自宅でヘアマニキュアを使って白髪染めをするときの注意点とは?

髪を傷めず、頭皮にも負担をかけない白髪染め、ヘアマニキュア。

アレルギーでヘアカラーが使えない方や、肌が弱い方も安心して使うことができます。と、言いたいところですが、実はヘアマニキュア、選び方や使い方を間違えてしまうとかえって髪を傷めたり、頭皮が荒れたりしてしまう原因になるって知っていました?

今回は自宅でヘアマニキュアを使う際の注意点をお話していきたいと思います!

ヘアマニキュアにだって危険な成分は潜んでいる!?

前述の通り、本来であれば、髪や頭皮への負担はほとんどないと言っても過言ではないヘアマニキュア。

しかし、これはあくまでも美容院で使用しているヘアマニキュアの話なんです。

ドラッグストアや百貨店で販売しているヘアマニキュアの中には、ヘアカラーと同じ危険成分が隠れているものもあります。ですから、市販品のヘアマニキュアを購入する際はキチンと成分を確認しなくてはいけません。

まずはヘアマニキュアの内容成分についての注意点を見ていきましょう。

商品別 ヘアマニキュアの内容成分

それでは、市販品のヘアマニキュアに含まれている良い成分と悪い成分を、商品ごとに見ていきましょう。

 

良い成分

悪い成分

ブローネ・ヘアマニキュア

  • リンゴ酸
  • ローヤルゼリーエキス
  • 加水分解シルク
  • 水酸化Na

シエロ・ヘアマニキュア

  • レブリン酸
  • タウリン
  • ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン
  • ベンジルアルコール

サロンドプロ・ヘアマニキュア・スピーディー

  • 加水分解コンキオリン
  • 加水分解ダイズタンパク
  • 椿オイル
  • ベンジルアルコール

ブローネ・ヘアマニキュア・白髪用(花王)

私たちの体は弱酸性なので、アルカリ性の石鹸やシャンプーを使っていくと、本当にわずかですが体(皮膚や髪の毛)が溶けていきます。

そんなアルカリ性の成分でも特に強い物質、水酸化ナトリウムがこの商品に含まれています。使い続けると髪が溶けて傷む恐れが。ですが、アルカリ性に傾いた頭皮や髪を中和するリンゴ酸も入っているのは嬉しいですね。

他にも、保湿成分のローヤルゼリーエキスや加水分解シルクが入っている点はGOOD。

シエロ・ヘアマニキュア(ホーユー)

抗菌力に優れた天然由来の成分・レブリン酸や、毛髪保護成分のタウリンが使われているのはとても良いですね。

一方、アルコール性の防腐剤・ベンジルアルコールが含まれています。この成分は肌への刺激が強いため、あまり使いたくない成分ですね。地肌につけなければ問題ないと思います。

サロンドプロ・ヘアマニキュア・スピーディー

うるおい成分の加水分解コンキオリンや加水分解ダイズタンパク、艶を出す椿オイルが含まれているのが良いですね。

この商品は染めるまでの時間が短いため、危険な成分が多いかと思いましたがそんなことはありませんでした。ただ、先程の商品と同じく、刺激が強いベンジルアルコールが入っています。

美容院のヘアマニキュアにも含まれているタール色素

もうひとつ、ヘアマニキュアで注意したい成分が、石油からとれるタール色素という成分です。タール色素は市販品のヘアマニキュアだけではなく、美容院のヘアマニキュアにも必ずと言っていいほど含まれている色素。

稀にかぶれを引き起こすこともあるため、注意が必要です。また、発がん性があるので、タール色素が多く含まれているヘアマニキュアはなるべく使用しない方が良いでしょう。

タール色素の見方

市販品のヘアマニキュアに記載されている内容成分を見てみると、どこにも“タール色素”とは書かれていません。タール色素は「赤色2号」「黄色5号」といったように、「色+数字」で表記されています。なので、そのような表記が多ければ多い程、タール色素がたくさん入っていると思ってください。

ヘアマニキュアは地肌につけない白髪染め

ヘアマニキュアはその名の通り、髪専用のマニキュアです。髪の毛の外側をしっかりとコーティングして色をつけるので、地肌につくと色が落ちにくいといったデメリットがあります。

また、先程ご紹介した内容成分からも分かるように、地肌につくと頭皮がかぶれる恐れもあるため、気をつけて使わなければいけません。と、いうわけで、地肌にヘアマニキュアをつけないための対策法をいくつかご紹介していきたいと思います。

人に染めてもらう

1人で白髪染めをするのって結構大変だと思いませんか?特に後頭部は自分で確認もできませんし、気づかないうちにヘアマニキュアを地肌につけてしまいそうですよね。

そこで手っ取り早い解決策が、人に頼んで染めてもらうことです。本当だったら美容院でプロの手にお任せしてしまうことが一番良いのですが、市販品のヘアマニキュアで白髪染めしたい場合は家族や友人にお願いしてみましょう。

保護クリームを地肌に塗っておく

どうしても1人で白髪染めをしなくてはいけない場合は、地肌に油分の多いクリームを塗っておきましょう。

ただし、地肌だけですよ。髪の毛についてしまうとヘアマニキュアの染まりが悪くなってしまいます。綿棒などを使って、上手に地肌に塗っていきましょう。

保護クリームがなければ、ホホバオイルやツバキオイルを数滴頭皮につけるのも、色素沈着を防ぐひとつの手です。

ヘアカラートリートメントで染める

ヘアマニキュア同様に髪や頭皮に優しいとされるヘアカラートリートメントですが、実はヘアカラートリートメントもヘアマニキュアの仲間なんです。

わかりやすく言えばトリートメントが配合されたヘアマニキュアと言った感じでしょう。そしてヘアカラートリートメントは染料がヘアマニキュアよりも低刺激なHC染料や塩基性染料を使っているため、肌や頭皮についても全く問題ありません。

ですから保護クリームをわざわざ塗る必要もなく、素手で思う存分お風呂場で簡単に染めることが出来ちゃいます。

ちなみに私の一押しのヘアカラートリートメントが利尻です。利尻はヘアマニキュアよりも安全なだけでなく、フコイダンを代表とした様々な保水成分がトリートメントに配合されているので使うだけでツヤツヤの髪に仕上がるんです。

「ヘアマニキュアで染めるのはちょっと面倒そう」と感じたのなら一度、利尻ヘアカラートリートメントをお試しすることをおすすめします。

ヘアマニキュアの色持ちを長くするコツとは?

ヘアマニキュアはヘアカラーと違って髪の内部に色を浸透させないため、色持ちが2~4週間と短めです。少しでも色持ちを長くさせたいのであれば、シャンプーを使わない“湯シャン”を始めてみてはいかがでしょうか。

はじめてみよう!お湯だけの洗髪“湯シャン”

シャンプーを使わないで髪を洗うだなんて汚い!そう思ってしまいますが、洗浄力の強いシャンプーは、髪をコーティングしているヘアマニキュアの染料をどんどん落としていってしまうんです。

しかし、湯シャンをすることによって色持ちはだいぶ変わってきますよ♪しかも湯シャンはヘアマニキュアの色持ちが良くなるだけではなく、頭皮環境の改善にもつながるんです。頭皮環境が良くなると、白髪も生えにくくなりますし、フケやかゆみも出なくなります。

湯シャンのやり方

やり方は非常にシンプルです。ただお湯を使って髪を洗うだけ。

ただし、湯シャンをする前はブラッシングである程度髪についたほこりや汚れを落とすようにしましょう。ちなみにスタイリング剤はお湯だけでは落ちませんので、ヘアセットをした日はシャンプーを使って髪を洗ってくださいね。

湯シャンをしたらすぐに乾かすこと

湯シャン後、髪を乾かさずに放置していると、ヘアマニキュアが水分で落ちやすくなってしまいます。服やタオルに色移りする恐れもありますので、髪を洗ったらすぐにドライヤーで乾かすようにしましょう。

ヘアマニキュアで白髪を染め直す時期は?

湯シャンを続けても、残念ながらいずれはヘアマニキュアの色が落ちてしまいます。

さらに、時間が経ち染料が落ちてくると、髪がパサパサ・ボロボロになったと感じるようになります。これは髪の毛をコーティングしている染料が落ちてきているためです。爪に塗るマニキュアも、剥がれてくると爪がボロボロになりますよね。それと同じで、ヘアマニキュアが落ちてきたと感じたら染め直す必要があります。

ただし、肌や頭皮にやさしいと言えども、化学成分でできているヘアマニキュア。過度の使用は控えた方が良いでしょう。ベストな頻度は1ヵ月~2ヵ月に1回のペースです。根元の白髪が気になってきたら、生え際部分だけを染める“リタッチタイプ”のヘアマニキュアを使いましょう。

ヘアカラートリートメントなら1本で1カ月の色持ち!

ヘアマニキュアの白髪染めは色落ちのたびに使わないと髪がパサパサになりますが、先ほど紹介したヘアカラートリートメントなら1本で約1カ月色持ちします。というのもヘアカラートリートメントは毎日のトリートメントやリンスとしても使えるので、新しく生えてくる白髪もケア出来、常に綺麗な髪色を保てるんです。

また一度、髪全体を染めてしまえば1週間に1回の頻度で使用するだけでいいので、1本購入すれば最低でも約1カ月は白髪のない髪をキープし続けれます。

まとめ

ヘアカラーよりも髪や頭皮に負担の少ないヘアマニキュアですが、自宅で使用する際は、内容成分、染め方に十分注意しなくてはいけませんね。

注意点を意識して正しく染めることによって、艶のある髪色に染めることができますよ♪

また、湯シャンなどのヘアケアで色持ちも長くすることができますので、今後のホームカラーに是非活かしてみてくださいね。


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