『ゼロ 一獲千金ゲーム#04』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド)
- 部屋
- 正解
- 選択肢
- AO
- ゼロ
- お前
- ハァ
- リング
- 同じ
- ゲーム
『ゼロ 一獲千金ゲーム#04』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報の引用
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像がなければ味わえませんので、以下各社のVOD(ビデオオンデマンド)サービス利用をオススメします。
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(スピーカー:後藤峰子)
名付けて人間柱時計。
いわゆる水時計よ。
ゲーム開始と同時に
注水が始まるから
刻々と上昇する水面の高さで
残り時間を見てちょうだい。
次に挑む「迷宮のトライアングル」は3人1組のチーム対抗戦。ゼロ(加藤シゲアキ)は末崎(ケンドーコバヤシ)とセイギ(間宮祥太朗)の3人でチームを組むことに。
詳細情報
出演者
加藤シゲアキ(NEWS)、間宮祥太朗、小関裕太、加藤諒、岡山天音、杉野遥亮/佐藤龍我(東京B少年/ジャニーズJr.)/ケンドーコバヤシ、梅沢富美男、小池栄子 ほか
番組内容
ゼロ(加藤シゲアキ)は末崎(ケンドーコバヤシ)とセイギ(間宮祥太朗)の3人でチームを組むことになった。扉の奥には三角の部屋が二つ。
そこで出される問題「部屋はすべて同じ。君達は何?」答えるチャンスは一回。25の選択肢の中から30分以内に1チームでも正解すれば終了となるが、出題と同時に注がれる水は、30分でいっぱいになるらしい。
チームワークが最悪の中、拘束されたゼロは仲の悪い兄弟に翻弄されてい
監督・演出
【演出】中島悟
原作・脚本
【原作】福本伸行「賭博覇王伝 零」
【脚本】小原信治
音楽
【音楽】グランドファンク
【主題歌】NEWS「生きろ」
制作
【プロデューサー】櫨山裕子、秋元孝之
【製作著作】日本テレビ
【制作協力】オフィスクレッシェンド
おしらせ
【公式HP】 http://www.ntv.co.jp/0/
【公式Twitter】https://twitter.com/ZERO_dorama
(チカラ) ちょっと待ってください!
そんなことしたら…。
それでは四苦八苦 煩悩苦悩の
トライアングルバトル…。
始め!
(宇海 零) 《また命懸け》
《しかも自分のみならず
挑戦者同士の命を
互いに背負わせるという卑劣》
《何なんだ 一体》
ハァ ハァ…。
(末崎さくら) 次のゲーム
この俺が
ゼロと組んで戦うんだ。
(ヒロシ) ゼロ?
ごめん 約束したんだった。
(チカラ:スナオ:ヒロシ) えっ!?
参加人数は3人。
もう1人は… こいつだ!
(チカラ:スナオ:ヒロシ) さらに… え~!?
(さくら)参加人数は3人
あと1人 声をかけるから
ついて来い
誰ですか?
このリングを一緒に取った
戦友だ
戦友?
《リングを確実に
手に入れるには
手堅く飛車角そろえるのが常道》
(梨本)自分が何言ってるか
分かってんのか? おっさん
《見くびるなよ ガキども》
《地道に ひとコマずつしか
進めない「歩」でも
敵陣に乗り込めば裏返って
万能の「と金」になる》
お願いします!
(梨本)何だ? それ
(桜井)
そもそも行くはずないだろ
MILDで1つなんて
そこを何とか!
お願いします
分かっております
もう1個 付けましょう
お願いします!
(標)お腹いっぱいなんだ
そんな…
(椿)分かったら帰れ
(桐原)二度と来るな
(さくら)あっ あっ… あっ
帰れよ
(さくら)
あっ パン! おい お前ら!
食べ物を粗末にするな!
本当に組むの?
あのコバンザメと
事情があってね
えっ?
いや でも やる以上は
1000億 取るために
全力を尽くすよ
僕は革命を起こすよ
革命?
標なき時代に 標を
で… 何で この人が?
あと1人 どうしようかなって
悩んでたら
急に こいつが一緒に行きたいって
言い出してよ。
もちろん 言ったさ
あんたも一緒だって。
なぁ?
(末崎セイギ)
お前の偽善者っぷりには
むしずが走るが
リングは欲しい。
(ヒロシの声) 大丈夫なのかよ
ゼロは。
ひとの心配より我々ですよ。
ゼロなしで
どうやってリング取るんですか。
(石田) あっ ゼロさんたちが
挑戦するゲームって
あれじゃないですか?
たまには 俺たちだけで
頑張ってみるか?
どうしたんですか いきなり。
一度は 一緒に
死のうとした俺たちだ。
もう一度 3人で死ぬ気になりゃ
何とかなるんじゃねえか?
(スナオ) 確かに 1000億は
無理でもリングの1つくらい…。
いやいや… ナンパや合コンとは
訳が違うんですよ?
何で そんな話になるんだよ。
いやいや むしろ
ナンパや合コンのほうが
難しいですよ この3人じゃ。
何? お前。
自分だけイケメンだと
思ってるんじゃないですか?
ハハっ。
見せてやりますよ。
イケメンじゃなくても
リング取れるって。
「イケメンじゃなくても」は
余計だから。
♬~
(ユウキ) 君も行くの?
(ユウキ) なら どう? 一緒に。
(梨本)
だから 行くはずがないだろ。
行く。
えっ?
決まりだ。
あと1人 誰にする?
あいつ。
何? 何?
ここも天幕 建物の外観すら
シートで覆われてましたよね。
ビビってんのか?
まだ建設中なんだろ。
(黒田) ここが 今回の勝負の場だ。
♬~
三角の部屋?
壁が動いて押しつぶされたり
するんじゃねえだろうな?
(壁をたたく音)
《監視カメラ》
《見てるのか? 在全》
天井に窓があるのが救いだな。
また扉?
また三角の部屋。
前の部屋より デカいか。
三角の隅にサイコロ?
(赤石) ゲームに入る前に
一人ずつ振っていただきます。
(さくら) 3。
3の半。
(黒田) 決定だ 一番小さい目
1を出した者
この円の中へ。
♬~
(黒田) そう この位置だ。
(赤石) 失礼。
ちょっと 何ですか? これ えっ。
ちょっと…。
(手錠をかける音)
(手錠をかける音)
では 我々は これで。
おいおい 待て待て待て。
追ってゲームの説明が始まる
それまで待ってろ。
あの…!
(さくら) おい ちょっ 待て待て!
(鍵が掛かる音)
おい! おい!
≪おい 開けろ!≫
ツイてねえな。
ツイてねえのは こっちだ
この~!
あっ!
ハァ…。
(白井) 決定だ 君 この円の中に。
えっ?
ちょっ… 何 何?
ちょっと 何 何 何?
痛った! 痛ったい!
ちょっ ちょっ…。
な… 何するんですか!
(青田)
間もなくゲームの説明が始まる。
(ドアが閉まる音)
(在全) これは一興。
(在全) よりによって ゼロと標
2人とも拘束されるとはな。
御前。
偶然だ わしの差し金ではない。
率直に申し上げて 宇海 零に
1000億 取らせるのは
危険ではないでしょうか?
なぜ そう思う?
彼は グループの後継者として
不適格です。
あのやり方は
到底 理解できませんし
我々のためになるとも思えません。
(在全) こんな話があってな。
人類は 強かったから
生き永らえて来たわけではない。
自然界の中で 圧倒的に
弱い存在だったからこそ進化し
生き永らえて来た。
迫り来る苦境をはね返す
奇跡のような逆転。
そこには いつも
突然変異による救いがあった。
つまり 御前は奴が
突然変異であると?
フフフっ。
それもまた一興。
理解し難いものほど
面白いものだ。
失礼いたしました。
ようこそ
「迷宮のトライアングル」へ。
(スピーカー:峰子) 説明を始めるわ。
各自 各グループ
集中して聞いてね。
このゲームは 3人1組が
1つのチームの対抗戦よ。
3か5か 10か20か
チームの数は明かせないけど。
全てのチームが同じように
通路を歩き
同じように扉をくぐり
全く同じ三角の部屋で
同じ状況で私の話を聞いている。
それが このゲームの出発点。
《他にも
拘束された挑戦者がいる?》
ゲームは単純明快よ。
私がこれから出す たった1つの
問いに答えられればいい。
(スピーカー:峰子)
隣の部屋に置いてある
タブレット型のパソコンを
今すぐ見て。
あったか? そんなの。
入って来た時には。
俺たちがここに入った後に
置いたんだろ。
(スピーカー:峰子) スイッチを入れた後に
表示されるのが
あなた方に解いてもらう
たった1つの問いよ。
これが たった1つの問い?
(スピーカー:峰子)
雲をつかむような問いだと
思っているのかもしれないけど
正解は たった1つよ。
1から25の選択肢の中から
これだと思う
たった1つを選んで送信してね。
1から25? 多過ぎだろ。
(スピーカー:峰子)
スケッチブックとペンは
考えをまとめるのに使って。
(スピーカー:峰子) 制限時間は30分。
時間内に最も早く正解した
1チームにのみ
1人1つずつ
計3個のリングを与えます。
残り時間を把握してもらうために
各部屋に時計を用意しました。
時計?
これよ。
えっ?
何じゃ? こりゃ。
ハァ…。
ハァ ハァ…。
名付けて 人間柱時計。
(スピーカー:峰子) いわゆる水時計よ。
ゲーム開始と同時に
注水が始まるから
刻々と上昇する水面の高さで
残り時間を見てちょうだい。
ちょ… ちょっと待ってください!
もっとも いちいち見なくても
水槽の中にいる人間が騒いで
アラームになってくれると
思うけどね。
(スピーカー:峰子) 身長 体形で
多少の誤差はあるけど
おおよそ25分で
水位は 中にいる人間の
鼻と口をふさぐ。
《つまり 中にいる人間は
25分後に…》
だから 無駄なあがきが
最高潮に達したら
そして 声が聞こえなくなったら
残り時間は わずかだと思って
間違いない。
よくできてるでしょ?
アハハハ…!
フハハハ…!
ア~ッハハハハ…!
ふざけんな。
何が人間柱時計だよ。
ひとをおちょくるのも
いいかげんにしろ‼
おい 聞いてんのか 在全!
ハハハハ…!
おい! んっ!
ハハハ… 安心して。
難問故の超特別措置として
どこか1チームでも
正解を出した瞬間に
全ての水槽で注水は停止します。
つまり 25分よりも前に
1チームでも正解できればいい。
(スピーカー:峰子) ただし
答えが送信できるチャンスは
各チーム1回限り。
だから一度失敗したら
あとは ただ待つしかない。
どこか 他のチームが
正解を出してくれることをね。
それでは四苦八苦 煩悩苦悩の
トライアングルバトル…。
始め!
あっ…!
何なんだ 一体。
黙って見てないで 早く問題を!
ハァ ハァ ハァ…。
ハァ ハァ ハァ…。
♬~
おい 早く問題!
待てよ 今 考えてる。
ゼロに これ見せねえことには
何も… お前。
あ~ もういい!
問題っていうのはな…。
俺が書いたほうが早いわ。
これだ。
これが問題? ホントに?
だよな 分かんねえよな?
こんな なぞなぞみてぇなの。
これだけじゃ 何とも…。
だよなぁ
選択肢があるにはあるんだが…。
どんな選択肢なんです?
ぱっと見じゃ 覚えられねえよ
何せ 25もあるんだ。
制限時間は30分
いや 25分です。
順番に検討するとしても
選択肢 1つずつに費やせる
平均時間は…。
1分。
よくしゃべるアラームだな。
少しは黙ってろよ
こっちも考えてんだから。
いいから それ貸せよ! お前。
何で?
「何で?」じゃねえだろ お前
選択肢をゼロに見せなきゃ
始まらねえだろ!
必要なら 俺が見せる。
あ?
このチームの解答は
俺が送信する。
25分を過ぎたらな。
25分?
そうだ 解答の送信は25分すぎ。
お前が水ん中に沈むのを
見届けてからだ。
待って それじゃあ…。
どんなに早く
正解にたどり着けたとしても。
何をくだらねえこと言ってんだ
冗談だろ?
だって 間に合うだろ それで
制限時間の30分には。
いや 間に合いませんよ!
何がだよ。
30分以内に正解すりゃ
それでリング獲得だろ。
死んでもらうんだよ こいつには
あと25分で。
お前 何てこと言うんだよ。
お前 そんなことするために
俺やゼロと一緒に来たのか?
気が変わった。
考えてみりゃ 1000億
取れるのは たった一人だ。
競争相手を減らそうと思うのは
当然だろ。
だから その1000億を
取るために
ゼロは必要なサメだ
っつってんだろ!
利用できるうちは
死なれちゃ困るんだよ!
離せよ。
サメ?
おい タブレット貸せ。 あぁ!?
あぁ?
リングを取るための正解には
たどり着く。
ただ その答えを送信するのは
こいつが死んだ後だってだけの
話だ。 あぁ!?
あんたは このゲームでリングが
取れれば それでいいんだろ!
だからって やっていいことと
悪いことがあるだろう!
はぁ?
ヤクザに言われたかねえよ!
俺は 人としての話 してんだよ!
振り込め詐欺は いいのかよ!
だから 全部かすめ取られただろ
あいつに。
えっ?
お前に返すはずだった
5000万も。
今 そんな話 しなくても…。
むしろ 今だからしてんだよ。
復讐すべきなのは
あんたもそうだろ?
それは そうかもしれねえけど…。
だろ?
ちょっと待ってくださいよ。
でもよ これでゼロが
何も考えてくれなくなったら
どうする?
あ?
だって そうだろ?
正解して助かるならまだしも
正解しても死んじまうんだぞ。
それで普通 考えるか?
そん時は そん時だ。
なぁ?
考えますよ。
《間違った答えを送信されたら
たとえ何分だろうとアウト》
考えるしかないじゃないですか。
《この地獄の出口を
見つけるために》
考えてくれるの?
仕方ないじゃないですか。
なら 一致団結だな。
どうなんだ?
人として どうなんだ?
いいですから もう!
こんなことで5分も
無駄にしてる場合じゃ ない。
(チカラ) 冷たいんですよ この水。
もれ… 漏れそうです。
(ヒロシ) 漏らすな。
漏らすと 水 増えるぞ。
でも このジョボジョボっての
聞いてると どうしても…。
待ってろ なっ?
ゼロがいるとはいえ
俺たちも できることは やるから。
…って 何で寝てんの?
イケメン!
目の前で
死にそうな人がいるのに
放っとくわけには いかないとか
何かしなきゃとか 思わないの?
選択肢があるんだ。
俺たちでも
何とかなるかもしれない。
1から検討しよう。
(チカラ) え~?
(ヒロシ) まずは 選択肢の1だ。
「部屋はすべて同じ。
君達は 人」?
「人」ですよ! 人は水の中じゃ
息できないからですよ。
じゃあ これが正解?
正解を選択肢の1番に置くか?
普通。
保留 次 選択肢の2。
それ 順番にやるんですか?
(在全) 仲間が目の前で
溺れ死んで行くという
極限状況において
いかに冷静に
論理を構築できるか。
そこが このゲームの
見どころだったんだが…。
(在全) 2つの頭脳が
そろって まさかの水時計。
仲間ではなく
敵に命を預けるという
最悪な状態とは。
御前も想定外だったのですか?
実はな さっきの話には
続きがあってな。
話の続きというと
突然変異?
さよう。
自然界において
人類が生き永らえたのは
突然変異と同時に
自然淘汰があったからだと
いわれてる。
自然淘汰?
種を危険にさらす性質
必要のない遺伝子は
子に受け継がれることなく
消えて行く。
自然淘汰…。
フフフ…。
今 ゼロが自然淘汰されればいいと
思っていたか?
はい 願わくば。
ハハハ…!
正直でよろしい。
だが それは神のみぞ知るところ。
どちらかが突然変異で
どちらかが自然淘汰。
まぁ わしにとっては
結果が全て。
いらぬ想定などせぬがな。
(ユウキ) これが問題。
そして これが選択肢。
分かった もういい。
フッ 標君には簡単過ぎるかな?
必要なことがあったら
何でも言って。
僕ら 動くから。
そ… そうだよ 何でも言ってね。
じゃあ 隣の部屋を見て来て。
気になるものがあれば
すぐ報告を。
分かった。
僕も。
君は残って。
でも…。
じゃあ 何をすればいい?
何でも言って。
だって ほら
そう言ってる間に時間が…。
どうして僕が
君を選んだか分かる?
えっ?
一番バカそうだったからだ。
そうなの?
あ~… さて
何から手を付ける?
俺たちにできることだったら
何でも言えよ。
何せ そっから
一歩も動けねえんだから。
選択肢を
1個ずつ読み上げてやろうか?
その前に
謝らしてくれ。
えっ?
許してくれ バカな弟の邪道を!
許すわけねえだろ。
お前は黙ってろ!
ホント いいですから
それより 今…。
こいつは 昔からそうだったんだ。
何の話だ?
思い出したんだよ。
ガキの頃 俺が 夏休みに
捕って来たザリガニを
お前が水槽に沈めて
殺したことを!
今 ザリガニの話は どうでも…。
殺してねえよ。
《勘弁してくれ》
お前 水槽に 水 入れたろう?
たっぷりと。
入れたよ それの何が悪いんだよ?
いいか? ザリガニってのはな
背中に水がつかるぐらいが
ちょうどいいんだよ!
見たことあるだろ
お前もザリガニが
水面から こう上がって来て…。
プハっ。
《いまだ見せてもらえない
25の選択肢》
やってんの
見たことあるだろ! お前も。
《解釈次第で 答えが無限に
存在しそうな問い掛け》
だから それが…。
《そして 全て同じという
三角形の部屋》
《そうか…》
選択肢は見なくていい!
あ?
あ?
いきなり 何言ってんだ?
あ? 答えを考える気が
なくなったか?
違います
確実に正解に近づくためには
むしろ見ないほうがいいんです。
でも こん中に正解あるんだから
どう考えたってだな…。
選択肢というのは いわば
出題者の意地悪なんです。
思い込みや間違いを
誘発させるために
出題者は あえて
正解の横に 正解に見えそうな
あるいは 正解が不正解に
見えそうな不正解を並べる。
だから 正しい選択肢を
選ぼうとしてはダメなんです。
正しい選択をしようと
すればするほど
出題者が置いた 紛らわしい
選択肢に引っ掛かって
ミスをする可能性が高くなる。
じゃあ どうすんだよ?
選択肢を見ずに問題に挑むんです。
その上で 勘などではなく
たどり着いた根拠に基づいて選ぶ。
それこそが 余計な選択肢に
惑わされない 唯一の道。
つまり 選択肢の検討は
最後でいい。
その前に 何とか
答えとおぼしきものに
たどり着かないと話にならない。
でも お前
選択肢なしに挑むって
いくら何でも
雲をつかむような…。
手掛かりはある。
この三角の部屋。
それ自体が最大の手掛かりです。
この部屋が手掛かり?
「部屋はすべて同じ」。
わざわざ問題で
そう言われている。
まずは この三角の部屋について
考えてみるべきなんです。
でたらめじゃねえだろうな?
でたらめ?
どうせ死ぬからって
でたらめ言ってないとも
限らないだろ。
《そんな…
そこを疑われたら もう
こっちには打つ手がない》
そうだ…
水槽で死んだザリガニの話。
あ?
あっ こいつが殺した話か?
俺は 殺してないっていう
セイギさんの言い分を信じます。
ザリガニは
魚と同じエラ呼吸であるという
学術的根拠に基づいて。
だから 俺にも信じろってか?
ダメですか?
学術的根拠に基づいて。
いいだろう。
おい ちょっと待てよ。
じゃあ 選択肢は後回しで
もう一度 この部屋を
見回ってください。
どんな小さなヒントも
見逃さないように。
分かったよ… おい。
俺も?
んだよ。
《まずい…》
《兄弟に翻弄されているうちに
もうすぐ10分》
《時間がない》
ダメだ な~んも見つかんねえ。
そんなこと言わないで
もうちょっと。
なぁ。
このまま答えられなかったら
リングも取れねえ上に
死んじまうのか おめぇ。
ダメだ
そんなの悔しいじゃねえか。
末崎さん?
だって そうだろ。
リングは取れなくても
生き延びさえすりゃあ
また次のゲームで
俺のサメになって
もらえるじゃねえか。
そうだ。
こいつで水槽をたたき割ると
ひょっとして
助かるんじゃねえのか?
待ってろ 今 その水槽を…。
やめろ! 失格になるだろ。
あっ 何だ? こりゃ。
何だ? これは。
何があったんですか?
いや~ 何かよ
床の角に 何か書いてあんだよ。
何か あの
文字みてぇな 絵みてぇな。
あっ あれだ
丸と 先っぽだ 先っぽ。
鉛筆だ 鉛筆の先っぽだ。
…みたいなのが書いてあんだ。
どっかで見たことあるんだよな。
これだ。
これが 部屋の角に?
そうだ AOだ。
AO?
何でもいい
AOに心当たりがあることを
吐き出せ。
急がないと死ぬぞ!
あ~ 何か あのマーク見てたら
気持ち悪くなって来た。
ヒェ~。
あの… 水槽を割る話は?
失格になるだろ。
うわっ 体まで かゆくなって来た。
《一瞬期待した俺がバカだった》
いいから AOは?
真っ先に思い付いたのは回路図。
回路図?
AOというのは
アナログアウトプット。
すなわち
アナログ出力の略なんです。
選択肢ん中で
電気に関係すんのは…
「雷」ぐらいだな。
「君達は 雷」?
他には?
元素記号。
Agは銀 Auは金
Acはアクチニウムなんですけど…。
「ダイヤモンド」。
「君達は ダイヤモンド」?
いや AOなんて元素記号は ない。
他。
後は AO入試くらいしか。
あ~! やめろやめろ!
そういう話は。
どうしたんですか?
記号が苦手なんだよ
教科書 開いただけで
吐き気がして
じんましんが出るんだ 昔から。
特異体質でな。
自慢じゃねえが
高校は一日でやめてる。
記号?
アルファベットじゃなくて?
昔から じんましんが出るのは
記号って決まってんだよ!
AOが記号…。
だとすると これが示すものは…。
記号だとすると…。
あ?
いいから すぐに
他の角に同じ記号がないか
確かめてください。
あ? ああ。
うん。
うん ねえな。
隣の部屋の角は?
AO AO AO…。
AO AO AO…。
あっ!
やっぱり あのマークは
あの角にしかねえな。
じゃあ やっぱり あれは…。
けど 分かっちまった。
えっ?
貸せい!
おい 何すんだよ 返せよ。
うるせぇ 俺が分かったんだ
俺に答えさせろ。
ほら やっぱりあった。
答えは
「海」だ!
「海」?
何で?
やっぱり あれは
アルファベットだったんだよ。
アルファベットでAO
つまり 「AO」 青といえば…。
海!
ローマ字読み?
「君達は 海」 俺たちは海
俺たちは母なる海から
生まれたんじゃねえか。
よし 行くぞ それ~!
ちょっと待ってください!
えっ?
あのマークは AOじゃ ない。
(在全)
ハハハ… これは愉快 愉快。
これが 命を左右する解答権を
敵に握られてるということか。
しかも その敵に
正解への手掛かりを
包み隠さず教えているのですから。
やはり 理解できません
ゼロという男。
標は どうなんだ?
(スナオ) あぁ!
何してんの?
ごめん うっかり倒しちゃって。
(スナオ) ちょっと どいて。
うん。
(スナオ) 何だろう? このマーク。
(ユウキ) あれ? ホントだ。
標君に見せてみる。
あの角に
こんなのがあったんだけど。
分かった 分かったから
ちょっと 目の前を開けて。
あぁ… うん。
♬~
2人には
何も教えていないようですね。
恐らく リングを餌に
2人を手足のように動かし
肝心の正解へは頭の中だけで
論理を組み立て
近づいているのかと。
孤高の王か。
やはり 本物の風格を感じます。
他の部屋と比べれば比べるほど。
(ヒロシ) 選択肢の10
「部屋はすべて同じ。 君達は
ネコの餌」?
ぶ… 侮辱にもほどがある!
「ネコの餌」っていうと ささ身?
イケメンが言うと
もっともらしく聞こえるな。
じゃあ 「君達は ささ身」?
いやいや… ネコは魚でしょ!
説得力ないけど 「君達は 魚」?
ほらほら あるでしょ? 「魚」。
ほら 選択肢の13!
じゃあ 正解は13ってこと?
あ~ あぁ…。
み… 水が
パンツの中に。
あっ ストップ! ストップ!
はぁ… アホか こいつら。
海じゃねえんだな。
フフっ 大体 青だったら
「地球」って選択肢もあんだろ。
そうか。
悪かったな 俺が間違った答え
送信してたら
何もかも終わりだもんな。
あっ!
その手があったか。
《握られた… 間違った答えを
わざと送信するという
最悪のカードを》
お願いだから
黙っててもらえませんか?
分かったよ いいよ もう。
どうせ 俺みたいなのには
分かんねえもんな。
《まずい もはや頼りにできるのは
この人のみ》
知りたくありませんか?
あれが アルファベットの
AOじゃなかったら
一体 何なのか。
リングにつながる突破口なんです。
末崎さんは その栄えある
第一発見者なんです。
そ… そうだよな うん。
知りたいですよね? 正解に
たどり着けるかもしれませんよ?
別に正解しなくてもな。
おい 余計なまねしたら
今度は俺が止めるからな。
何なんだよ!
俺の大発見…。
その答えは末崎さんの
頭の中にあります。
俺の頭の中?
すぐに取り出しますから
三角形を描いてください。
三角形?
そうです。
できるだけ
この部屋と同じような形の。
そして マークの角に
弧を描いてください。
あのマークじゃなくて?
弧を描いてください
弓なりのカッコ閉じるみたいな。
そう そうです
見たことありませんか? それ。
くちばし?
…じゃなくて。
小学校の算数の時間に。
あ~! これ あれだ あの
角度を求めろとかいうやつだ。
その通りです!
「A」は三角形の角に描かれた弧。
「O」は 角度の単位記号
あのマークは
角度を表す記号を
変形させたものなんです。
どうりで 見た途端
吐き気がして来たと思った。
つまり この三角の部屋の
あの部分の角度が
何度なのかを求めることが
「部屋はすべて同じ。
君達は何…?」という問いを解く
突破口になるはずなんです。
散々 見て回ったけど
この部屋には
分度器も定規もない。
なら どうやって
角度を求めんだよ。
そういうもんなの?
やっぱり 青で「海」か「地球」か?
いや…。
《角度を求めるのに必要な条件は
辺の長さ》
《これは ひょっとして…》
方法はあります。
部屋の両側にある
腰板の枚数を数えてください。
腰板?
はい。
まずは 短いほうの
壁の下の飾り板を。
(さくら:セイギ)
1・2・3・4・5・6
7・8・9・10
11・12・13・14・15・16
17・18・19・20・21。
やっぱり。
何だ? その「やっぱり」って。
つまり…。
つまり 何だ?
俺たちがいる この部屋は
二等辺三角形だ。
何なんだ? その~…。
だから つまり…。
おい ちょっと待て
さっぱり分かんねえぞ!
向こうの部屋の腰板も
数えて来てください。
俺?
お願いします。
全然 分かんねえんだけど。
1・2・3・4…。
《ついに走りだした
たった1つの正解へと》
(図を描く音)
数えて来たぞ。
何枚でしたか?
扉のある長い壁が両方21枚で
え~ 短いほうの壁が…。
13。
何で分かった?
セイギさんが描いた図を
見てください。
これ お前が描いたの?
黙ってろ 今 考えてる。
俺たちは今 そんな形の部屋
いわゆる二等辺三角形が
2つ並んだ部屋の1つにいます。
手前の部屋を① そして
こっちの部屋を②とすると
①と②を合わせた大きな三角③も
二等辺三角形なんです。
つまり 俺たちが求めるべき
あの角度は…。
36度ってことか。
えっ?
その通りです。
で?
うるせぇな
だから36度だって話だよ。
あぁ なるほど それ勘か?
んなわけねえだろ!
二等辺三角形というのは
向き合う2辺の長さが同じ
かつ 向き合う2つの角度も同じ。
必ず そうなるんです。
それは どんな二等辺三角形も
変わらない。
太かろうが細かろうが同じ
一緒なんです。
とすると 俺たちがいる
この部屋の2つの鋭角は
二等辺三角形だから同じ。
だから仮に 求めるその角度を
とすると…
。
あ~! もう やめろ やめろ!
もう 算数とか数学とか
一切ダメなんだ!
1秒たりとも聞いてらんねえ。
とか聞くだけで
じんましん 吐き気で
い~!ってなるんだよ!
大丈夫ですよ 簡単な話です。
あ~! あ~! あっ あ~!
あっ あっ あっ あっ
あ~あっ あっ あ~!
あ~! あっ あ~!
《やっと ここまで来たのに》
《運命の25分まで
あと10分強》
御前。
ルームCがたどり着いたようです
36度に。
(黒田)
ルームIも時間の問題かと。
なるほど 優秀ということか。
どちらも
地を這う虫としては それなりに。
つまりは
2人とも突然変異であると?
それを見極めるのは ここからだ。
普通は ここまで。
次の壁は絶対に越えられん。
地を這う虫のままでは 永遠に。
(スナオ) 21枚と13枚だったけど
それが何なの?
さっきの AOってのが
何なのかも聞いてないし。
ひらめいた。
えっ?
空を飛びたい。
何? えっ どうして?
何が分かったの?
説明するだけ無駄だから。
(スナオ) ハハ ちょっと…。
標君? ちょっと
何か答えてくださいよ。
《二等辺三角形の部屋で
先端の角度が36度》
《たどり着いた
この事実が恐らく
「君達は何…?」という
難問を解く重要なカギ》
36度だから何だってんだよ!
《…が ここで止まった》
おい さっきから黙ってるけど
大丈夫なのか?
《36度だから何?》
《36度が
俺たちの何を意味する?》
《つながらない その先が》
《よく考えろ
そもそも あの在全が
普通の数学知識だけで
解けるような問いを出すか?》
(在全)さぁ こっちだ
《あのぐらいのことは
平気でする人間だ》
《ミスを招く
25の選択肢だけじゃ ない》
《もっと意地の悪い
もっと とんでもない
発想の飛躍を必要とする
ひと筋縄じゃいかない問題》
あと少しで20分か。
もう終わりだな!
制限時間は30分ですよ?
まだ10分以上あります。
その前に死ぬだろ!
しょうがねえだろ
正解できねえんだから。
《正解できても殺すつもりだろ》
何とかしろ
お前が殺すとか言ったからだろ?
やめろよ 水槽に入れたのは
俺じゃ ない。
兄貴に 手ぇ出してんじゃねえ!
あっ!?
何だよ この野郎! おい!
先に 手ぇ出したの そっちだろ!
《また始まった》
ザリガニ 水没させたの お前だろ!
《何度 同じ話をすれば
気が済む?》
俺の大事なもの
奪って行くんだよ お前は!
だったら 借りた5000万
踏み倒した あんたのほうが
よっぽどだろ!
だから ゼロに奪われなきゃ
返したっつってんだろ!
だから殺しちまえっつってんだ!
《もう勘弁してくれ
時間がないんだ》
情けねえな。
一体 何様なんだ お前は!
あ?
金だ 学歴だ
揚げ句の果てに水槽の中だ 外だ。
そうやって分かりやすいもんで
人を見下さなきゃ
不安なんだろ!?
何もねえくせに
プライドだけ高ぇクソ野郎が!
そんな人間が
1000億 取って
人の上に立つ王に
なれるわけねえだろ!
リング以前の問題だ。
《また余計なことを》
なら リングは いらない。
あ?
今から答えを送信する。
いや まだ正解が…。
1から25のうち
好きな番号を言え。
え?
送信してやる。
でたらめでも
正解しちまうかもしれねえ。
確率は25分の1だけどな。
そんな…
イチかバチかなんてダメだ!
ロシアンルーレットだ!
自分で選んだ番号だったら
死んでも成仏できるだろ!?
投げやりになっちゃダメだ!
《解答権をこの人に
奪ってもらう必要がある》
《すなわち
この人に自ら解答したい
…と思ってもらう必要がある》
《あの時みたいに》
青といえば… 海!
《といっても
奇想天外な誤答ではなく
まごうことなき正解を》
《奇想天外?》
こいつで水槽をたたき割ると
ひょっとして
助かるんじゃねえのか?
何だ? こりゃ
《行くしかない
イチかバチかだ!》
早く番号を言え!
待ってください!
それとも黙って死ぬのを待つか?
見えたんです
正解にたどり着く道筋が!
あ?
待てって言ってんだろ!
それは末崎さん あなたに
あの角の角度が
なぜ36度になるのかを
理解してもらうことです。
ハハっ お前 何言ってんの?
あの在全が作った問題を解くには
末崎さんの奇想天外な…
いや 飛躍した発想
ひらめきが必要なんだ。
あ?
♬~