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漫画だったら、絶対にボツになる松坂大輔の2009年迄の野球人生

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今年度、

日本で、2006年9月19日のソフトバンク戦以来、

4241日ぶりの勝利投手となった松坂大輔投手ですが、

今回は、

こんな漫画的な野球人生があるでしょうか?

こんなに活躍したら、リアリティーが無さ過ぎて、

「漫画だったら、絶対にボツになる

 松坂大輔の2009年迄の野球人生」という小話です。

例えば、「茂野五郎投手」と比較してみます。

「茂野五郎」とは、

1994年~2010年に「週刊少年サンデー」で連載された

球漫画『MAJOR』の主人公です。

まず、茂野吾郎の成績から、

【茂野吾郎の成績】

18歳 夏の県大会準決勝で敗退。

19歳 米国マイナーリーグ3A 優勝。

20歳 ワールド・カップ *1 準優勝。

   米国メジャーリーグ 14勝10敗1S 防御率3.46

21歳 米国メジャーリーグ 成績不明

22歳 米国メジャーリーグ 成績不明

23歳 米国メジャーリーグ 成績不明ながら

    最多勝サイヤング賞を受賞。

24歳 米国メジャーリーグ 成績不明ながら、

    最多勝サイヤング賞を受賞。

25歳 米国メジャーリーグ 先発から抑えに転向。

26歳 米国メジャーリーグ 成績不明ながら、

    最多セーブ

27歳 米国メジャーリーグ 成績不明ながら、

    最多セーブワールドシリーズ制覇


日本のプロ野球を経験せずに、いきなりメジャー挑戦。

2年目で14勝は、なかなか漫画的な活躍です。

また23歳、24歳の「最多勝とサイヤング賞 *2 」を

2年連続ダブル受賞するというのは、

超漫画的な活躍です。

ちなみに

サイヤング賞を通算2回受賞というのは、

ロジャー・クレメンスの通算7回受賞や、

ランディ・ジョンソンの4年連続受賞 *3 などという

とんでもない記録もありますが、

メジャー・リーグ歴代11位に入る好成績です。

 

一方、松坂大輔は、

松坂大輔の成績】

18歳 1998年、夏の甲子園大会優勝。

   史上2人目となる、決勝戦でのノーヒットノーランを達成。

19歳 日本プロ野球 16勝5敗 防御率2.60 

   最多勝ゴールデングラブ賞ベストナイン *4新人王 *5 を受賞。

20歳 日本プロ野球 14勝7敗 防御率3.97 

    最多勝

21歳 日本プロ野球 15勝15敗 防御率3.60 

   最多勝3年連続)と沢村賞 *6を受賞。

22歳 日本プロ野球 6勝2敗 防御率3.68

23歳 日本プロ野球 16勝7敗 防御率2.83

   最優秀防御率

24歳 日本プロ野球 10勝6敗 防御率2.90 

   最優秀防御率日本シリーズ制覇

25歳 日本プロ野球 14勝13敗 防御率2.30

26歳 2006ワールド・ベースボール・クラシック(第1回)

   優勝最優秀選手 *7 に選出。

   日本プロ野球 17勝5敗 防御率2.13

27歳 米国メジャーリーグ 15勝12敗 防御率4.40

   移籍1年目からワールドシリーズ制覇

28歳 米国メジャーリーグ 18勝3敗 防御率2.90

   リーグ優勝を逃すも、日本人シーズン最多勝

29歳 2009ワールド・ベースボール・クラシック(第2回)

  優勝(2連覇)。2大会連続で最優秀選手に選出。


【比較感想】

茂野吾郎より

松坂大輔の方が完全に漫画的な活躍です。

甲子園大会決勝でのノーヒットノーランなんて、

漫画の案として絶対に採用されないでしょう。

①甲子園大会 優勝

②日本プロ野球 日本シリーズ制覇

③メージャ・リーグ ワールドシリーズ制覇

ワールド・ベースボール・クラシック 優勝

すべての舞台で優勝経験があるなんて、

こんな人、現実にも、漫画にも、松坂大輔しかいません。

「漫画だったら、

 絶対にボツになる松坂大輔の2009年迄の野球人生」でした。

*1:現実世界の「ワールド・ベースボール・クラシック」大会に相当。

*2:その年に最も活躍した投手ナショナルリーグアメリカンリーグから1人ずつ選出する、投手最高の賞。

*3:通算では、5回受賞。

*4:高卒新人初。

*5:高卒新人投手として2人目。

*6:メジャーリーグで言うところのサイヤング賞に相当。

*7:成績は、大会最多3勝、防御率1.38。