サイボウズ式:「30代半ばからは、家庭よりも仕事にのめり込んだほうが、ぶっちゃけ楽」――田端信太郎×青野慶久 (1/6)

» 2018年08月28日 07時00分 公開
[サイボウズ式]
サイボウズ式
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  • 「なんとなく空気を読んで残業してない?」
  • 「会社と個人は対等な関係。その気構えを持たないとダメ」
  • 「年収の差より、決裁権の大きさで比較すべし」
  • 「仕事に何を求めているのか、改めてリストアップしてみる」

 公開取材イベントとして開催された、スタートトゥデイ・田端さんとサイボウズ社長・青野の対談。第1回では、会社と個人のあるべき関係性について議論が深まりました。

 実は、田端さんと青野には共通点があります。それは、どちらも3人の子どもを育てるイクメンということ。

 第2回では「子育てより仕事のほうが楽。逃げているだけなんですよ」「塾に通わせるのは、親のエゴなのか?」など、田端さんの意外な“子育て論”も飛びだしました。

 仕事と家庭、どうすればうまく両立させることができるのか。田端さんが著書『ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言 』で主張する「正直者であれ」という言葉には、どういう意図が含まれているのか。正解のない問いについて考えます。

「仕事があるから」は逃げ口上

青野 慶久: 田端さんは育児にも力を入れているんですよね? うちの社員から聞きましたよ。豊洲のショッピングモールで見た、と。

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田端信太郎: ららぽーとでベビーカー押していただけです。それくらいはやりますよ。でも僕が育児を語ると、嫁が激怒するかも(笑)。

 以前、岡田斗司夫さん(オタク文化に精通するプロデューサー、評論家)が「30代半ばからは、家庭より仕事にのめり込むほうが現実逃避だ」と言っていて。なるほど、確かにそうだなと思います。

 ちょっと語弊はあるけど、ぶっちゃけ仕事をしているほうが、よっぽど楽なんですよ。わかります?

青野 慶久: 気持ちはわかります。

田端信太郎: 会社の雇用関係より結婚のほうがはるかに重いし、親は子どもに対して無限責任を負っているので、やっぱり大変ですよ。

 男は「仕事してるから」って言い訳をしがちだけど、そんなの子育てより仕事のほうが楽だから、逃げているだけ。弱虫の逃げ口上ですよ。

青野 慶久: 面白い考え方ですね。

田端信太郎: 子どもは空気読まないし、こっちがどんだけがんばろうが泣くときは泣くし。ご飯をつくっているときに、食べたものを口から吐いたり、戻したり粗相をしたりするわけじゃないですか。

 それに比べたら上司やお客さんのクレームなんて、ぬるいもんですよ。

photo 田端信太郎(たばた・しんたろう)さん。1975年生まれ。NTTデータを経てリクルート、ライブドア、コンデナスト・デジタル、NHN Japan(現LINE)で活躍。今年2月末にLINEを退職し、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」やPB「ZOZO」を展開する株式会社スタートトゥデイ コミュニケーションデザイン室 室長に就任。7月には著書『ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言』(幻冬舎)を上梓した。
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