税の作文、99%の中学生がテキトーに済ませている……という現実、知っていますか?

これ、本当にもったいないと思うんですよね。

だって、裏を返すと「ガチで書けば、これほど入選しやすいコンクールなんてない」ことになりますから。

今年も夏休みの時期となりましたので、今回は自身の添削経験から、

こういった視点で書いていくと入選しやすいよ!

ということをお伝えしようと思います。

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どのように入賞作品を選んでいる?

そもそも「税の作文」は、どのようにして優秀作品を選んでいるのかというと、以下のような流れで決められています。

①なんの知識もないアルバイトの人たちが添削し、98%くらい処分する
 

②残った作品を専門家がチェックし、盗作などがないか確認する
 

③国の偉い人たちによって、最終的に優秀な作品を選ぶ

①番は、あまり知らない人も多いのではないでしょうか?
 
ここからも分かるとおり、”国の人”は最初からすべての作品を読んでいるわけではありません

全国から集まってくるような何百編もある作文を読む時間なんて、到底ありませんからね。

残念なことに、中学生程度の文章であれば、なにも知識がないようなアルバイトの人を雇ったほうが効率いいんです。

書いてはいけない「平凡すぎる」ネタ

税の作文を書いていく上で「添削者として”見飽きた”」ネタというものもありまして、

消費税
学校ネタ(教科書、道路、信号機、図書館、……)

を題材にした作品はほぼ入賞しないと考えてOK。

もちろん文章の中に「独自性」があれば別なんでしょうけど、そもそもテーマとして持ち込んでくる人、圧倒的に多すぎるんです。

もっと平たく言えば、上の題材、誰にでも書けちゃいますよね?

消費税は日本に住んでいるなら”全員”納めなきゃいけませんし、教科書だって日本の中学生であれば”平等”に支給されます。

道路や信号機などの公共物は「実際に工事をしている人」のほうが知識は豊富です。

だいたいの場合、「また似たような内容かぁ……」となってしまい、最初の一文で読み進めることを止めてしまいますので、入選を狙っているなら避けるべきなんです。

税の作文で入賞しやすいネタ

上記とは逆に、

ケガ・病気
祖父母の介護
災害

などの視点と税金をからめた作文は、そうじて出来のいいものばかり。

これらに共通しているのは

「自分で実際に体験している⇒自分にしか書けない”目線”がある」

ことですから、自然と質の高い文章が書けてしまうんです。

自分にしか書けない内容は、説得力が違う

例えば、『治療をしないと命が危ない病気をわずらってしまい、数ヶ月ほど病院に通わなければならなくなった……』とします。

普通だと高額な医療費がかかってしまいますから、時代によっては裕福なところでないと、適切な治療をすることすらできません。

しかし、現代ではすべての国民が医療保険に入ることとなっている「国民皆保険制度」によって、誰でも負担を少なく病院へ行くことが可能となっています。

これの土台となっているのが、他ではない税金。

もしこれがなかったら、自分はどうなっていたんだろう?ヤバかったんじゃないだろうか?

助けてくれてありがとう、税金さん!!

……と、思い付きで書いていきましたが(´・ω・`)

このように「事実から自分の感想」を組立てていくと、説得力が違いますよね。

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税の作文を書くコツ!

以上のような点から見ていくと、税の作文を書くコツの結論としては、

「書き出し」で、どれほど読み手に『おっ?なんか他とは違うぞ?』と思わせるか 
②どれだけ自分にしか書けない文章&内容となっているか

の2点を徹底することになります。
 
これを意識するだけで、簡単に入賞しやすい作文が生まれてくるんです。
 
ただ正直、上に書いたような病気とか災害とか、そんな経験を持っている人のほうが少ないですよね(´・ω・`)
 
なので、ここでは自分にしか書けない目線をどのようにして生み出すかについて、迫っていきます。

書き始めはどうする?

アルバイトの人たちって「ザクッと読んでは次、ザクッと読んでは次、……」という感じで添削を繰り返しているため、最初の数行しか読んでないことがほとんどです。
 
なので、書き出しを極めるだけで『半分は完成した』といっても、過言ではありません。
 
例えば、「平凡な作文」と「入賞した作品」の書き出しを並べてみましょう。

テキトーに書いた作文
ぼくが税金のことを書こうと思ったのは、消費税があるからです。
入賞作品
「もし、百万円をもらったら」あなたなら何をしますか。(平成28年度 長岡税務署長賞)

見比べると、一目瞭然ですよね。どちらの文章が、より先を読んでみたくなるでしょうか?

消費税が~と始まるより、100万円あったらどうしますか?と言われたほうが

「なんか他とは違う……!」
「この続き、どうなるんだろう……?」

と、ワクワクする気持ちになります。

なにか新しい視点から切り出してみて、そこから税金に絡めていく手法は、べつに自分が病気などの「なにか特別な経験」をしていなくても考えられますよね。

上の入賞作品では「もし百万円をもらったらどうする?」という”税金とは関係なさそう”な質問から始まり、だんだん自分の考えをまとめていく内容となっています。

いくらアルバイトと言っても、添削するのは人間です。

ですから、いかに”読む側”がワクワクする気持ちになるかを頭に入れながら、書き出しを考えていくようにしましょう。

具体例

例えば、平成30年に起きた「広島の豪雨災害」。

ここでは今でも避難生活を強いられている人が多く、そこで提供される支援物資や食事は「税金」から出ているものもありますので、

今年の夏、広島県の豪雨災害で数千人もの住民が避難生活を送ることとなった。

とすれば、出だしで添削者を引きつけることができます。

最後のまとめ方

作文の締めくくりは、

・体験を通して、どう思ったのか
・自分はこれからどうしたいのか

などの「目標」を持ってきましょう。

目標なんてねーよ!って人は、『自分は税金に助けられたから、これからも大切にしていきたい』などと“将来に前向き”な意見を取り入れておけばOKです。

結局のところ、国のお偉いさんたちも「賞として後世に残るような作品」を選ばなくてはならない立場にあります。

だったら、あまりにもネガティブな批判や悲観が入っている作品より、これから将来を生きる若い人たちのポジティブさがあったほうが、印象としてはいいですよね。

今は何も知らなくても、これから覚えていきたい……

そんな感じで、終わらせることをオススメします。

具体例

これから頑張りたい!という、ポジティブさのある入賞作品。

最優秀作品なのでそれなりの堅苦しさもありますが、このように終わらせると締まりが良いですよね。

私はこれからの日本の社会を担うものとして、しっかりと学び、より良い未来を実現するために、誇りを持って社会に貢献できる大人になりたい。

まとめ

税の作文の書き方のコツを、元・添削者の目線から書いていきました。

いろいろ書いていきましたが、要は自分にしか書けない内容を意識することが、いちばん大切な部分となりますね。

他のサイトでは

  • 起承転結を大切にしろ!
  • 序盤は200文字くらい、中盤で500文字くらいで盛り上げて……

などとアドバイスされていますが、すべて気にしなくてOK

文章の”構造”ばかり意識してしまうため、自身の”表現”がおろそかになってしまうためです。

もちろん、伝わる文章をつくるためには「論理」が重視されてしまうのも事実ですが、言葉が分からなければ『結局何を言いたいの……?』となりかねません。

ほとんどの作品は有識者たちの手元に届くこと無く、資源ごみと化してしまいます。

いかに実体験を盛り込んだ「自分にしかない目線」の文章を書き、一般のアルバイト・有識者の心に響かせるかが、ファーストステップとしては大切なポイントなんです。

難しく考えず、とりあえずなにか強烈に残っている思い出を、税金に結びつけることはできないか……と考えていきましょう!

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