太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

稲川淳二の怪談が Apple Music でお金を払えば無料

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Apple Music にロックイン

 音楽聴き放題アプリはいろいろとあるのだけど、結局のところで Apple Music に落ち着いた。Apple Music の利用料金に iTunes Match のサービスが含まれているのが大きい。

 TUTAYAなどで音楽CDを借りて、iTunes Matchに登録するのは一般的に行われていることなのだけど、図書館なら無料でレンタル可能である。図書館側が高価な著作権料を払って購入しているらしい。「図書館にあるCDなんてろくでもない」と思うかもしれないけれど、リクエストを聞き入れていった結果なのか職員の趣味なのか、なぜかロキノン好みの棚にチューンされている。

 既に図書館やレンタルショップで借りた大量のCDを iTunes Match で同期しているし、iTuens Store で購入した音楽を捨てるわけにもいかない。これらの資産を統合管理できる Apple Music に見事ロックインされてしまっている。

稲川淳二の怪談も Apple Music でお金を払えば無料

Battle In Outer Space

Battle In Outer Space

  • 伊福部昭
  • サウンドトラック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

 それでプロレスのテーマソングや宇宙大戦争マーチ(英語名で探すとでてくる)などの音楽を探しているなかで稲川淳二の怪談にあたった。

第三話 『死の旅館』

第三話 『死の旅館』

  • 稲川淳二
  • スポークンワード
  • provided courtesy of iTunes

 夜行列車で聞く旅情感のある怪談がなんともよい名作もお金を払えば無料。「生き人形」や「足止めされた旅館の怪」は残念ながら見つけられなかったけれど、ほかにもいろいろ。「はじめての稲川淳二」という名作ミックスすらある。

検索ワードを探す旅

 このような音源は現状の音楽嗜好から特にレコメンドされるわけもないから、稲川淳二の怪談が聴けるかもと気付いて改めてキーワード検索をしないと見つけられない。

確かにインターネット上にある情報は広大で豊かです。「何でもある」と言っても過言ではありません。だから私たちは思うがままに、検索をします。それは一見「自由」な行動に思えます。誰からも支配されている気はしない。しかし、よくよく考えてみれば、検索ワードとは自分の今いる環境の中からしか思いつけないということが分かります。検索という行為は、今自分がいる環境に大きく規定されています。つまり、「ネットは見たいものが見れる」ということは、裏返せば「ネットでは見たいものしか見ていない」ともいえるわけです。

 このようなサブスクリプションサービスをより使いこなすには、サービスに顕在化させていない自身の検索ワードリストを試してみることが大事なのかもしれないんですねぇ。