県立医大薬学部の実施設計が完了(写真付)
2018年08月28日 18時52分 ニュース, 政治, 社会
和歌山市立伏虎(ふっこ)中学校の跡地などを活用し、2021年4月の開設を予定している和歌山県立医科大学・薬学部の実施設計が完了し、今後、施工業者の入札を経て、本格的な建設工事が行われます。
医大薬学部・伏虎キャンパスの完成予想図(和歌山県提供)
薬学部は、卒業生の県内への定着と地域医療を担う人材育成を更に進めようと県が計画したもので、メインとなる伏虎キャンパスを和歌山市九番丁(きゅうばんちょう)の旧・伏虎中学校跡地に新設するほか、医学部と看護学部と共同の研究施設を紀三井寺(きみいでら)キャンパスに増設します。
このほど、2つの施設の実施設計が完了し、きょう(28日)公開されました。
伏虎キャンパスは鉄骨、一部鉄筋コンクリート製の地上11階、地下1階建て、教室や図書館、体育館などを備えた延べ床面積およそ2万6千平方メートルのビルで、隣には新しい和歌山市民会館が建てられます。
医薬看共同研究施設の完成予想図(和歌山県提供)
共同研究施設は、鉄骨製・地上5階建て、延べ床面積およそ3千平方メートルで「高度医療人育成センター」の隣に増設されます。
県によりますと、建設事業費はあわせておよそ177億円で、伏虎キャンパスはことし(2018年)10月から12月にかけて、共同研究施設は来年(2019年)の1月から3月にかけて、いずれも条件付き一般競争入札が行われます。
業者の決定後、伏虎キャンパスは来年1月から、共同研究施設は来年4月から建設工事に入り、再来年(2020年)3月、国への薬学部設置の認可申請を経て、翌・2021年4月に開設する予定です。