障害者雇用、役所の水増しと過去最悪の虐待数

職場環境に大きな課題がある

2018年8月28日(火)

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障害のある人が働く環境にさまざまな課題が生じている(写真:PIXTA)

 今回は「不適切な行為」について考えてみようと思う。

 中央省庁の「障害者雇用の水増し問題」をきっかけに、地方でも次々と呆れんばかりの実態が明らかになっている。
 教育委員会でも水増ししていたり、糖尿病の職員や他の病気で休職中の人を障害者にカウントしていたり、障害者がまったくいないのに「雇用している」と国に報告していたり……。

「確認していなかった」
「10年前に確認しただけだった」
「認識不足だった」
などと、行政のお偉い方たちが頭を下げる映像が続々と報じられている。
 コンプライアンスとか、人権とか、弱者にやさしい社会とかの表現を、省庁や地方自治体のホームページやパンフレットなどで見た記憶があるが、あれは幻だったのだろうか。
 「バレなきゃな何をやってもいい」って? 絵に描いた餅。とどのつまり「障害者手帳の数」だけを見て雇用率を引き上げ、ペナルティや助成金政策をとった末の歪み。いい意味でも悪い意味でも「人」を見ていないことが問題なのだ。

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「障害者雇用、役所の水増しと過去最悪の虐待数」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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