日本では300年前から!?ソープナッツで実験してみた。

こんにちは。

 

何日か前に家族の手湿疹緩和の為に天然の界面活性剤と言われるソープナッツ(ムクロジの果皮)を購入してみました。

果皮から抽出できるサポニンという成分に洗浄殺菌作用があるので「洗濯洗剤」「食器洗剤」「シャンプー」などの用途に使えます。

市販の洗剤に使用されている石油系合成界面活性剤と違い、肌への刺激が少ないのでアトピーや肌の弱い方に好まれるとのこと。

 

実際に使ってみたので使用感をレビューをまとめました。

 

 

下準備 ソープナッツ液を作成

まず試す前の下準備として、

f:id:spontanist:20180822214128j:plain

果皮状態のソープナッツからナチュラルな液体洗剤を作ります。

誰でも10分で出来る超簡単な作り方はこちらから↓

 

spontanist.hatenablog.com

 

ボトルに移して振るとちゃんとすぐに消えない泡立ちが確認出来ます!

 

f:id:spontanist:20180826134537j:plain

 

お洗濯に使ってみる

お医者様の見解や手湿疹やアトピーの方の意見を見ると「洗濯物を洗濯機から出して干すまで手袋をすること!」という意見が散文されています。

原液に触れる訳では無いけれどやはり肌が弱い方には症状を引き起こすトリガーになってしまうんですね。

 

うちは全自動のドラム式なので液体洗剤を入れるところにそのままソープナッツ液を投入。いつもの液体洗剤と全く同じ要領で試してみました。

f:id:spontanist:20180826140849j:plain

 

お洗濯スタート。

ちょっと撮影しずらかったけど、ちゃんと泡が出て洗われているのが確認出来ました。

f:id:spontanist:20180826141149j:plain

 

あえて白いタオルやYシャツを試してみたのですが汚れもちゃんと落ちました。

実は原液の状態で少し気掛かりだったことが2点ありました。

匂いと黄色がかった液体の色です。

 

匂いは文章でしかお伝えできないけれど、選択直後は無臭で乾かした後も合成洗剤のような過剰に良い香りは無いものの選択後って感じの自然で清潔な匂いがします。

色も全く心配なくて白く洗いあがりました!

f:id:spontanist:20180826142559j:plain

あと少し不思議だったのは乾かした後の触感が柔軟剤を入れた時のように柔らかくふわっとしていたこと。成分の優しさが分かります。

 

もっと酷い汚れや染みについては未実証ですが普段の洗濯に使う分には非常に満足!

洗濯洗剤としては我が家でも使い続けようと思います。

 

食器洗いに使ってみる

 

次は食器洗いに使ってみます。

 

twitterでフォローしている方からアクリルたわしと合いそうだとアドバイスを頂いたのでアクリルたわしで実証。

ソープナッツ液を染み込ませて、

 

f:id:spontanist:20180826145547j:plain

 

お皿を洗います。

食器洗剤のような泡立ちは確認できないもののよく見て頂くと泡が確認できますね。

f:id:spontanist:20180826150105j:plain

 

泡が少ないので拭き洗いのような感覚ですがちゃんとピカピカに洗えます。アクリルたわしとの相性抜群でした!(教えてくれた方ありがとう!)

f:id:spontanist:20180826151355j:plain

 

ただ食器洗いについては微妙なところも。

洗浄力が優しいので、強い油汚れに使うのは微妙かも知れません。

基本ソープナッツ液で洗って油の強いものは手袋はめて合成洗剤でという使い分けが必要かな。

我が家では妻の手への負担を減らすという目的があるので使用を続けますが、そういう目的や意識が無いと面倒かも。

 

シャンプー代わりに使ってみる

こちらは妻が使用している写真を撮ってましたが画像使用NGが出ました笑

文字のみのレビューでご容赦下さい。

 

食器洗いの写真で泡立ちの優しさ(言い換えると弱さ)が伝わったと思います。

妻は食器洗いでソープナッツ液に触れても痛くないとのことだったので直に手でやって貰いましたが、手への負担はなくその点は◎。ダメージになるほど皮脂を落としすぎないことも非常にポイントが高いところです。

 

逆に継続使用にネックだなと感じたのは泡立ちは少ない為、ソープナッツ液を髪にかけて頭皮を揉みながら注ぎ洗いのような形になります。

市販のシャンプーのような泡立ちの無さや洗った感覚の薄さで「フケや雑菌をしっかり流せているのだろうか」と多少不安が残ります。家族で使いたいので代謝の活発な娘も使うことを考えるとうーん・・という感じです。

液を大量に作って桶に貯めて髪や頭皮を漬けながら洗うとこの点はクリア出来そうですが手間とコストの問題から少し現実的ではないかな。

 

それともう1点不評だったのが匂いです。直接髪や顔にかかってしまうので独特の匂いがあまり気分が良くないです。(残るような匂いではないので流した後は大丈夫なんですが)

シャンプーで使っている方は良い香りのアロマオイルを混ぜたりするらしいのですが、特に女性が使うなら必須かなと。

 

とりあえずシャンプーとしての導入は一旦見送りで他の可能性を探してみようかなと思います。

 

 

余談〜実は江戸時代から使われていたソープナッツ〜

 

ソープナッツ(ムクロジの果皮)を使うにあたって調べものをして初めて知りましたが、日本では江戸時代あたりから洗濯や身体の洗浄に使われていた馴染み深いものだったようです。

 

昔の文献にはムクロジで洗濯を行なったり、液体にして身体を拭いたりって記述があるそうで石鹸が渡来するまでは庶民の生活に欠かせないものだったんですね。

※ソープナッツ液で子供がシャボン玉遊びをするという記録もあるそう。

化学なんて無いに等しい時代なのに、昔の人の生活の知恵って本当半端ない!

 

それと微妙なエピソードではあるのですが避妊に効果があるなんていう話も語られていたようで遊郭なんかでも使われていたみたいです。

※実際は懐妊にも避妊にも効果はありませんので試したい人は不安にならないで大丈夫

 

ソープナッツに限らず天然の成分やオーガニック商品のようなものって化学が発展する前に一般的に使用されていたものが多いんですね。

温故知新。勉強になります。

 

 

今回も閲覧ありがとうございました。

今後も読んでいただけると嬉しいです。

 

次回も何卒よろしくお願いします。