どらまろぐ

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

ゼロ 一獲千金ゲーム 第1話 加藤シゲアキ、間宮祥太朗… ドラマの原作・キャスト・主題歌は?(見逃した方はネタバレ注意)

『ゼロ 一獲千金ゲーム#01』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. ヒロシ
  2. チカラ
  3. スナオ
  4. ゼロ
  5. サイコロ
  6. 騒ぎ
  7. 義賊
  8. ハァ

f:id:dramalog:20180716090219p:plain

『ゼロ 一獲千金ゲーム#01』の解析用ソース(番組内容ネタバレ注意!)&EPG情報の引用

♬~

♬~

(後藤峰子)
ようこそ ドリームキングダムへ!

ここは われら在全グループ が建設中の
世界一のアミューズメントパーク。

 

「ゲームに勝てば1000億円」人生の一発逆転を目指し、「命がけのゲーム」に身を投じる若者たちが助け合い、笑い合い、真の友情を紡ぎ上げていく物語。

詳細情報
出演者
加藤シゲアキ(NEWS)、間宮祥太朗小関裕太加藤諒岡山天音杉野遥亮ケンドーコバヤシ梅沢富美男小池栄子 ほか
番組内容
世間では 義賊が話題になっていた。振り込め詐欺で得た金を義賊に奪われたヤクザの末崎(ケンドーコバヤシ)は激怒。義賊のチカラ(加藤諒)、ヒロシ(岡山天音)、スナオ(杉野遥亮)を拉致するが首謀者は、ゼロ(加藤シゲアキ)という男らしい。ゼロは3人を助けにくるが、在全(梅沢冨美男)と幹部の峰子(小池栄子)が現れ、在全グループの後継者を決める選抜ゲームに参加しろと言う。一同はゲーム会場、ドリームキングダムへ
監督・演出
【演出】丸谷俊平
原作・脚本
【原作】福本伸行「賭博覇王伝 零」
【脚本】小原信治
音楽
【音楽】グランドファンク
【主題歌】NEWS「生きろ」
制作
【プロデューサー】櫨山裕子、秋元孝之

 【製作著作】日本テレビ

【制作協力】オフィスクレッシェンド
おしらせ
【公式HP】 http://www.ntv.co.jp/0/
【公式Twitter】https://twitter.com/ZERO_dorama

 

そして 今
我々が探し求めてるのは

わがグループの会長 在全様の
後継者にふさわしい逸材。

その者こそが
すなわち この国を救う

たった一人の王なのです。

いい? これはあなたたちの人生に
訪れた奇跡なの。

総資産100兆円の
在全グループの後継者という

二度と訪れることのない
最初で最後のビッグチャンス。

今から始まるのは
その王への選抜試験。

≪選抜試験?≫

≪何だよ それ≫

もちろん 契約金は弾むわ。

最後まで勝ち残った人間

すなわち たった一人の後継者。

王となるべき人物には…。

1000億円よ!

(騒ぎ声)

(騒ぎ声)

(カードを交ぜる音)

♬~

♬~


ごめん お待たせ!
これ 見た?

≪何? それ≫
≪えっ 見てないの?≫

≪ホント カッコいいよね≫
≪私も送られて来ないかな≫

(街頭ビジョン:キャスター)
正体を名乗らず世を救う

義賊の出没が
連日話題となっている中

本日 わが Jネットニュースに

再び振り込め詐欺の被害金が
届けられました。

今回 届けられたのは
現金およそ5000万円。

これまでと同様に
残金が0円となった詐欺口座の

引き出し明細も同封されています。

6月20日以降
振り込め詐欺の被害に遭って

こちらの口座に
振り込んでしまった方。

被害が証明できるものがあれば
私どもJネットニュースで

被害金を返還いたします。

なお この措置は

「ゼロ」と名乗る何者かの意志に
沿うものでありまして

どのような意図をもっての
行動なのか

今後の動向にも注目です。

(宇海 零) 算数は 中学受験
最大の壁だといわれてますけど

私は 必ずしも
そうだとは思いません。

知識を詰め込んだりする必要は
ないんです。

問われているのは思考力。

未知なる問題について
目には見えない部分を

想像して考える力です。

例えば この立体の展開図から
体積を求める問題にしても…。

♬~

(生徒たち) お~!

すげぇ 今 立体が見えたよ。

言ったろ 神授業だって。

分かりましたか?

分かりませんか?

すいません 落ちます。

(生徒たち) えっ?

(生徒) 何? 今の「落ちます」って
予言?

(生徒) ネットだよ 言うだろ
ログアウトする時に「落ちます」って。

(生徒) あ~ そっち… えっ?
この図を…。

(生徒)
先生 授業止まってますけど。

1人でも
分からない奴がいると

ああやって授業止めて教えに
行っちゃうんだよ 分かるまで。

(生徒) 何それ 先生が授業中に
ログアウトするとかダメじゃん。

(生徒) つうか 受験生の前で
「落ちる」とか言わないだろ 普通。

アホなんだよ 頭いいけど。

(生徒) もういいよ 落ちこぼれは。

これを出して 3分の1すれば
答えが分かる。

分かった?

そうか! 分かったよ ユーレイ。

ユーレイ?

≪じゃあ!≫
≪じゃあね!≫

≪バイバ~イ≫

何なの? 「ユーレイ」って。
あだ名だよ。

「零」っていう名前を
音読みして「れい」。

そんで 時々 話し掛けても

いない人みたいになっちゃうから
ユーレイ。

ごめんね ありがとう。

ありがとう。

(司会者の声)
義賊というのはですね
世界初の銀行強盗である

アメリカのジェシー・ジェイムズ

日本の大泥棒 鼠小僧や
石川五右衛門

それから プエルトリコの海賊
ロベルト・コフレシなど

富める悪から財産を掠め取って

善良な貧しき者たちに
分かち与えることで

世の中の不正を裁こうという
個人や組織のことなんです。

(オネエタレント) 要するに偽善者?

世界を救うって
自分に酔っちゃってるか

それか裏があるかのどっちかよね。

(弁護士) まぁ 目的は ともかく
手段は犯罪者と同じです。

(芸人)
いや でもね ネットであれだけ
熱狂的な共感を得るのは

多くの人が今の社会に
絶望してるってことでしょ ねぇ?

いわゆる
アンチヒーローですよね。

元警視庁の田口さん これは
どんな人物だと思われますか?

(田口) 皆さんは
カッコいい正義の味方を

想像しておられるでしょうが…。


手口から考えても 恐らく
振り込め詐欺グループの

内部からの
告発なんじゃないでしょうか。


個人情報である口座番号…。

(末崎さくら)
内部の犯行なわけねえだろ!

(さくら) 義賊の正体は
落ちこぼれのド素人だ。

なぁ? お前ら。

とっとと そのゼロとかいう首謀者
呼び出せ。

俺は限界 超えてんだよ‼

(ヒロシ) で… でも

あの人とは 二度と会わないって
約束したんで。

(スナオ) …です。
あぁ!?

(チカラ) ぼ ぼ… 僕 呼び出します。
(スナオ:ヒロシ) はぁ?

ここの住所は?

ホントのこと言って
のこのこ来るバカ どこにいる!

ウソついて呼び出せ。

お前らがいつも
たむろしてるファミレスに!

(振動音)

返事 来ました
行くって言ってます。

行け 待ち伏せして さらって来い。

(部下たち) はい。

(末崎セイギ)
義賊 捕まえたっていうから
どんな奴らかと思えば

いい年して
無職だの フリーターだの。

(さくら) この負け犬どもが。

その負け犬に まんまと
やられたのは どこの誰だっけ?

お前な…。
聞かせろよ 聞く権利あるだろ。

奪われたのは 俺が
兄貴に返してもらうはずだった

5000万なんだから。

偉そうに 汗水垂らして
稼いだ金でもねえだろ!

マネーゲーム
頭脳労働なんだよ。

フッ…。

合鍵だよ。

はっ?

事務所の合鍵 作られたんだよ
こいつらに。

(さくらの声) こいつら 俺たちが
よく頼む店の出前持ちで

飯 持って来た時に

玄関に置いてあった鍵を

同じキーホルダーを付けた
偽の鍵と すり替えやがったんだ。

で すぐに外で合鍵を作り
丼を下げる時に

本物を戻して偽の鍵を持ち帰った。

(さくら) だけじゃ ねえ。

戻したキーホルダーの中に

盗聴器 仕込んでやがった。

おかげで何もかも筒抜けだ。

俺が金 下ろす時 若ぇ者に
カード渡してるとことか

暗証番号は 「下2ケツ」って
指示出してるとことか…。

「下2ケツ」って…。

例えば このカードなら7桁の
口座番号の下から2番目の「4」。

ここから逆に読んで「4621」
ってのが暗証番号ってこと?

そうだよ!

おいおい
単なる凡ミスじゃないか。

言うな!
で? どうすんの?

どうって?

こいつら どっかに売り飛ばして
金に換えればいいじゃないか。

ヤクザなんだろ? 兄貴は。

素人が物騒なこと
言ってんじゃ ねえ!

(スナオ) 人身売買ですかね。

冗談じゃないですよ。

僕は やめようって言ったんです。

(スナオ:ヒロシ) えっ?

信じてください 被害者なんです。

僕は騙されたんです
作戦考えたのも全部 ゼロですし。

利用されただけなんです。

悪いのは全部ゼロです。

小せぇ野郎だ。

(チカラ) あっ あっ…。

(ドアが閉まる音)

悪く言うな ゼロを。
だって!

ケンカしてる場合ですか?
そりゃ不安だったし

いつか こうなるんじゃないかって
思ったりもしたけど…。

思ってたなら言ってくださいよ!
でも…。

俺は楽しかった。

2人だって そうだったろ?

(ヒロシ) あいつの
言う通りだったじゃないか。

風穴が開いたじゃないか 本当に
吹き抜けたじゃないか。

俺たちの出口のない人生に。

すげぇ気持ちのいい風がさ。

(ヒロシの声) まぁ そもそもが
ブラックバイトやら借金やら

パワハラで追い詰められて…。

排ガスが吹き出る音
せき込み

せき込み

(ヒロシの声)
参加を約束してた最後の1人が

のこのこと遅れてやって来て…。

窓ガラスをたたく音
あっ あ…!

(ヒロシ:チカラ:スナオ)あぁ!

どうも

(ヒロシ)ふざけんなよ

うちらが どんだけ苦しんで
自殺決めたと思ってんだよ

(チカラ)そうですよ これから一生
寝てられるって思ったのに…

実は ちょっとした
お願いがありまして…

お願い?

僕たちに?

いや どうせ死んじゃうなら…

おっ お…
お金なら ありませんから

その命
くれないかなぁと思いまして

はぁ?

死にたいっていうのは
ロウソクでいうなら

ロウそのものが足りないわけじゃ
なくて 酸素が足りなくて

火が消えかけてるからな
わけですよね?

何の話ですか? スナオ氏

理科的な?

だから 空気

清新な空気 よどみない流れ

清風 風穴があれば

もう一度 燃えることが
可能だと思うんです

そんな空気が
どこにあるんだよ?

世界を救う
義賊になりませんか?

義賊って何ですか?

海賊的な?

心配ありません
また死にたくなったら

その時は保証します

ころりといけるガムです

中に 致死量の猛毒が
入っていて

噛むだけで死ねます

(ヒロシの声) そう あの時
ゼロと出会ってなければ

死んでたんだ 俺たちは。

いざって時は
また死ねばいいんだよ

ひどい目に遭う前に。

「死にたい」「生きろ」

で また 「死ぬ」ですか?

イヤですよ もう
命をジェットコースターに乗せられるのは。

(さくら) ≪何!?≫

分かった。

おい どうなってんだ?

来ねえぞ! ファミレスに。

おい そこのとっちゃん坊や
今すぐ電話しろ。

(スナオ:ヒロシ) とっちゃん坊や?

(さくら) で 芝居するんだよ。

ファミレス行って飯食ったは いいが
金がねえとか何とかって…。

(チカラ) りょ… 了解です!

で まんまと そのゼロってのが

芝居に引っ掛かって
のこのこ現れたら

お前は特別に見逃してやる。

ぼ… 僕 児童劇団
いたことがあるんです。

何だ? これ。

(何かが割れた音)

兄貴。
あぁ?

(チカラ) で… 出ません!

出るわけねえだろ。

てめぇらが ファミレスにいねえ
なんてことは

この発信器で筒抜けなんだ。

(ヒロシ) 発信器?

気付かなかったのか?

(スナオ:ヒロシ:チカラ) えっ?

お前らは監視されて
利用されてたんだよ。

その ゼロって奴に

最初から!

生きてても しょうがねえだろ
そこまでバカじゃ。

(鉄パイプが地面に当たる音)

(鉄パイプを引きずる音)

(スナオ:ヒロシ:チカラ) あっ!

あぁ…。

これ バレちゃったみたいですね。

く… 来るって信じてましたよ!
心の友。

これ 実は逆だったんです。

(ヒロシ) 逆?
はい。

自殺用じゃなくて 自殺防止用。

自殺防止用?

もともと1人で死ねなくて
集まったわけじゃないですか。

だから また死のうってなったら
きっと また集まると思って。

だ… だから
義賊の活動以外では

集まるの よそうって言ってたの?

まぁ 本来の目的では
ないですけど。

役に立った。

ナメやがって。

返してもらいますよ 仲間を。

心の友~!

黙らせろ!
(部下たち) はい!

バックに
関東鬼亀会がいるんですね。

お前

いつの間に…。

生きて ここを出られなければ
義賊にやられたのは

関東鬼亀会の
末端組織だって記事が

出るようになってるんです。

この盃の写真と一緒に。

(さくら) 行け。

何? いいじゃない
そんな おちょこ どうでも。

(さくら) いいわけあるか!

組の大看板に 泥塗れるか!

くっだらねえ。

とっとと消えろ クソ野郎。

さぁ 行きましょう。

(拍手)

命拾いしたわね。

相手がメンツなんてものに
こだわる

時代遅れのヤクザだったおかげで。

(さくら) 何だ? こら 偉そうに。

偉そうに聞こえても無理ないわね。

私の言葉は
御前の言葉でもあるんだから。

♬~

何だ? このジジイ。

あの人…。

(小さな声で) 在全無量だ。

失礼しました! 在全様!

(スナオ) 在全?

甘そうな名前ですね スナオ氏。
それ ぜんざい。

在全グループの総帥。

総資産100兆を
超えるといわれる

日本一の実業家。

ええ 政界財界だけでなく

裏社会にも絶大な影響力を持つ

金の力の王よ。

でも そんな人が どうして…。

何とぞ… 何とぞ…!

(在全) 構わん 気にせんよ。

それより…。

売ってくれんか?

あの義賊のコらを。

売るなんて とんでもない
もちろん タダで!

はっ! はっ。

(小銭が落ちる音)

えっ…。

不服か?

とんでもございません。

(さくら) 私めは これで…。

待て!
(さくら) はい。

(さくら) 領収証でございますか?

♬~

あなたたちも特別に
参加させてくれるそうよ。

参加とは?

御前は 王の後継者となるべき
人間を探しておられるの。

その選抜試験に

あなたも

あなたも

参加させてやると
おっしゃっている。

本当は義賊のコらだけの
つもりだったが

これも何かの縁じゃろう。

俺たちを一人10円で買うと?

その通りだ ゼロとやら。

どのみち 望みのない人生を
送らねばならん

貴様たちにとっては
願ってもない話だと思わんか?

♬~

ようこそ ドリームキングダムへ!

ここは われら在全グループ が建設中の
世界一のアミューズメントパーク。

そして 今
我々が探し求めているのが

わがグループの会長 在全様の
後継者にふさわしい逸材。

その者こそが
すなわち この国を救う

たった一人の王なのです。

よく分かんないけど

この中から 王を選ぶってこと?

集まってる奴らの
顔触れからすると

とても そうは思えないけど。

それを言ったら僕たちだって…
なぁ?

僕たちが… 王?

いい? これは あなたたちの
人生に起きた奇跡なの。

総資産100兆円の
在全グループの後継者という

二度と訪れることのない
最初で最後のビッグチャンス。

今から始まるのは
その王への選抜試験。

≪選抜試験?≫

≪何だよ それ≫

(ざわめき)

もちろん 契約金は弾むわ。

最後まで勝ち残った人間
すなわち たった一人の後継者

王となるべき人物には…。

おぉっ。

1000億円よ!

♬~


い… いっせん…!

1000億円って?

いくらくらいなんですかね?
さぁ?

迎撃ミサイル
1機分ぐらいですかね。

でも 毎日 1000万使っても
死ぬまで遊んで暮らせますよね?

どうなんです?

毎日 1000万使って 1万日。

残念ですが 30年後は
まだ50代ですね。

もう少し夢見させてくださいよ。

いや こんなのあり得ないって…
帰ろう。

じゃあ 一日の生活費を
いくらに設定しますか?

(ヒロシ) 俺の話 聞いてる?
そういう現実的な話は…。

(さくら) おい!
(せき込み)

ツイてるな こりゃ!
こんなチャンス

お前らに痛い目
遭わされたからだな!

ワッハッハッハッ…!

(騒ぎ声)

(黒田) たかだか1000億円で
ちぎれんばかりに尻尾を振って…。

ハハハ… 犬根性全開だな
まったく。

ええ。

まぁ 仕方ない これまでの人生

ずっと手を打って来た
手打ち人間ども。

本物の最高を望まなかった
凡人どもなんだから。

でも まだ何十年と生きなければ
ならない この若者たちの中に

今から起こる地獄で
生き抜く者がいるなら

それは王になる資格が
あるんじゃない?

浮かれやがって…。

勝てば100兆円 使える話だろ?

1000億円なんて
1000分の1。

たった 0.1%じゃないか。

(ヒロシ:スナオ:チカラ) ハハハ…。

お前は いつも そうやって
話の腰を折るな!

おい ちょっと俺にも触らせろ
どけ! こら。

でも 1000億円は
1000億円ですよね?

何が言いたい?

使い方次第で 毒にも薬にもなる。

(ユウキ) これが一点の曇りもない
本当の話だったらね。

(ユウキ) 最初は何事も
疑ってかかる たちなんで。

それに 1000億を餌に

誰かの下で働かされんのは
ちょっとね。

俺もだ。

つまり 現実打ち破って
最短で理想にたどり着きたい。

理想って?

金から自由になれるぐらいの金を
つかむこと。

気が合うね。

ほら 少しは骨のある者も
いるみたいじゃない。

どうですかね?

(さくら) おい! 触らせろ 俺に!
おい!

で どうします?

一日3000円で
計算してみます?

1000億ですよ? 一日1万円は
使ってもいいですよね?

あの じいさん
何が狙いですかね?

(ヒロシ:スナオ:チカラ) えっ?

1000億円使って
俺たちに何を…?

そんなの考えても 仕方ないです。

我々は 今
死ぬまで遊んで暮らすには

一日 いくら使えるかって話を
してるんですよ。

そろそろ いいかしら?

では これより最初のゲームを
開始します。

(ざわめき)

サイコロ?

♬~

何だ? こりゃ。

本選が行われる
ドリームキングダムへは

このゲームをクリアした者のみ
入場が許される。

今から私のすることを
よ~く見ていて。

このサイコロを器に入れると…。

サイコロの目の映像が

あなたたちの見ているモニターに
流れるという仕掛け。

こんなふうに。

こんなふうに。

ここで問題です。

今 サイコロの目は
いくつでしょう?

≪えっ? 分かるわけねえだろ≫
≪いや 分かるわけねえだろ≫

≪教えろ≫
≪考えろ≫

ふたをかぶせたから
私にも分からないわ。

このサイの目を直感と観察力で
当ててちょうだい。

おい ねえちゃん!

この俺に 丁半ばくち挑むとは
いい度胸だ!

俺を誰だと思ってやがんだ
この野郎。

至ってシンプルなゲームよ。

あるでしょ? 1から6まで
サイの目の下にサークルが。

このサークルに おのおのの判断で
入ってもらうわ。

出た目が当たれば

ドリームキングダムへの入場が
許される。

でも 外れた場合は…。

(ざわめき)

≪おいおいおい…
どうなってんだよ≫

何だ? ありゃ。

玉?

♬~

♬~ (スイッチを押す音)

♬~

(どよめき)

本物の鉄で出来た球が落ちて来る。

人 呼んで…。

鉄球サークル。

安心して 数さえ当てれば
鉄球が落ちることはないから。

あぁ…。

(ざわめき)

(スナオ) あぁ… あ~!

(スナオ) どうすんですか!?

ヒロシ氏!

制限時間は 30分。

終了時に サークル内に
いなかった者は失格。

そして 王を目指す
あなたたちにとっては

目の前の全員が敵同士。

他人に相談したり
答えを共有しても失格よ。

♬~

では 幸運を祈るわ。

3

2

1…。

(ドラの音)

♬~

(秒を刻む音)

分かるわけねえだろ そんなもん。

で… でも… もし外して

鉄球直撃でも サークルから
即行出たら 助かるとか。

ど… どうなんだ?

鉄球の落下速度を考えると

アベンジャーズでもない限り
逃げ切れないでしょうね。

アベンジャーズっていうか…。

ヤベンジャーズですね。

(ヒロシ) 冗談言ってる場合か?

確率6分の1っつうことは
6分の5の確率で死ぬんだぞ。

バカか 4回目も1が出る確率は

6×6×6×6で
1296分の1だよ。

一方 2から6が出る確率は
6分の1。

確率論なら
確かに2から6なんですけど…。

どうするんですか?

2? 3? 4?
それとも 5か6? ゼロは?

いや… 何か 変なんです。

(ヒロシ:スナオ) 変って?

さっきのサイコロの映像が…。


見えたぞ。
あんたが?

お前らも見ただろ?
3回連続 1が出るのを。

要するに

あのサイコロは1しか出ねえ。

よく考えてみろ。

(さくらの声)
あんな説明の場面で

そう都合良く
1が3回も出るかよ。

いや… 6×6×6

216分の1で
起きなくはないですけど…。

そうなの?

でも あの映像は…。

つまりは グラサイってことだ。

グラサイ?

何です? それ。

重心をずらして 特定の目だけが
出るように細工された

サイコロのことです。

何の略だ?

えっ? あっ グラ…。

グラ…。

グラグラするサイ?

それ 動物ですし。

正しくは
重心の偏りで不安定になって

サイコロがグラグラするから
グラサイです。

なるほど。

ちなみに 「でたらめ」の語源は
「出たら目」です。

言ってたろ? あのねえちゃんも。

ふたをかぶせたから
私にも分からないわ

このサイの目を直感と観察力で
当ててちょうだい

観察ってのは つまり このことだ。

で… でも
もし グラサイじゃなくて

ホントに ただの偶然で 1が
3回 出続けただけだったら…。

(さくら) まさに そこだよ。

分かってても
人間ってのは そう考える。

今回 試されるのは
その 踏ん切り!

ベガスじゃ
よくある状況なんだよ。

ベガス?
カジノのあるラスベガスのこと?

(さくらの声) 勝ちは ここだと
確信しながら

限界まで張れないビビリ。

チャンスを逃してしまう。

(男性)当たった!

(さくらの声)
勝負への直感と心中できない。

あのねえちゃんは さりげなく
そんな状況をつくり出したんだ。

(チカラ) 何のために?

試すためだよ。

(ヒロシ) 試すって何をです?

誰だって思う あのサイは怪しい。

3回連続 1が出るなんて
あり得ねえ。

だから 次も1だ。

でも 万が一を考えると
やっぱり恐ろしくて動けねえ。

このゲームは そんな場面で
正しく動く 勝負度胸!

そいつを試してるんだよ。

あのチンピラに警告して来い。

放っておきなさい。
(黒田) しかし…。

飛び交う情報の真偽を
どう判断するかも王の資質よ。

どうだ この完璧な読みは!

何が おかしい?

そこまで分かってるなら
自分が真っ先に1に入れよ。

≪おい 吹かしかよ≫
≪そうだ!≫

(騒ぎ声)

情けないわねぇ。

誰も動かないんじゃ
ゲームにならないわ。

では サービスしてあげる。

ゲーム終了時に
サークルの中にいられた者は

その度胸に免じて
目は当てられなくても

入場を許可するわ。

ただし
生きていられればの話だけど。

関係あるか そんなもん!

外せば鉄球直撃
死んじまうんだぞ!

≪そうだよ≫

目は当てられなくてもいい?

生きていられれば…。

目は…。

あ~ 違う。

何ぶつくさ言ってんだ!

どのみち
出たとこ勝負のサイの目で

命を張れっつってんだぞ
あの女は!

当てられなくても…。

(足音)
≪あ?≫

何だ? あのガキ。

♬~

あのガキ
早々に覚悟決めやがった。

俺も行くぞ~!

俺も!

≪あ~!≫

あ~! クソ‼

え~い
ここで命張らなくて どうする!

どけ~!

どけ~!

行かないんですか?

どうなんだ?
あの振り込め詐欺が言ってること。

急がないと
1000億円 取り損ねますよ?

そんな簡単な答えじゃ
ないと思うんです。

おかしな点が 2つあるんですよ。

(スナオ) お… おかしな点?

いや でも
それ自体が引っ掛けっていうか。

単なる考え過ぎって可能性も
なくはない。

さっきから 何ごちゃごちゃ
言ってるんですか。

1じゃなかったら
何が出るんですか。 せかすなよ。

(騒ぎ声)

あたたた…!
(騒ぎ声)

もうすぐ いっぱいですよ?
(騒ぎ声)

(騒ぎ声)

いいですよ もう!

(スナオ) チカラ氏?

もう何年 満員電車に乗ってると
思ってるんですか!

あ~~!
≪入れろよ!≫

もう いっぱいですよ~!

先着順かよ!
関係ないだろ!

ちょちょ…
ちょっと やめてください!

しゅ… 主催者の人!

ここは ルール無用よ。

権利は タイムアウトした時に
入っていた人間にあ~る。

≪うわ~!≫
(チカラ) あっ あっ!

≪出せよ!≫
≪出せ 出せ!≫

あっ あっ… やめて!

≪出せ!≫
(騒ぎ声)

(ヒロシ) 何だよ?

何が おかしいんだよ ゼロ。

あの女性 こう言ってた…。

ゲーム終了時に
サークルの中にいられた者は

その度胸に免じて
目は当てられなくても

入場を許可するわ

目が当てられなくても
合格ってことは つまり

正解しても
ゲームの勝ち負けには関係ない?

えっ? それじゃ
ゲームにならないですよ。

仮に サイコロの目当てという

確率の問題ではないと考えると

あの時…。

あなたたちの見ている
モニターに流れるという仕掛け

サイコロを転がす音
こんなふうに

こんなふうに

《あの最後のひと振りに
感じた違和感…》

《何だ? 何が狙いだ?》

(騒ぎ声)

ただし
生きていられればの話だけど

(騒ぎ声)

そうか…。
(騒ぎ声)

(騒ぎ声)

(チカラ)服が伸びるじゃないですか!
(騒ぎ声)

ひょっとすると…。
(騒ぎ声)

(騒ぎ声)

ゼロ?

(騒ぎ声)

《正解でないサークルに入っても
生きていられる方法がある?》

(騒ぎ声)

触んないで! 服が伸びる…!

《そもそも言ってなかった
あの女の人は》

《器のサイコロをそのままモニターに
映しているなんてことは

一度も》

このサイコロを
器に入れると…

サイコロの目の映像が

あなたたちの見ているモニターに
流れるという仕掛け

お~い あれ?
シッ!

《彼女が言ったのは
サイコロを振れば

画面に映像が流れる仕掛け
ってだけだ》

《それが
実際のサイコロの映像だとは

ひと言も言ってない》

このサイコロを
器に入れると…

こんなふうに

こんなふうに

《そうだ 3度目の映像の中の
サイコロは

あの女性が入れたのと
逆の方向から器に入っていた》

《これが違和感の正体》

そうか あの映像は100%偽物。

となれば 1が3回続けて出た
という事実はなくなるわけで

1が出る確率は
他と同じ6分の1でしかない。

よく分かんないけど
正解は 1じゃ ないのか?

はい。

あの映像は100%偽物。

となれば 1が3回続けて出た
という事実はなくなるわけで

1が出る確率は
他と同じ6分の1でしかない。

よく分かんないけど
正解は 1じゃ ないのか?

はい。

1じゃ ない?

マジで?

(ざわめき)

グラサイじゃねえってのか?

誰だ?
グラサイなんて言ったのは。

♬~

♬~

(スナオ) 2?

何で 2?

2が正解なのか?

それは…。

それは?

落ちてみないと分かりません。

(ヒロシ:スナオ) え~?

落ちてみないとって。
落ちたら死ぬだろ。

でも これしかないと思うんです
多分。

訳 分かんねえ。

まぁ 座ってください。
何言ってるんですか!

ほら。

(ヒロシ) あ~~‼

しゃあない!

(スナオ) あ~~‼

2が正解なんですか?
そうなんですか?

いや… それは まだ分かりません。

えっ?

じゃあ さっきのは

1が出るって説を
否定しただけ?

はい。

そんな無責任な!

だったら何だよ?

命救ってくれたゼロの言葉だぞ?

分かんないっつったって
信じるしかないだろ。

俺は… ゼロに賭ける。

賭けるって…。

スナオ氏も?

えっ?

うん… まぁ。

騙されるのも
いいかげんにしたら どうですか?

騙されるって?
俺たちが ゼロに?

騙したじゃないですか!

世界を救うとか
できもしない青臭いこと言って!

救ってもらっといて
その言い方はないだろ?

救ったっていうか
死ぬの邪魔されただけでしょ?

お前な…。

義賊なんて偽善じゃないかって
ずっと思ってました。

見ず知らずの他人を助けて
何が うれしいんですか?

一番助けてもらいたいのは
僕自身ですよ!

だから 空気

清新な空気 よどみない流れ

清風 風穴があれば

もう一度 燃えることが
可能だと思うんです

清新な空気なんて
僕は いりません。

僕は お金が欲しいです。

♬~

「何が義賊だ」 だよな。

相手がバカだったから
金 取り返せただけだろ。

ですよね。

そのバカな詐欺やってたのは
あんたの兄貴。

さっきまで これはグラサイだって
騒いでた おっさんだろ。

んだと?

ゼロを見くびってると
痛い目 見るって言ってんだよ。

兄弟そろって。

締め切り5分前!

(秒を刻む音)

出ないんですか?

(標) 出ない。

だって これは

落ちてる金を
拾うようなゲームだから。

落ちてる金を… 拾う?

そうか そういうことか。

あっ?

♬~

締め切り3分前!

急ごう。
待った。

他の奴らに気付かれたくない。
そりゃ そうだけど。

♬~

♬~ 使えそうなバカがいたぜ。

♬~

♬~ はい?

♬~

♬~

ここですか?

そう 特等席。

だから 周りにはウソをつくよ。

ウソ?

チカラ氏… 何で?

3が正解なのかよ?
俺たちも入れろよ。

処刑するんだよ こいつを。

マジかよ。
狂ってる。

≪どうした?≫
≪何があったんだ?≫

これは…。

ゼロ。

そこにいちゃダメだ!

何なんですか?

騙されてるんですよ
チカラさんは。

何て言われたか
分かんないですけど

早くそこから出て。

でも何で 3が出るって
分かったんですか?

声がデカい
他の奴らに気付かれるだろ

(チカラ)すいません

言っただろ 俺たちが
マネーゲームで大勝ちしてるって

おぉ

勝ってる人間だけが
勝ち続けるのはな…

勝ってる人間にしか

流れて来ない情報が
あるからなんだよ

自分たち以外に
中に入ろうとする人間には

鉄球を落として
チカラさんを殺すと言えば

誰も入ろうとしない。

騙されてるんです チカラさんは。

そっか それで あの中には誰も。

≪処刑!?≫

(ざわめき)

締め切り1分前!

おい 5が正解だってよ。

5? 理由は?

サイコロの目は5が
一番出やすいっていうのを

前に動画サイトで
見た奴がいるんだって!

≪それ ワンチャンあるね!≫

≪おい!≫

おい ちょっと待ってくれ
俺も入れてくれ!

来んなよ! おい 入れろ!

おい… おい 頼む! 入れてくれ!

≪もう いっぱいだろ!≫
お~!

5?

そうなんですか?

確かに 素材を削って
加工されたサイコロは

表と裏で重さの差が生じていて
重心がズレるんです。

だから 計算上 最も
上を向きやすいのは 5なんです。

そんな…。

じゃあ ヤバいでしょ!
ここにいたら。

でも 問題は
そこじゃないと思うんです。

混乱させないでくださいよ~!

ハァ ハァ ハァ…。

答え教わってんの

バレたら失格なんだぞ
分かってんのか?

(チカラ) すいません。

もう ほっとけ… なっ?

(スナオ) そうですよね
チカラ氏の自業自得ですよね。

(チカラ) ハァ ハァ…。

40秒前!
(秒を刻む音)

何なんだよ これ。
(秒を刻む音)

どうすりゃいいんだよ!
(秒を刻む音)

こうなったら どこだっていい!

♬~

30秒前!
(秒を刻む音)

(チカラ) ハァ ハァ…。
(秒を刻む音)

騙したじゃないですか!

世界を救うとか できもしない
青臭いこと言って

20秒前!

19・18…。

助けても失格ですか?

えっ?
16…。

すいません 落ちます。
15・14…。

えっ? 落ちるって?
えっ?

12・11

10秒前!

9・8…。

♬~

ギャ~!

体育座り。
えっ?

端っこに背中をつけて

なるべく柵に
体をくっつけて座って! はい。

5秒前!

4…

3…

2…

1…

0!

(ドラの音)

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

動かないで!


(チカラ) うわ~‼

(チカラ) ハァ ハァ…。

ハァ ハァ ハァ…。

ハァ ハァ…。
当たった。

はぁ…。

どの目が出るか分からない
って言ったのは

これが サイコロの目を当てる
ゲームじゃなかったからです。

えっ?

ゲーム終了時に
サークルの中にいられた者は

その度胸に免じて
目は当てられなくても

入場を許可するわ

ただし
生きていられればの話だけど

(ゼロの声)
あの女性が そう言った時点で

サイコロの出目は 問題ではないと
気付けるかどうか。

そして
鉄球とサークルの間に出来る

隙間の問題だと気付く
観察力があるかどうか。

つまり…。

(ゼロの声) このサークルに
上から鉄球を落とした時。

動かないで!

(ゼロの声)
鉄球とサークルの間に

人間が入れる空間が出来ることを
見抜けるかどうかという

問題だったからです。

でも 下からだと鉄球の大きさが
今イチ 分からなくて

自信がなかったんですが…。

ギリギリでしたね。

でも 何で僕を?

あっ…。

言ってましたよね… 青臭いって。

へっ?

アホくさいだけです。

逃げるはずないよな。

言ってたもんな ゼロの奴。

(ヒロシ)いつでも死ねるのは
心強いけど…

何で義賊なんだ?

う~ん 何ていうか

一度 死んだ人間
いつでも死ねる人間

そんな人間だからこそ
できることもある

そんな人間だからこそ
できる救いも

あるんじゃないかなぁって
思いまして

ゼロとやら… 面白いコだ。

チッ。

勝った…。

勝ったぞ!

うわ~‼

し…! 死んでる~!

うっ! あ~‼

あ~!

やっぱり死んでる~!

サークルの中にいた人間は
全員合格。

本大会への出場権利を
獲得したことを認めます。

こ… この中にいた奴は…。

全員合格っていっても…。

ただし 何人かの生存確認と…。

ルールの確認が必要な者が
若干1名いるようね。

御前に伝えて。

私も「ルール違反の件については
不問にしたい」と。

「これから面白くなると
思っていたところです」と。

何が義賊だ。

この偽善者が。

彼の言う通り。

そんな甘い戦い方で
勝ち抜けると思ってるの?

たった一人しか王になれない
このサバイバルゲームを。

俺は失格じゃないんですか?

御前は あなたを残せと
おっしゃっている。

王って何ですか?

えっ?

人間の弱さに つけ込み
もてあそぶ

悪意に満ちた このゲームを
どこかで眺めながら楽しんでる。

それが王なんですか?

だったら やめる?

笑わせないでよ。

古今東西 王というのは

犠牲を糧に 時代を前に
推し進めて行く人間。

その清濁を併せ持った
人間こそが真の王。

それが現実よ。

分かりました。

戦います。

本当の王とは

あなた方が思ってるような
ものではないことを

証明するために。

♬~

♬~

予選通過8人だぞ!

この8人の誰かが
1000億だぞ!

よ~し もう勝ったも同然!
神様サンキュー!

(ユウキ) あ~あ 浮かれちゃって。

ねぇ あのおっさん
ホントに あんたの兄?

知らねぇ。
フッ。

そんなことより
あのガキ どう思う?

(ユウキ) あ~ いくつなんだろう?

案外 強敵だったりして。

何で 王の候補の宿泊が

テントなんだ?

しかも ホテルの前で
テントって…。

うん 焼けましたよ。

肉ですか?
いや 餃子です。

(ヒロシ) ライスは? スープは?

餃子だけです。

何で 王の候補の食事が
餃子だけなんですか。

贅沢 言わないでください。

「世界の餃子王」。

在全グループの
餃子チェーンのですね。

まさに王様の食事ってか。

これ 100個に1個
中身がチョコなんですよね。

そうなの!? じゃあ それは 俺が。
僕だって食べたいですよ。

いや それは 俺が。

(ヒロシ) へっ?

(ヒロシ) えっ 何で それが
チョコだって分かったの?

思考力です。

目には見えない部分を
想像して考える力です。

譲ってくださいよ。
ダメです。

え~ 義賊なのに?

消えかけたロウソクが
もう一度 燃えるために

清新な空気 よどんでない流れ
清風 風穴が必要なように。

(ヒロシ:スナオ) えっ?

疲弊した脳を
もう一度 動かすためには

清新な糖質 よどんでないブドウ糖
チョコが必要なんです。

あ~。
あ~!

あっ うまい。

んっ そういえば チカラさんは?

さすがに顔 出しにくいんだろ
あんな奴でも。

(チカラ) あんな奴っていうのは
建設現場 忍び込んで

こういうの探して来るような
奴ですか?

フフっ ガメて来ました。

あっ…。

サンダル 鉄球に
つぶされちゃいましたから

僕のせいで。

かなりボロいですね。

贅沢 言わないでくださいよ。

ありがとう。

どういたしまして。

心の友。

フフっ。

(スナオ) 何言ってるんですか!
(チカラ) ちょっと… え~!

ちょっと やっ
ちょっ… やめてくださいよ!

♬~

すっげぇ。
すげぇな。

これが ドリームキングダム。

ホントだ 書いてありますよ
「DREAM KINGDOM」って。

♬~

おい。

フッ 何だ? あれ。

♬~

これは どういう…。

他の合格者だ 決まってるだろ。

俺たちだけじゃなかったの?

♬~

どうした?

≪あいつ…≫

≪知り合いでもいたのか?≫

≪ゼロだ≫

宇海 零だ。

♬~