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Googleアナリティクスの新トレーニングコース「Google Analytics for Power User」を受けてみたので、コース内容等を紹介
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小川卓です。Google アナリティクスを学ぶ方法の1つとして、Googleが公式で提供しているオンライントレーニングコース、Googleアナリティクスアカデミーがあります。
https://analytics.google.com/analytics/academy/
こちらを利用するとオンラインで無料でGoogle アナリティクスのトレーニングを受けることが出来ます。1週間ほど前に英語版のみですが、今までの「ビギナー」「アドバンス」に加え、より難易度が高い「Google Analytics for Powered User」が追加されましたので、さっそくそのコースを受けてみました。
今回の記事ではその中身を紹介しつつ、興味があればぜひ受けてみていただければ!という趣旨になります。
試験を受けるための登録を行いましょう
まずはGoogle Analytics Academyにアクセスしましょう。日本語版だと該当コースが表示されないので、ページ最下部、右下の言語設定で英語を選択しましょう。そうするとコースが表示されます。
※左から3番目のコースです
選択をして開始すると簡単なアンケートがあるので回答しましょう。コースは全部で4つに分かれており、左側のメニューから選択して進めていきます。
各セクションの最後でいくつかの選択式の質問に回答する形になります。コースはGoogle アナリティクスの画面にログインし、指示に従いながら操作していきます。デモアカウントのデータを使うため、Google アナリティクスで計測しているサイトを自らもっておく必要はありません。
日本語のUIでも見ることが出来ますが、操作指示は英語になるのでそこだけ置き換えてレポートを選択していく必要があります。
他にも動画を見て学ぶ、コンテンツを読むなどいくつかの方法で学んでいきます。
コース内容と想定学習時間
以下、コースの内容と筆者の想定所要時間を紹介しておきます。全体で大体4時間くらいです。
見出し | 概要 | 想定時間 |
1-1 コースイントロ | 何を学ぶかを動画で紹介 | 数分 |
1-2 CVするユーザーとしないユーザーの違い |
2つのセグメントを作成し、各種レポートを見ながら行動の違いを見つけていきます |
20分 |
1-3 どのプラットフォーム(デバイス)を優先的に改善するべきか | モバイルレポートでセカンダリディメンションを作成したり、ピボットテーブルを活用したりして特徴を発見する方法 | 10分 |
2-1 どのトラフィックがサイトにとって価値が高いのか | 参照元/メディアレポートでCVに繋がりやすい流入元の特定。フィルタのかけたなども学びます | 20分 |
2-2 チャネルをカスタマイズしてより柔軟にレポートを見る方法 | こちらは操作ではなく動画×2+学習コンテンツでカスタムチャネルレポートの作成と活用方法を学びます | 30分 |
2-3 ニュースレター(メール)はいつ送るべきか? | こちらは操作ではなく、学習コンテンツで時間×曜日レポートの活用方法と、カスタムレポートの作成方法を学びます | 30分 |
3-1 コンテンツ系サイトではどのようなKPIを見ればよいか? | 平均閲覧ページ、計算指標の作り方、スクロール率の計測、滞在時間、YouTube動画計測などの紹介を動画で学びます | 30分 |
3-2 コンバージョンに貢献しているページはどれか? | ページの価値の活用や解釈方法、カスタムセグメント、ゴールフローを動画・操作・コンテンツで学びます | 45分 |
4-1 商品の売上を伸ばすために必要なことは | 拡張eコマースと商品リストの使い方を操作を通じて学びます | 20分 |
4-2 売上に繋がっている商品は? | ショッピング行動のレポートの使い方を操作と動画を通じて学びます | 20分 |
4-3 購入プロセスのどこで離脱をしているのか? | 決済行動のレポートを操作を通じて学びます | 15分 |
試験問題
各セクションの終わりで問題がいくつか(4~8個程度)出ます。基本4択(単一・複数選択)です。80%を超えれば合格ですが、送信するたびにどれが正解で不正解かを教えてくれて、すぐに受けなおすことも可能です。問題は当然英語なので、英語文章力は最低限必要です。
全て合格すると終了書を手にいれることが出来ます!
まとめ
筆者は長年Google アナリティクスを使っているという事もあり内容・試験共に特に問題ない感じでしたが、それでもいくつか「そういえばこの機能あったな」とか「こういう使い道もありか!」という気付きもありました。
Google アナリティクスの用語を分かりレポートはなんとなく使える方にとっては、普段あまり使わない機能やレポートなどが紹介されるので役に立つ部分も多いかと。単純に数値の出し方ではなく、「こういった形で解釈するんだよ」といった案内もしてくれるのが良いです!英語が問題なければ、ぜひ受けてみてください!
【著者プロフィール】
小川 卓(おがわ たく)
ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンで勤務後、フリーに。複数社の社外取締役やデジタルハリウッド大学院の客員教授として活動.。コンサルティング・勉強会・執筆に従事。
主な著書に「ウェブ分析論」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」「あなたのアクセスはいつも誰かに見られている」など。
※KOBITブログでは、毎月1~2本程度、小川卓さんに記事を寄稿いただいております。
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