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240(W)*150(D)*70(H)の水槽がメインタンク。業界歴12年の元アクア業界人。

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今回は久しぶりに飼育設備について書きます。

一年半ほど前に書いたスポンジろ材(ゲルキューブ、エーハイム粗めスポンジ)スポンジろ材の効果では、スポンジろ材の使用方法や、立ち上げが早いというメリットについて書きました。

今回は大型水槽での大型魚の飼育という約1年半の実績を踏まえ、「外部フィルター+スポンジろ材」の組み合わせはどの様に機能したかについて書きます。結論から書くと、

「大型水槽での大型魚の飼育において、メインフィルターとして「外部フィルター+スポンジろ材」の組み合わせは十分に機能する」

と言えます。これは大筋では予想通りの結果でしたが、やっぱり実践しないと分からなかったことや、私なりの運用ノウハウが得られたので報告したいと思います。

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以前紹介したエーハイム粗めスポンジ加工品(左)と厚めゲルマット加工品(右)に加え、今回導入したバイオスポンジ(中央)

まず、スポンジろ材(ゲルキューブ、エーハイム粗めスポンジ)のところで書いたゲルキューブですがノーマルのゲルキューブ(1cm角)は小さ過ぎてモミ洗いがしにくく、メンテナンス性が悪いです。正直導入は失敗でした。なるべく早めに他のろ材に交換しようと思います。

ゲルマットを加工した3cm角の方は良いろ材だと思います。独特のモチモチした手触りが癖になりますね(笑

あとゲルキューブ、ゲルマットは最初水に浸けると30%くらい膨張しますが、そこから時間をかけて10%ほど縮むようです。少し押し込む程度に入れたはずが半年後のメンテの時には上部に隙間ができています。セットするときに10%ほど多く入れるか、最初のメンテナンスの時に追加で入れる必要があります。

また、サブフィルターを用いる場合(私の場合ほとんど入れています)サブフィルターの方はリング系ろ材にしたほうが、メンテナンスのバランス上いいと思います。大型外部フィルター(エーハイム2080、2260)ならサブフィルターなしのスポンジろ材オンリーでいけると思います。

メンテナンスの周期はサブフィルターが4ヶ月に1度くらい、メインフィルターが半年から1年に1度くらいで、サブとメインは同時にはメンテしないようにしています。

外部フィルターはサブフィルターを連結することによって、消費電力の増加なしに手軽に濾過能力を向上させられるメリットがありますが、サブフィルターで酸素を消費された飼育水が、直接メインフィルターに入る構造上、メインフィルターの酸欠が心配になります。

そこで外部フィルターの排水を上部フィルターに入れる「外部+上部連結方式」のろ過方法があります。これは手軽に実践できる上に、外部フィルターの排水を上部フィルターに入れる段階で、酸素を溶け込ませることができるので、酸欠の心配もなくなります。

ネットで調べても大型魚の飼育に限らず実践されている方も多く、濾過能力向上の実績も十分なようです。

それで今回はピラルクー2015を飼育している120(W)*90(D)*60(H)水槽の濾過能力向上計画として「外部+上部連結方式」のろ過方法を採用しました。上部濾過槽は市販のものでは物足りないですので、オーバーフロー用の濾過槽を加工して使いました。

使用する外部フィルターはメイン水槽でエーハイム2075のサブフィルターとして使用していたエーハイム2071です。外してあったインペラーを戻して使用しました。メイン水槽のエーハイム2075のサブフィルターには、新たに用意したメガパワー1215にバイオリングをセットして使用します。

ちなみにメガパワーシリーズは、濾過槽下部に飼育水を導く導水管が、ろ材バスケットと独立していて、さらに濾過槽下部のすのこも独立なので、ろ材バスケットを全て外して使用できます。またろ材バスケットを外して使用すると外から内部の汚れが視認できます。
サブフィルターとして使用するには最適の構造ですのでお勧めです。ちなみにメガパワー1215のろ材バスケットを全て外すと12リットル弱のろ材が入れられます。(あくまでメーカー想定外の使用法ですの自己責任で)

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今回用意した濾過槽とろ材。バイオリングは水に浮くので外部フィルターくらいにしか使えないです。濾過槽は60*30*30で約24リットルのろ材が入れられます。3層目の底に穴を開け、25Aのバルソケとゴムパッキンをはめ込みました。

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バイオスポンジを袋から出したところ。スポンジはネットに入れられていています。

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バイオスポンジをネットから出したところ。

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一袋分を8Lのバケツに入れたところです。約5Lあります。

バイオスポンジは錦鯉の飼育で実績のあるろ材で、今回はカットされていて使いやすそうなので導入しました。材質的にはエーハイム粗めスポンジに近いですが、やや目が細かく柔軟な感じです。5袋9800円の送料無料でしたので約400円/Lのコスト
になります。スポンジろ材としては高価な部類ですが、カットする手間がないところがいいです。

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120(W)*90(D)*60(H)水槽に上部濾過槽をセットしたところです。

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エーハイム2075【ろ材:ゲルマット加工品3㎝角】と2076サブ【ろ材:ゲルキューブ1㎝角】と2071【ろ材:リングろ材】現在のところフィルターの総消費電力は27Wです。

メイン水槽でサブフィルターとして使用しているエーハイム2071がもう一台あるので、それをこちらに持ってきて上部濾過槽と連結すれば120(W)*90(D)*60(H)水槽のろ過システムは完成です。消費電力は10W強増加予定です。

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180(W)*75(D)*60(H)水槽では120(W)*90(D)*60(H)水槽で使用していたエーハイム2260【ろ材:エーハイム粗めスポンジ加工品2.5㎝角】を追加して濾過能力をアップさせました。(ポンプはコンパクト2000に換装済み)180(W)*75(D)*60(H)水槽のろ過システムはこれで完成です。エーハイム2080【ろ材:ゲルマット加工品3㎝角】メガパワー1215×3【ろ材:リングろ材2槽、ゲルマット加工品3㎝角1槽】フィルターの総消費電力は55Wです。


これまでの経験上180(W)*75(D)*60(H)水槽と120(W)*90(D)*60(H)水槽のろ過システムは、ピラルクーの終生飼育に余裕を持って臨めるレベルに達していると言えます。今後は240(W)*150(D)*70(H)メイン水槽のろ過能力向上に努めていきたいと思います。おそらく上部濾過槽の追加で対応していくと思います。

観賞魚の飼育に関してろ過方式、ろ材共にこれがベストなんて物はなく、愛好家は試行錯誤の末に自分のスタイルに行き着くと思います。
今回の記事が大型魚愛好家のろ過方式やろ材の選択に少しでも役に立てばうれしく思います。


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スポンジろ材の効果

いつもご訪問ありがとうございます。前回更新から少し間が空いてしまいましたが、飼育魚はみんな順調で、新魚導入も含め充実したアクア生活を送っています。ブログネタも溜まる一方ですので、しばらく集中的に更新しようと思います。

今回はピラルクー終生飼育用の180(W)*75(D)*60(H)水槽立ち上げの話です。以前の更新で書いた通り、スポンジろ材のみで立ち上げました。いままでも何本か大型水槽を立ち上げていますが、メインろ材は業務用のガラス系リングろ材を使用していました。ろ過方法は外部又はオーバーフローです。
今回も今まで通りの立ち上げ方法でやってみましたが、ガラス系リングろ材の場合とは立ち上がりの早さが全く違いました。今までの立ち上げ方はだいたい以下の通りです。

1、水槽に水を張り、ろ過器にろ材をセットして24時間回す。

2、ろ材のアク抜きのため90%以上の換水を行い、その後テストフィッシュのエサ金を数十匹泳がす。種バクテリアとして別水槽で稼働中のスポンジフィルターのスポンジを水槽中でモミ洗いする。

3、2日後くらいにはかなり飼育水が白濁してくるので80%くらいを換水する。
(この間、外から部屋に入ると少し魚臭いにおいがする。)

4、テストフィッシュのエサ金には普通に餌を与え、2~3日に1回80%換水を行う。

5、10日から2週間ほどで白濁が消え、飼育水が切れてきたら立ち上げ完了。

今回のスポンジろ材100%での立ち上げの結果ですが、1~2までは今までと全く同じでしたが、3の状態の白濁がほんの少しで、魚臭いにおいが全くしませんでした。テストフィッシュのエサ金を入れて2日後に80%換水をして、さらに2日後の写真が以下です。

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セットからわずか5日で完全に飼育水が切れて本命の飼育魚が入れられる状態です。今までのろ材ではこの時点では少し白濁が残り、飼育水が切れるまでにさらに1週間くらい(その間2~3回の80%換水を行う)かかっていました。

ろ過の立ち上がりの早さは必ずしもろ過能力の高さを示すとは限らないと思いますが、立ち上がりが早い事自体はスポンジろ材のメリットと言えると思います。私はスポンジろ材はろ過能力も優れると考えていますが、それが事実かどうかはこれから確かめて行きたいと思います。


以下の写真は前回のスポンジろ材の回でアップ容量制限の為貼れなかった写真と解説です。デジカメの初期設定のままの写真をそのまま貼ると、1枚7M弱の容量になるので4枚までしか貼れなかったですが、今後はリサイズで軽量化してたくさん貼れるようにします。

2.5センチのキューブ状に加工しましたが、水に浸けると膨張して3センチ強くらいのキューブになります。コストは250円/Lくらいです。


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マットは厚さ5センチですが5センチのキューブ状では大きすぎるので2.5センチのキューブ状にカットしました。かかった時間は30分弱です。

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スポンジブロック1枚を2.5センチのキューブ状にカットしたものをエーハイム2260(ろ材容量18L)に詰めたところ。かなりギュウギュウに押し込む感じでやっと全部入りました。実質20L分くらいのろ材になります。コストは200円/Lくらいですね。

ゲルマットキューブ状加工ろ材と、スポンジブロックキューブ状加工ろ材どちらが良いか?とたずねられればやっぱりゲルマットの方ですね。ただし耐久性には若干の不安があります。ネットで調べても数年くらいの耐久性は十分にあるようですので問題ないとは思いますが・・・いずれも安くて良いろ材と思いますのでオススメです。

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今回は新規立ち上げのピラルクー終生飼育用180(W)*75(D)*60(H)水槽のろ過と
ろ材についての話です。
外部フィルター2系統の管理はすでに決めてあったのですが、ヤフオクでエーハイムの「2076」、「2080」、「2260」が落札できたので、これに手持ちの「2071」を加えて2系統で管理します。モーターを稼動させるのは流量当たりの消費電力が優秀な「2071」と「2080」残りの「2076」と「2260」はサブフィルターとしての使用です。「2080」と「2260」を連結してメインろ過系統、「2071」と「2076」を連結してサブろ過系統とします。
 
大型魚飼育のろ過は圧倒的にオーバーフローが多く、次いで上部フィルター、外部フィルターはあまり使用されることはないのはこのブログを訪問してくださる方ならご存知かと思います。
 
なぜ外部フィルターなのかについては、このブログのコンセプトというか私の飼育スタイルにあります。
それは「できる範囲で最大限飼育魚に良い環境を整える」のではなく「飼育目的の為の必要最小限の飼育を心がける」ことにあります。
こうすることによって大型魚飼育において最も困難な「飼育の持続」をクリアしやすくなると思っています。
 
こう書くと「ピラルクー終生飼育用が180(W)*75(D)*60(H)なら、いったい何のために240(W)*150(D)*70(H)が必要なのか?」疑問に感じる方もおられると思いますが、この理由については近々ピラルクー飼育についての話の中で説明します。結論だけ書くと「だからピラルクーは一般家庭での飼育に向いている」となります。
 
 
さて、前置きが長くなりましたが、本題は外部フィルターろ材についてです。外部フィルターは購入するとほとんどの機種で粗めのスポンジパッドがついてきます。しかしその量はろ材コンテナ1段分か又はその半分くらいしかありません。「付属ろ材は全部粗めスポンジパッドにしてくれ」と思うのは私だけではないはず。(ですよね?)
唯一たくさん粗めスポンジパッドが入っているのはエーハイム2213ですね。人気なのもうなづけます。
 
私は粗めのスポンジろ材は軽くて耐久性があり、単位体積当たりのバクテリアも多く、メンテナンスも揉み洗いでやりやすい優れたろ材であると考えます。しかし外部フィルター用のスポンジろ材となると、高価な純正品を追加購入するか、洗車スポンジ等で代用するしかありません。洗車スポンジはブログなどで推奨されている物の現物を見ましたが、目が細かすぎて大型魚の飼育ではすぐに目詰まりしそうでした。
 
唯一使えそうな外部フィルター用のスポンジろ材はcharmオリジナル?の「ゲルキューブ」です。しかし価格が高めな上、一番単価の安いものは一度に2個までしか買えないとうい謎仕様のため導入には二の足を踏んでいました。
しかし、マット状の物を加工してキューブ状に加工すれば安くつくのではないかと思い、試しに買ってみると予想通り、半値くらいですむことが判ったので今回導入に踏み切りました。
同時にエーハイムの粗めスポンジの大きなマットも売っているのも見つけ、これも購入して加工することにしました。
 
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今回加工したスポンジろ材。全部で約50L、購入代金は14000円ほど。
 
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ゲルシート(30センチ*30センチ*8ミリ)は7枚購入。重さは43gから46gで
ゲルキューブ1L(44g)とほぼ同じ。写真はカッターで8ミリの短冊状に加工したところ。これを数本まとめてハサミでキューブ状に加工します。
 
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ゲルシート1枚を加工したもの(左)とゲルキューブ純正1L(右)ゲルキューブ1Lは水につけると膨張して1.8L相当くらいになります。
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ゲルマット厚手タイプ(30センチ*9.5センチ*2.5センチ)画像は6枚ですが足らなくて2枚追加購入。重さは1枚だけ50gしかなかったですが、残りは63g~68g。キューブ状に加工して水につけると1枚当たり約2Lのろ材になります。加工用の素材としてはこれが一番コスパがいいです。
 
写真のアップ容量がなくなってきたので今回はここまで。加工は最低でも良く切れるカッターとハサミが必要です。裁断機があれば早く綺麗に加工できると思います。
 
 

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180センチ水槽台自作

正月休み最後の日、家でゆっくりしているつもりでしたが、何故か水槽台の自作を思いつき半日かけて水槽台を自作していました。
 
120(W)*90(D)*60(H)と240(W)*150(D)*70(H)の水槽台はヤフオクのgarowana2006さんに依頼して製作してもらっていて精度、強度共に満足のいく作りでした。
180(W)*75(D)*60(H)の水槽台も製作依頼しようと思っていたのですが、最近は水槽台の製作をやってないみたいです。
 
他の業者に依頼するのも不安があったので、自作することにしました。設計はgarowana2006さんの水槽台を丸パクリしたので20分ほどで終わりました。材料の買出しで40分、製作5時間の合計6時間ほどで完成して、久々に有意義な休日を過ごせました。
 
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材料の2×4材の山。182センチの2×4材を18本買いましたが結構ロスがあったので実質15本くらいの量です。カット代コーススレッドビス込みで材料代は9000円ほどでした。
 
 
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柱と上下の枠が完成。ここまでおよそ3時間ちょっと休憩を挟みます。電動ドライバーさんとは良いお友達になれましたw
 
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何とか完成! 疲れましたw完全ぼっち作業でしたので結構大変でした。補助をしてくれる人がいればかなり楽になると思います。
 
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魚の写真がないのもアレなので飼育魚のワイルドプラチナゴールデンサロヴィンナイフの写真を貼っておきます。インディアンブラックナイフの色彩変異と言われるサロヴィンナイフ(サルウィンナイフ)のさらに色彩変異個体です。
とても綺麗でお気に入りの飼育魚です。何気に我が家では本ピラに次いで2番目に高価な魚だったりします。
 
 
明日から仕事頑張ります!!
 
 
 
 
 

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180(W)*75(D)*60(H)水槽導入

180(W)*75(D)*60(H)水槽を導入しました。ピラルクー終世飼育用として新品オーダーしました。
国産キャスト板使用、枠底面重合接着、水槽枠内面4角R加工と、強度も考慮してちょっと豪華な作りでオーダーしました。製作はブルークラフトさんです。外部フィルター2系統で管理する予定です。
 
イメージ 1
ピラルクーは同クラスの大型魚に比べて一般家庭での飼育に向くので、飼育設備が
小さくて済むのがいいですね。
 
これで一応大きな飼育設備の導入はおしまいにしようと思います。saratoga飼育部屋は完成です。総水量は6tほどになるでしょうか。あえて色々な幅や奥行きの水槽を揃えたことで、柔軟に大型魚の飼育に対応できると自負しています。
 
来年はブログタイトルに名前負けしない内容の更新に頑張る所存です。
 
年明けからは、一般家庭でのピラルクー飼育について現在判っていることを数回に分けて書いていきますのでご期待ください。
 
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今日のピラルクーの写真です。大きさは29センチ、クリルの餌付けにも成功して、発色の方も少しずつ来てます。
3日で食べきるくらいの仔赤投入→食べ切ったらクリルのみ3日ほど与える。の繰り返しで育成しています。
 
それではみなさん良いお年を。
 

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