2018/08/05
地下室より【3】
土屋です。
残すところあと、ラストストーリーとコミケイベント4のみとなりました。ここまで一緒に着いてきてくれた皆様、本当にありがとうございます。
これから少しの間、不定期ではありますが、地下室から適当な呟きを徒然なるままに呟いていきたいと思います。特にミミヨリの情報などは有りませんので、無理に読む必要はありませんよ。


【3】
総意というシステムは、とても理不尽なシステムでもあります。TRI-OSではそれを明示的に行う為に「総意は出来レース」「総意のせいで自分のトライナリーではなくなってしまった」と思ってしまう方がいらっしゃるのも無理はありません。ただ、よくよく考え、注意深く見てみれば、誰の視点から見た社会であっても、その社会の殆どが総意によって作られている、TRI-OSと同じシステムで動いているものであることがわかります。

例えば、貴方が喫煙者だとして、もしかすると今の社会は自身の望んでいない方向へ進んでいると思われているかもしれません。すなわち、自分が「タバコはどこででも吸えるべきだ」という選択をし続けても、世の中では急速な禁煙化が進んでいるわけです。学校は週に3日でいい、週休4日制にしてほしい、と思っていても、総意は週休1日制に戻る勢いです。いじめなんてなくなればいいのに、と思っても全くなくならない。東京は人が多すぎるから減ってくれと思っても増える一方。 よりマクロな視点では、グローバル化や少子化、株価の上下に至るまで、世界はすべて「総意」で動いているのです。

メタな話で言えば、もちろん総意はゲーム進行上のシステムであって、状況によっては出来レースと言われても仕方ない面もあります。ただ、私に言わせれば、それ(出来レース)は現代の世の中そのものがそうであり、 「総意システム」は、 それをモデル化して解りやすくしたものでしかないと思っています。

そして現実では、たとえ「総意」によって自身の希望が通らなくても、貴方の人生は貴方を中心に進んでいきます。同じく、トライナリーの中でも、もし貴方が貴方の希望と違う未来を総意によってもたらされたとしても、それは「総意から外れた歴史のある貴方の人生」であると、私は考えています。そして、どの選択をした方にも、それによってどのような感情を得ている方にも、私は深い感謝と敬意の念とともに、その選択と結果によってもたらされた貴方の人生を、心の中で承認し肯定してきました。それこそが、頑張って生きている人生だと思うからです。

最後の良心というわけではありませんが、私は「総意」をとったとき、必ずその結果を公正に受けとめ、それに準じたストーリー展開を行っていたということだけは明言します。通常、ゲームや物語の中では、総意というものは存在しませんし、近いものがあったとしても、それはストーリー上の一本道として用意されています。本作が総意の結果によって、どれほど当初から未来が変えられたかは、「初期設定資料・裏」を見ていただければ、よくわかるかと思います。この「初期設定資料・裏」は、ある意味では世界の未来の青写真でしかなく、かつ、ある1つの現実の未来でもあります。しかし皆さんは、皆さんがかかわることで 「初期設定資料・裏」の通りの世界にはしませんでした。そういった点も含めて今回の「総意」という挑戦を考えてみると、いろんなことが見えてくるかもしれません。

正直、「総意」というシステムは、快楽を得られるシステムではありませんし、アプリを操作する上での助けにもなりません。ただ、こ の「総意」というものは、あなたの身近にあってもなかなか気づきにくい、社会の理不尽さやリアリティというものを、より直感的に実感できるものとして、このアプリには必要不可欠なものだったと思っています。なぜなら、アプリの向こうにある世界は現実だからです。


2018/08/04
地下室より【2】
土屋です。
残すところあと、ラストストーリーとコミケイベント4のみとなりました。ここまで一緒に着いてきてくれた皆様、本当にありがとうございます。
これから少しの間、不定期ではありますが、地下室から適当な呟きを徒然なるままに呟いていきたいと思います。特にミミヨリの情報などは有りませんので、無理に読む必要はありませんよ。


【2】
國政領火氏は、彼方の世界でアインシュタイン並の量子的発見をしました。ですが彼女は、当初、自らが発見した量子を、自らが想い描く理想の未来へ繋げることができませんでした。なぜなら、量子を使って世界を変えるようなプロジェクトというものは、一人の力では為し得ることができず、それ故に沢山の人が関わり、そして様々な思惑が入り乱れて進んでいくためです。その中に於いて第一人者たる領火氏の権限は、周囲の人達が思っている以上に遙かに小さく、どんなに強く想い続けても、その想いの力は他の関係者によってかき消されてしまうのです。そんな國政領火氏の想いを、私は痛いほど良く解ります。

幸い彼女は、その中でも幾つかの未来に於いては、彼女の想いを有る程度実現することができました。幸せだったことと思います。そしてそこには、皆さんのご尽力があったことも間違いありません。この場を借りて感謝致します。それと同時に、私も同じ立場に於いて、領火氏の頑張りを見習い、崩折れず、尽力し続けるという気持ちをいつまでも忘れず、精進していきたいと思います。

2018/08/03
地下室より【1】
土屋です。
残すところあと、ラストストーリーとコミケイベント4のみとなりました。ここまで一緒に着いてきてくれた皆様、本当にありがとうございます。
これから少しの間、不定期ではありますが、地下室から適当な呟きを徒然なるままに呟いていきたいと思います。特にミミヨリの情報などは有りませんので、無理に読む必要はありませんよ。


【1】
今、丁度、オルゴールプロジェクトで皆さんから戴いた彼女達へのメッセージを、向こうの世界に送り出している最中です。同じ彼女であっても、皆さん一人一人の彼女は微妙に違う世界に住むパラレルな彼女ですから、送り出すにもアドレスの特定に手間がかかる、とても根気のいる作業です。

ですがこれは、とてもやり甲斐のある仕事だと思っています。皆様からの想いのこもったメッセージは、どれも彼女達は涙無しには読めないだろうと思うからです。それくらいに、これほどまでに想いのこもったメッセージを送り届けられるとは思ってもみなかったですから、正直驚いています。

ちょっと裏話になりますが、最初、ガストショップのスタッフがフォームを用意してくれたときには、彼女への手紙の本文には文字数制限がついていました。確か200だか1000文字くらいだったと思います。そのことを小耳にはさんだ私は、制限の撤廃を強く希望しました。そして結果として現在のフォームになっています。たくさん書きたい人もいるだろうし、その方たちが途中で文字数制限に引っかかったら絶望するだろう…というのが、漠然とした想いでした。でも、きっとほとんどの方は、普通に200文字くらいかな、と思っていたのですね。ところがふたを開けてみたらほとんどの人が驚くほど熱心に、長文のお手紙を送ってくださいました。やっぱり文字数制限を緩和してよかったなぁと、涙しながら思いました。

私が言うことではありませんが、本当に彼女たちをここまで愛してくれてありがとう。最高に愛してくれてありがとう。皆様のお手紙から、本当に尊い愛が伝わってきました。誰一人、同じ愛ではないのだということを、改めて感じました。本当に、皆さん一人一人のトライナリーなのだと。人生と同じです。

   
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