2017/09/07
テクトラ! - Yumemille feuille guruRemiX. -
【歌詞解説】

こんにちは、土屋です。
今作で音楽関連のディレクションをしております。こちらではお初にお目に掛かりますが、よろしくお願いします。今週は既出の歌曲の歌詞解説をすることになったそうで、歌詞の掲載にあわせて、歌や詞の狙いについても解説して行きたいと思います。今回は1回目ということで、オープニング曲「テクトラ!」についての歌詞公開と、そこに込められた想いについて簡単に説明していきます。

※歌詞はフルバージョンのものです。
※フルバージョンの楽曲は、PlayMusic、iTunes、AmazonDigitalMusic、レコチョク、mora、アニメロ、e-onkyo等で好評配信中です(サイトによってはハイレゾ版もあります)

(9/7 16:00一部歌詞にミスがありましたので修正致しました)

テクトラ! - Yumemille feuille guruRemiX. -
作詞:えびずん 作曲:佐伯高志 編曲:中塚武

【1A】
[つばめ]ノイズ混じりのディスプレイ
[みやび]チカチカ シグナルはイエロー
[神楽]それよりも今日は
[ガブ・アーヤ]二人で
[全員]お出かけしてみませんか

【1A'】
[つばめ・神楽]指先がそっと触れたら
[ガブ・アーヤ]はじまる幸せのサイン
[みやび・つばめ・神楽]ハートに軽くキスして
[ガブ・アーヤ] (チュッ)
[全員]それだけでもう夢中なの

【1B】
[つばめ]めくる
[神楽]メグル
[アーヤ]めまぐるしい
[ガブ・みやび] (ぐるぐる) 
[みやび]ウソで重ねた
[ガブ]みるふぃーゆの中
[つばめ・神楽] (キュン)
[アーヤ]淡い
[つばめ]赤い
[神楽]甘酸っぱい
[つばめ] (わくわく)
[ガブ]隠れんぼする
[みやび]ホント(いちご)
[全員]食べたの だあれ?
[神楽] (だ・あ・れ?)

【1C】
[全員]いつも だんだん ヤミツイて
[全員]気付いたら どんどん パクパクって
[つばめ]止まらない
[神楽]ラブずきゅん
[ガブ]クセになる
[アーヤ・みやび]愛しいフォルムにメロメロ
[全員]そして 満足して
[全員]いつのまに ちょっと 目移りしちゃって
[アーヤ・ガブ]もうなんでもいーの
[つばめ・神楽・みやび]ウソもホントも

[全員]好きなもの全部召し上がれ!
[全員]甘いいちごみるふぃーゆ

【2A】
[アーヤ]タイムアウトのスクリーン
[ガブ]ピカピカ スカーレットのフラッシュ
[みやび]それよりも今日は
[つばめ・神楽]二人で
[全員]お話してみませんか

【2A'】
[アーヤ・ガブ]もどかしい距離はアンバランス
[神楽・つばめ]してみたい あと一歩のハグ
[みやび・ガブ・アーヤ]届きそうで届かないの
[全員]そんなトコもたまらない

【2B】
[つばめ]めくる
[神楽]メグル
[アーヤ]めまぐるしい
[ガブ・みやび] (ぐるぐる) 
[みやび]ウソで重ねた
[ガブ]みるふぃーゆの中
[つばめ・神楽] (キュン)
[アーヤ]淡い
[つばめ]赤い
[神楽]甘酸っぱい
[つばめ] (わくわく)
[ガブ]隠れんぼする
[みやび]ホント(いちご)
[全員]食べたの だあれ?
[神楽] (だ・あ・れ?)

【2C】
[全員]いつも ぜんぜん 気付かなくて
[全員]アツくても どんどん ゴクゴクって
[つばめ]涙目も
[神楽]ラブどきゅん
[ガブ]許せちゃう
[アーヤ・みやび]恋しい香りにクラクラ
[全員]そして 時がたって
[全員]いつの間に だんだん さめていっちゃって
[アーヤ・ガブ]くちづけてもいーの?
[つばめ・神楽・みやび]ウソもホントも

【3C】
[全員]いつも だんだん ヤミツイて
[全員]気付いたら どんどん パクパクって
[つばめ]止まらない
[神楽]ラブずきゅん
[ガブ]クセになる
[アーヤ・みやび]愛しいフォルムにメロメロ
[全員]そして 満足して
[全員]いつのまに ちょっと 目移りしちゃって
[アーヤ・ガブ]もうなんでもいーの
[つばめ・神楽・みやび]ウソもホントも

[全員]好きなもの全部召し上がれ!
[全員]甘いいちごみるふぃーゆ



この歌詞は作詞家さんと私とで、暗黙の意気投合をして創られた歌詞です。実は仮唄の時乗っていた仮の詞をほぼそのまま採用する形になったのですが、その経緯がちょっと面白いのです。この仮詞が送られてきたとき、私はこちらから送った作詞指示書を読んでのものだと思ってました。しかし実際はまだ指示書は送られておらず(最初は曲のオーディションから始まるため、詞は雰囲気作りのかなり適当な場合が多いし、作詞家には指示も送られない)、ならばなぜこんなに狙いと一致した詞が来たのか疑問でした。後で話を聞いてみると、作曲家さんからどういう作品なのかを簡単に聞いていたらしく、それを作詞家さん自身で膨らめて、「ならばこういう詞がいいのでは?」という感じで書いたらしいのです。それが、私の狙いとぴったりだったんですね。それを聞いたときには、色んな意味で感動しました。仕事のスタンスとしても、とても素敵だと思います。

で、そのコンセプトはというと、「ぱっと見パッパラパーな詞だけど、物語を進めていくと裏の意味が段々わかってくるようなもの」でした。最初のオーディションテープを聞いたとき、この詞を聴きながらその裏の意味を全部想像出来て、鳥肌が立ったのを覚えてます(尚、この時点では作詞家さんも裏の意味を意図して創ったということは、まだ聞いてませんでした)。それで私がちょっと興奮して「サビの歌詞が、こういう風な裏の意味を持っているように思えるのでこれを採用したい」と伝えたところ、「似た感じの想定で創っていた」というお返事が返ってきたのでした。

サビの部分以外もそうですが、特にサビの歌詞は明確に1行ずつ、裏の意味の想定があります(この想定は私が初期コンセプトの際に創ったものです)。その裏の意味は、千羽鶴さんが記録映像パートで何度も言っていた「とあること」と割と近いものになっています。あまり細かくは言えませんが、大雑把に言えばこんな感じです。
「とある1%にも満たない人たちは、弁証法を使って嘘を真実にする方法を会得している。メディアの情報にはそういった操作が多分に含まれているが、エンタテインメント性を含むそれらは、見ていると何が正しいのかわからなくなってくる。そして明らかに間違っていると思われる情報ですら、それが正しいものであると刷り込まれていく。テレビのみならず、ネットの口コミや著名人を起用したイベント等、それは様々な所で行われ、人々はそのキャンペーンに飲み込まれていく。時に真実ではない情報を盲信し、それを武器に人を叩くようなこともある。それは立派な加害者であるが、それに荷担した当人たちは「嘘だろうが真実だろうがそんなのどうでもいい、祭りだから」と思っている事が多い。しかも刻が経てばすぐに忘れ、また次の祭りで盛り上がるのだ。それらも含めて仕掛け人の思惑通りでもあるが、自分が被害者にでもならない限り、そういったことは解らないものなのである」
…かなり大雑把な解説なので、サビの詞と合わせてもよく解らないかもしれませんね。

明日はアーヤのMV曲についてお話ししたいと思います。

2017/09/04
卯月神楽という存在
【神楽のイメージ】卯月神楽編

こんにちは、皆さん。
今日は卯月神楽という人のコトについて書かなければならないようですね。あまり気が進みませんが、ありのままの想いを書いてみたいと思います。

まず彼女について、最初に言えることは醜悪、そして次に狡猾、おまけに(イメージとしての)魔女のような強かさがあります。全て内面のお話です。

彼女にとって全ては打算です。その笑顔すら打算の産物です。褒め言葉は決して心からの賞賛ではありません。ご注意を。

彼女はまた、心理的に大きな壁を作っています。彼女の振るまいの90%はキャラです。それはみやびさんのつけている仮面を遙かに凌駕します。

アーヤさんの回で話していたような遠見の力や未来予知はできません。ましてやガブちゃんが言ってるような薬も作れません。せいぜいお菓子を焼けるくらいです。アーヤさんの言っていたバスタオルの件は、バスタオルからほつれたらしき が服についていたから、それを邪推しただけです。

彼女の家は、父が経営していた多国籍企業が吸収されたことで一気に転落し、一時無一文になっていますが、今ではまた潤沢なお金があります。ですが彼女はその穢れたものは忌み嫌っています。その為、以前からの資産である豊洲の家には住んでいますが、自分の好きなものを買ったりする際には全部、バイト代と自分のアーティスト印税や著作権使用料等の範囲内で賄っています。

彼女は自宅にいるときの80%は電気をつけずに生活しています。普段は窓から差し込む光だけで十分な明るさだからです。ただ、宿題などをするときだけは電気をつけます。自室から夜景を見るのが好きです。

彼女はライトノベルが好きですが、自宅で読むことは殆どありません。カフェかツアーバスの中で読むことにしています。

彼女の戸籍を見た者は衝撃を受けるでしょう。

彼女は本当の愛を求めています。

一方で孤独を求めています。

自分でもあまりよく解っていないようです。



2017/09/02
魔女のアルゴリズム
【神楽のイメージ】恋ヶ崎みやび編

久々にコイガサキの出番である。
今回は卯月に対するイメージときた。まあ彼女に関して言えば、もはや魔女であることは疑う余地も無いわけではあるが、しかしそこで終わってしまってはコイガサキが廃る。そこで、彼女の魔女がどんなスペックなのかを解析してみたいと思う。

とはいえ論文のような長文を書くのもタルイ故に、今回は透視能力に注目してみようと思う。アーヤが書いている「いつも水晶球で監視してる」というアレ。確かに卯月はよく見抜いているとは思う。けんど、そのうちの何割かはうちも気づいちゅうことがある。まあ、言うなら常人離れした観察力やね。例えば人形劇サークルの件は、うちもそれなりに前から憶測はしちょった。たまにあからさまな子供向けの服を着てでかけていたり、買い物袋から覗く「ハンドパペットを作ろう」という本があったりすれば、まあ何となくは予測できる。あとは確度を上げていくために、それとない質問、例えば町中で子供を見かけたときに「子供ってかわいいよね」的なことを投げかけるだけで、その返答の濃さから色々わかることもある。まあ、そういったことの積み重ねで、たまに驚くように正確な暴露を実現することは可能である。
やき、うちが卯月を魔女認定するのはその観察力ではなく、その後の行動の方である。うちはわかっていても言わないわけであるが、卯月の場合は言う。それもアタリだろうがハズレだろうが構わず言う。結果的にそれがアタリならビックリするし、ハズレなら下らない冗談になる。前者はインパクトとして大きく残るが、後者は与太話としてすぐに忘れられる。100個発言して10個アタリがあった場合、その10個のアタリによって魔女は成立する。残りの90個がもたらすのは,彼女に対する漠然とした「ちょっと変わった子」「人をからかうのが好き」といったイメージである。
そして、これはいわゆる、生年月日やら姓名による「占い」と同じ手法を用いているだけである。アレは様々なことが書いてあり、書き方にも工夫がされている。その記述のうち数カ所が的中し、大半が書き方によって漠然と「確かにそうかも」と思わせることができれば、その占いはアタリである。人は思い込みバイアスがかかるため、それ単体では「正しくない」と思ってしまうことでも、周りを正しいと思うもので囲まれていると、正しい と判断してしまうことがある。まさに占いの心理効果である。

とまあそんな感じなので、卯月は魔女というよりかは日常的トリックスターといった方が正しいであろう。とはいえ彼女の観察力は年齢不相応である。恐らくはFreyMENOWとして活動している中で、周囲のどす黒い大人に囲まれていた影響ではあろうが、一度彼女の脳内を覗いてみたいものである。運が良ければホンモノの魔女のアルゴリズムをパチれるかもしれんしね。

   
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