かなり久しぶりの更新になってしまいました。
プライベートな話ですが、高齢の父が入院して、毎日出る膨大な洗濯物との格闘、副作用の強い薬を使う度に病院に呼び出されて同意書にサインなど、何度も有休を取ることを余儀なくされて仕事の調整で大変な思いをしたりと、趣味どころではありませんでした。
8年ほど前に母が交通事故で亡くなった時も大変でしたが、その時は1週間以上仕事が休めて世間の歯車からは一時離れることができましたが、今回は世間の歯車に合わせながらのことですので別の大変さがありました。
現在は父は無事退院しており、まだ健康問題は山積みですが、小康状態にあります。
生活も落ち着きブログも再開できます。
餌を与える以外に全く世話も出来なくなっっていた飼育魚達も元気にしています。
ただ、プラチナパールム2号は同居魚のスポバラに殺されてしまいました。サイズ差が大きくなって来ていて「やばいなぁ」と思っていた矢先だったので通常の状態であれば隔離出来ていたのにと、悔いが残る結果となりました。 ここ数ヶ月で飼育2周年を迎えた魚も多く、しばらくはこれらの魚の飼育2周年記事を書いて行こうと思います。特に「ゴリアテタイガー」と「アトランティックターポン」は検索からの訪問者も多く、他にネットに情報が少ないようですので優先して書きます。
ゴリアテタイガーの最新の画像です。
さて、表題の件ですが、皆様もご存じの様に先月の15日に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されて来月1日より施行されます。 今回指定の観賞魚関係の種は、流通量が少ない種や代替種のいる種ばかりですので、観賞魚業界に取っての影響はほぼないと言えます。
実質的には約2年後のガー規制に備えての「予行演習」であることが、公式の文章からも読み取れます。 ガーは人気種で代替種なしですので、規制が始まれば観賞魚業界は大きな打撃を受けます。ただ今回の「予行演習」でわずかですが「希望の光」が見えましたので、それについて書きたいと思います。
その「希望の光」とは何かと言いますと「環境省は聞く耳を持っている」ということです。 今回の規制の種について環境省にパブリックコメントが42件寄せられています。中でも観賞魚関連は12件ととても少なく残念ですが、その中で私のパブリックコメントが採用されました。上記リンクページから飛べる「(資料3)特定外来生物の選定対象等に係るパブリックコメントの意見の概要と対応の考え方」のヨーロッパナマズの③の意見です。
どうせ発表されるパブリックコメントなんてヤラセか作文だろうと決めつけて、最初から意見を言うのを放棄された方もいるかもしれませんが、そんなことは全くありませんでした。(私自身疑ってました(汗))
証拠に私が送ったパブリックコメントの全文を記載しておきます。 -------------------------------------(ここから)----------------------------------------------------------------------
[御意見] 1 御意見の対象の外来生物(特定外来生物新規指定案に掲載しているものに限る)。 ヨーロッパナマズ
2 意見の要約(100字以内で記載)
ヨーロッパナマズの表記をヨーロッパオオナマズに改めるかヨーロッパナマズと
併記するべきである。 3 意見及び理由(可能であれば、根拠となる出典等を添付又は併記してください。)
ヨーロッパナマズが特定外来生物に指定されるという報道の前からヨーロッパナマズを飼育している者としての意見です。
最初「ヨーロッパナマズ」が指定されるとの報道を聞いて自分の飼育している「ヨーロッパオオナマズ」は関係ないと思いました。念のため学名を確認して「ヨーロッパナマズ」は一般に「ヨーロッパオオナマズ」と呼ばれているものと同一ということを知りました。
学名を確認せずに「ヨーロッパオオナマズ」は規制対象外と思い込み申請手続きなしで飼育を続ける飼育者は多く出ると推測されます。
学術的には「ヨーロッパナマズ」 が妥当なのだとは思いますが、一般ではほぼ100%「ヨーロッパオオナマズ」で表記されています。ぜひヨーロッパナマズの表記をヨーロッパオオナマズ」に改めるか、両名の併記をお願いします。
-------------------------------------(ここまで)---------------------------------------------------------------------- 「環境省は聞く耳を持っている」ことが判明した以上、ガー全種規制は決定事項ではなく、これからも変えられる可能性があるということを認識すべきであると思います。そして現在の状況から勝ち取れる実質的な最高の勝利とは何かを考えると、熱帯性の種である「トロジャン」と「マンファリ」を規制対象から外すことであると考えます。これが成し得れば、人気種の「スポガー」の代替種もできますので「ガー全種規制」と比べればその影響は2割程度に抑えられると思います。 ただこれを成すのは非常に困難な道のりであるのは確かです。マニアと流通(ショップ、問屋)がスクラムを組んで事に当たる必要があり、強力なリーダーが不可欠だと思います。もし規制対象が「ピラルクー」であれば「ピラルクーの人」である私がその役を買って出ますが、今回はガーの話ですので「ガーの人」の活躍に期待します。
とにかく「ガー全種規制は決定事項ではない。これからも変えられる可能性がある。」ということを私たちアクアリスト一人一人が心に刻んで行動していきたいと思います。
以下はおまけです。
ここまで読んでくれた方に水槽のアウトレット品の紹介です。ブルークラフトさんの150*75*60水槽です。
ピラルクー飼育用に買おうかどうか悩んでましたが、今回は諦めます。現在ピラルクー2014飼育中の180*75*60水槽もブルークラフトさん製で「水槽枠新重合接着【R】」加工は強度、外観、掃除のしやすさが全てアップするのでオススメです。この内容で税込み79800円はお買い得と思います。 |
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