どこまで描いてくれるのかな?
「ロボット工学三原則」でも有名なSF作家アイザック・アシモフの代表作『ファウンデーション(銀河帝国興亡史)』シリーズのドラマ版をApple(アップル)が製作が決定したと、映画業界サイトのDeadlineが報じました。
『ファウンデーション』はイーロン・マスクもファンのSF長編小説
『ファウンデーション』は、栄華を極めた銀河帝国の末期に、人々の行動を数学的に予測する「心理歴史学」を用いて帝国の崩壊を予言した数学者ハリ・セルダンによって設立された秘密結社「ファウンデーション」が、彼の「セルダン計画」に基づき帝国崩壊後におとずれるさまざまな危機を乗り越え、誕生が予言される「第二銀河帝国」の基礎となることを目指す壮大なSFシリーズ。
1942年に連載が始まった長編で、後のSF作品に多大なる影響を与えたシリーズです。近年だと『機動戦士ガンダム00』などがそのわかりやすい例になっていますね。イーロン・マスクも大ファンらしく、ファルコン・ヘビーで打ち上げられたロードスターに搭載されたストレージの中に『ファウンデーション』を入れたんだとか(ハリ・セルダンに自分を重ねているのかな……?)。
現時点で、ドラマは10話構成に
『ファウンデーション』のドラマシリーズは、『ダークナイト』シリーズや近年のDCコミック映画でも知られるデヴィッド・S・ゴイヤーと『サラ・コナー・クロニクルズ』のジョシュ・フリードマンが製作総指揮とショーランナー(現場責任者)を努めるとのこと。
『ファウンデーション』は本当に長い間、映像化が試みられてきたものの一度も実現には至っていなかったので、今回が初の映像化。話が驚くほどに壮大なので無理もない……。
いまの所、計画されているのは10話構成とのこと。おそらく10話で全部やりきるのではなく、人気が出ればシーズンを重ねてストーリーを続けていくということなのでしょう。果たしてどこまでやるのか。
個人的には、宇宙を冒険する議員ゴラン・トレヴィズが好きなので最後のほうまでやりきってほしいですが、シリーズ3作目『第二ファウンデーション』あたりまで切りよく終わりにしたやつのほうがダレずに面白いかも?
ちなみに今作はAppleが手がけるドラマシリーズの第2弾となる予定。Amazonがドラマ版『リングワールド』、ディズニーがドラマ版『スター・ウォーズ』などの準備を進めており、SF大作のドラマ化合戦が加熱している中で、Appleがかなりでかい作品をぶちかましてきた印象。SFファンとしてはワクワクが止まらない時代になってきましたよ……!