昨日、ひさしぶりにファミレスに行ったんだけど、土曜日の夕食時ということもあって長蛇の列。
諦めて他の店に向かう人もいるけど、そうもできないのが小さな子供連れ。
騒ぎがちな子供をつれていると、静かなお店には行きにくい。メニュー的にもお手頃価格で子供が喜ぶモノが揃ってるファミレスで順番を待つしかない。
なんで混んでるかといえば、オペレーションがまわってないから。
入口近くでリストに名前を書いて 4組の客が待ってるけど、テーブル自体は 4組分、既にあいている。
ただ、テーブル上には前の客が食べ終えた食器がまだそのまま。
アルバイトが足りず、急がしくて食器をかたづけられない。だから客は入口で延々待たされる。
働いている人達はもちろん一生懸命、働いている。
でも彼らの立場にたてば、入口で並んでいる客が諦めて他の店に向かってしまっても、正直、なんも困らない。
彼らの大半は時給で働いてる。
ヒマでも忙しくても給料は変わらない。
すでに十分忙しいのに、これ以上、客を入れてもなんの得もない。
むしろ(待っている客を早く席に案内しようと)ドタバタ忙しく動いて食器を割ったり客にぶつかったりしたら、給料が減りかねない。
だからマジメには働くけど、無理する必要なんてまったくない。
こういう店で働いている人で、店の売上げが自分の給与や成長や昇進につながるという人は、もはやほとんどいない。
せいぜい店長ひとりくらい。
でも 24時間オープンのファミレスではその店長すら、半分の時間は不在。
結果、ランチタイムや週末には長い客待ちの行列ができるのに、店はまったく儲からない。(得られるはずの売上げを大きく逃してる)
客はイライラし、バイトも疲弊する。
誰も得してない。
そんな空き席と客待ちの列を見ながら考えたことはみっつ。
1)オーナー経営の店と、アルバイトオペレーションの店の乖離が激しい
オーナー経営の店では、売上げが自分の報酬に直結する。
てか、店が立ちゆくかどうか自体がそれで決まる。
だから席を片付けないまま放置し、一方で客を待たせるなんてありえない。
さっさと席を片付けるのはもちろん、席が空いてない場合は列に並ぶ客に先にメニューを渡す。
メニューを見てる間、客は飽きないし、注文するものが決まれば他店に流れることもない。席に座ったらすぐに注文してくれるので、回転率も早くできる。
食べ終わってダベってる客のテーブルからは、開いたお皿をどんどん引き下げ、「デザートはいかがですか?」などと営業に周る。
常に客単価をあげるか、回転率を上げるため、目を配ってる。
こういう店と、「店の売上げなんて自分にはまったく関係ない人」が運営してる店は、ものすごく大きく異なり始めた。
2)客が働く仕組みにすればいい
人手不足はこれからもどんどん進む。
国は外国人労働者を増やすと決めたらしいので少しはマシになりそうだけど、日本は向こう数十年で一千万人もの労働者が減るんだから、それだけで間に合うはずがない。
切り札は機械化と隙間時間で働く人の活用。
ファミレスも「食べ終わって自分で食器をかたづけたら 200円引き」とかなるかもしれないし、注文は人がとらず、タブレットから客が自分で入力できるようにすればいい。
ドリンクバーなんてもはや(サービス向上のためというより)人手不足対策以外のなにものでもない。だったら飲み物だけでなく、食べ物もそうすればいい。
そのうちファミレスの料理も、手元のナンバーで呼び出されて窓口に取りに行くフードコート方式になりそう。
3)日本もどんどん世界に近づいてる
当たり前のこと。
時給で働く人が、自分を犠牲にしてまで過酷な労働に飛び込んでいくわけがない。
ファミレスの入口で「どんだけ待たせるんだよ。席は空いてるじゃないか!」と愚痴る客は理解すべき。
少子化は日本人が意思をもって選んだ結果だし、
外国人労働者を国に入れないというのも、私たち日本人が意思をもって選んだ結果。
従業員が頑張ってもまったく報われない仕組みの店ばかりで買いものし、そうでない店を市場から追い出してしまったのも私達の行動選択の結果。
必然的に起こるだろうことが、着実に起こってきてるだけ。
そしてお金がある人、別の店に行くという選択肢のある人は、そういう店を避け始める。
席が空いてるのに入口で延々と待つなんて、人生の時間が無駄だから。
でも選択肢のない人は、スマホをいじりつつ長い時間を待ちながら愚痴ってることしかできない。
限られた予算でランチをかき込む必要のある会社員も同じ。
以上 2018年の夏にファミレスで考えたことを、自分のためのメモとして。
そんじゃーね。