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石破氏が気づいていない「地方創生」驚きの秘策をお教えしよう

無意味なスローガンよりも役に立つ

石破茂氏と朝日新聞

9月は今年最大の「政治の月」になるだろう。ひとつはいうまでもなく、9月7日告示、20日投開票予定の自民党総裁選だ。そしてもうひとつは、沖縄県知事選挙である。こちらは9月13日告示、30日投開票となる。

自民党総裁選では、安倍総理が昨日8月26日、正式に立候補することを表明した。石破茂・元幹事長も出馬を表明しており、両者の一騎打ちになる公算が高い。

石破氏に関しては、先週の本コラム(「憲法、財政、本当にそれで大丈夫…?石破氏総裁選出馬に抱く懸念」)で、「『正直、公正、石破茂』というキャッチフレーズがギャグに見える」と指摘したが、やはり自民党内でも評判が芳しくないらしく、取り下げるかもしれないと報じられている(https://www.asahi.com/articles/ASL8T7G7XL8TUTFK00L.html )。

これを報じているのが朝日新聞だというところが、かなり笑える。というのも、加計学園をめぐって、獣医師政治連盟から政治献金を受け取り、獣医学部新設を拒む「4条件」を作った担当大臣は石破氏だった。一方で、たいした根拠もないのに、同学園の獣医学部新設を1年半にわたって「疑惑」と煽り立てたのが朝日新聞だった。

 

本コラムですでに何回も繰り返したが、加計学園の一件は、朝日新聞をはじめとするマスコミの「無理筋の推論」による疑惑報道である。彼らは「疑惑がある」と煽りつつ、「挙証責任は安倍総理にある」とする悪魔の証明(不可能命題)を唱え続けてきた。

結局、総理の関与や意向を示す証拠は一切出てこず、政権は貴重な時間を1年半も無駄にすることとなった。

これまた何度も書いてきた通り、筆者は客観的な資料や論拠に基づいて、現在起きているような事態を1年半前から予見していたが、いまだに疑惑を無批判に信じている人が少なくないことに驚かされる。読者に一定のリテラシーがないと、朝日新聞などの報道に簡単に騙されてしまうのだろう。マスコミの影響力の大きさとしぶとさを実感する。

石破氏が「正直、公正」をキャッチフレーズに据えてくれたら、すなわち「安倍総理は正直でも公正でもない」というメッセージなわけだから、朝日新聞にとっては安倍政権批判ができて好都合だっただろうが、石破氏本人から取り下げとなっては、さぞかし残念だろう。

もっとも、朝日新聞が石破氏を持ち上げれば持ち上げるほど、自民党内における人気は下がるので、石破氏にとってはありがた迷惑だったかもしれない。なにしろ朝日新聞は、ご存知の通りとにかく保守派から評判がよくない。先日、慰安婦報道の検証記事において、ネットの英文記事にグーグル検索回避を仕込んでいたことが発覚したのも、その反感に拍車をかけている(https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180825/soc1808250004-n1.html )。

もし石破氏が「正直、公正」のキャッチフレーズを本当に取り下げると、石破氏のサイト(http://www.ishiba.com/sousaisen/)のトップページも変わってしまうだろうから、今のうちに魚拓をとっておいた。