【8月27日 AFP】(更新、写真追加)米フロリダ州北部ジャクソンビル(Jacksonville)で26日、銃乱射事件が発生し、複数人が死亡した。警察が発表した。現場はビデオゲーム大会の会場で、事件を起こした単独犯もその場で死亡したという。

 ジャクソンビル保安官事務所はツイッター(Twitter)に「現場で複数人が死亡し、多数搬送された」と投稿。さらに「現場からしっかり距離を置いてください。同域は、現時点では安全ではありません。近寄らないでください」と呼び掛けていた。

 マイク・ウィリアムズ(Mike Williams)保安官は後に開いた記者会見で、「この事件の容疑者は1人。現場で死亡した」と述べ、「容疑者は白人の男で、身元確認を行っている」と明かした。

 地元紙マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)によると、4人が死亡、11人が負傷。現場では米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のビデオゲーム「マッデン19(Madden 19)」の大会が行われていたという。「マッデン」は複数のプレーヤーが参加できる大人気のビデオゲームシリーズ。

 米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)はあるプレーヤーの話として、銃撃犯は大会参加者の1人で、ゲームに負けていたと報じている。

 警察は続くツイッターへの投稿で、ゲームバー「GLHF」が入った複合商業施設「ランディング(Landing)」での捜索活動を継続中だと明かした。同ゲーム場では、賞金2万5000ドル(約280万円)がかかったラスベガスでの決勝戦に向け、地方大会が開かれていた。

 フロリダ州ではここ数年、銃乱射事件が相次いでいる。2016年にはオーランド(Orlando)の同性愛者向けナイトクラブで起きた事件で49人が死亡し、今年2月にはマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校(Marjory Stoneman Douglas High School)で17人が犠牲になった。

 サラ・サンダース(Sarah Sanders)大統領報道官は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領にも事件の説明が行われたと明かし、「状況を注視している」と述べた。(c)AFP