バレットジャーナルブームに乗ってバレットジャーナルに関する本がいろいろと発売されていますが、正直言って、どれも「コレジャナイ」感がすごい。
「初心者」を謳いながらハードルがすごく高い事例ばかり掲載されていて、「そうじゃないんだよ!」と思うものばかり。
そんななか、バレットジャーナル公式が推奨するノート『ロイヒトトゥルム』の魅力がぎゅっと詰まった本が発売されました。
その名も『ロイヒトトゥルム1917ではじめる箇条書き手帳術』。
ノートをロイヒトトゥルムに限定し、それを使ってバレットジャーナルの基礎や実践者の実例を見て学べる本となっています。
いつもお世話になっている出版社様と編プロさんのご厚意で、献本いただきました!
献本されたからと言って甘い評価はしないんだからねっ…!
発売からだいぶ時間が経ってしまいましたが、レビューしていきたいと思います。
レビュー:ロイヒトトゥルム1917ではじめる箇条書き手帳術
ご紹介する本はこちら。
実務教育出版から発売された『ロイヒトトゥルム1917ではじめる箇条書き手帳術』です。
バレットジャーナルはここ1~2年くらいで一気にブームになりましたが、正直私は割と冷ややかでした。
というのは、私はバレットジャーナルは自由度の高い手帳術と謳っているけれど、自分で書式を毎回作らなければいけないから、めちゃくちゃ難易度が高い手法だと勘違いしていたからです。
私の勘違いを払拭してくれたのは『箇条書き手帳でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』という本。
これを読んで、私の思いこみは瓦解しました。
いずれの本も『手帳』というワードがタイトルが付いていますが、バレットジャーナルはどちらかというと『ノート術』であり、『情報管理術』です。
イチから手帳を作ろうというものではないんです。
SNSなどでバレットジャーナルの情報を収集するとキラキラ飾られたページや、作り込まれたフォーマットのページばかりが目に入ってきます。
ですが、これはバレットジャーナルの本質ではありません。
バレットジャーナルは情報整理の手法。
ビジネススキルとしても大いに役立つものなのです。
チャプター1 ロイヒトトゥルム1917のすべて
『ロイヒトトゥルム1917ではじめる箇条書き手帳術』のチャプター1は『ロイヒトトゥルム1917のすべて』。
サイズやカラーのラインナップや、ロイヒトトゥルムの特徴などが写真付きでこまかく説明されています。
8種類のペンでの裏抜けテストも掲載されていて、参考になります。裏抜けしづらいという強みがアピールされていますね♪
ちなみに私はバレットジャーナル公式のロイヒトトゥルム1917を使っています。
チャプター2 バレットジャーナルの楽しみ方
続くチャプター2がバレットジャーナルの説明章です。
ここがかなり丁寧に作り込まれていて、とってもわかりやすい!
まずはバレットジャーナルの目的が明記されています。
- 日々起きていることをなるべくすべて書き残して現状を明確にする
- 自分の趣味趣向、気になること、大事に思っていることを認識する
- 時間の管理を行い、必要なことを習慣化する
- タスクの発生、途中経過、終了を管理し、やり忘れを防ぐ
自己実現のための自己管理と言い換えることもできそうです。
そのうえで、バレットジャーナルの基本モジュール、
- インデックス
- フューチャーログ
- マンスリーログ
- デイリーログ
それぞれのページが実例付きで紹介されています。
各ページの作り方や、キーのサンプル、実際の運用方法が紹介されており、この章を読むことで実用の流れがわかります。
この章を読めば、「別にページを飾る必要はないんだ」というのがわかると思います。
装飾はいわば趣味の部分。バレットジャーナルの本質をこの章で理解しましょう!
チャプター3 ロイヒトトゥルム1917×バレットジャーナル ビジュアルガイド
チャプター3は実際にロイヒトトゥルムでバレットジャーナルを運用している5名の方の実例が紹介された章です。
かなりページを装飾されている方もいますが、前章でバレットジャーナルの本質を理解していれば、「マネする必要はない」というのがわかるはず。
記載の文字がちゃんと読めるような大きいサイズの写真が使われていて、すごく見やすい。部分じゃなく、デイリーログ、マンスリー、コレクション、キーなど、1人の人のいろいろなページが紹介されているのが嬉しいですね。
マンスリーで左利きの人が右ページにカレンダー、左ページにタスクと、通常と逆に配置し、カレンダーを見ながらタスクを書けるようにしているのが面白いなと思いました。
チャプター4 おすすめのモジュール&コレクション
最後のチャプターは、ユーザーのモジュール・コレクションの実例集。
ここも参考になりますね!バレットジャーナルはコレクションページが充実してくると楽しさがどんどん増していきます。
コレクションページ作りのヒントにもなりますし、各モジュールの作り方の参考になります。
トリまとめ
身内贔屓とかではなく、本当にこれは良書だと思いました。
ただ綺麗なページを集めて見栄え良い本に仕上げているだけじゃない。
バレットジャーナルの基本や本質をしっかり説明したうえで、自身のバレットジャーナル作成のヒントをたくさんちりばめてくれています。
いろいろとバレットジャーナルの本は発売されていますが、買うなら『箇条書き手帳でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』と『ロイヒトトゥルム1917ではじめる箇条書き手帳術』で決まり。
この2冊を読めば、ほかを読む必要性は低いと思います。
基礎を理解したら、あとはSNSなどでコレクションのヒントを集めましょう。
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