。TRI-01Yではカマ形状から杖形状まで、様々に変化します。これを制御しているのはフローティングオプションです。

3つめとしまして「ヘッドセット」ですが、これは主にフェノメノンに対する精神スタビライザの役割を果たします。寝ているときに「これは夢だ」と理解しつつ夢を見ている状態がありますが、まさにその状態を作り出すための装置です。またいわゆるコンソールとしての機能を持ち、通信のコントローラ及びディスプレイとしての役割としても機能します。

最後にプロテクトスーツですが、こちらはその名の通りです。ただし、いわゆる普通の服的な「繊維が物理的防御をしている」わけではありません。常時展開するプロテクションフィールドを生成していると考えて戴いた方が正しいイメージに近いと思います。また、良く話題に出る容姿すなわち服飾デザインについてですが、その“デザイナー は意外な存在になります。これを暴露すると思わぬ所から刺客が現れそうなので、ここまでとさせてください。

今回の解説は以上となります。
それでは、命ある限りまた明日お逢いしましょう。

   
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