よく国会やニュースなどで報道される「経済成長」というキーワードが出てきます。
この「経済成長」というのはなんでしょう?
私自身もこの「経済成長」について2.3年前までは無関心でした。
経済成長の伸び悩みや金融に関してどのような影響を及ぼすのか?
そして私たちの生活にどのような影響をもたらすのか?
というのがきっかけで調べてみたんです。
「無知は幸福」でありながら昨今の時代では無関心でいられなくなってきました。
世の中これだけの拝金主義者がいることで、本当に人として幸せになれるのか?
という根底から考えていきました。
過去の記事にも書きましたがお金を必要としているのは人間だけ。
その他生物はお金を必要としていません。
そのようなことから色々とお金について調べて見るといろんなことが明らかになったんですね。
そしてこの経済成長、決して人を幸福にしないことがわかってきたんです。
経済成長とは?
では経済成長ついて説明をしていきます。
経済成長とは国(例えば日本)において経済の規模がどれだけ成長しているのか?ということを意味します。
つまり換言すると、GDP(国内総生産)がどれだけ伸びているかが経済成長の割合ということになります。
経済成長を話す上ではGDPについて知る必要があります。
GDPとは日本国内においてどれだけの生産がされたかを示す指標です。付加価値の合計ともいわれます。
例えば農家が小麦をつくり、小麦を10億円でパン屋に売ります。
そしてパン屋が消費者に25億円でパンを販売して消費された場合、
この中で生み出された付加価値は10億円(農家)+15億円(パン屋)=25億円ということになります。
国内で生産された商品やサービスの価格の合計がGDPとなります。
そして、このGDPの大きさがその国の経済力の大きさとも言われています。
ですので経済成長とは、その国のGDPがどれだけ大きくなっているかを年率で計算したものです。
今年のGDPが100億円で来年のGDPが105億円の場合、5%成長しているといえますので、
経済成長率は5%というように呼ばれます。
いずれ行き詰まるのではないか?
経済成長を伸ばし続けることっていずれ資源が枯渇していく要因とかんがえられませんか?
どういうことかといいます経済成長って「経済の3要素」というものから成り立ちます。
それは「労働力」「生産設備」「技術」の3つです。
まず「労働力」が必要なのは説明するまでもないですね。働く人がいないのでは何も作り出せないから経済は成り立ちません。
そして労働者が働くための設備が必要です。
たとえば自動車組み立て工場だったり、建設現場だったり、水田だったり、生産設備で労働者が働けば、
いろんな財(物やサービス)が生まれる。
また技術力が向上することで生産性が高まり一つの生産設備からお金を生み出す金額が増えていきます。
しかし、この地球というのは人口増加による資源の奪い合いになってきますし、
世界の人口増加!!経済どころではない食糧危機に直面する35年後の地球
そして今後人口知能の発達によって労働力が必要とされない時代も来ると思うんです。
要は経済成長の要である「労働力」「生産設備」「技術」は今後大きく変わっていくことが予想されます。
ですから今現在の経済システムというのはいずれ破綻するのではないのかなと感じています。
経済とは人々が必要とする財(商品やサービス)を生産し、それを消費する活動です。
するとこの場合の経済成長とは、生産して消費する財の量をどんどん増やし続ける事を意味する。
つまり大量生産・大量消費を拡大し続けるということなんですね。
そう考えるとこのままでは経済成長がどんどんマイナス成長に向かっていくのではないのでしょうか?
どいうことかというと地球の資源には限りがあります。
大量生産・大量消費を拡大し続けていればいずれ資源は枯渇するし、
地球にも深刻なダメージを与える事になるのです。
その意味では、経済成長は将来的に人々に幸福をもたらすとは言えないのです。
経済成長って必要?
こんなこと書いていたら経済学者から怒られてしまうのかもしれません。
しかしこの経済成長、色々な物が複雑に絡まっていて難しそうと思うかもしれません。
しかし、物事は本質を捉えるとシンプルなものです。
今の経済学が一般の人たちにわかりにくくしているだけであって実はそう複雑ではないのです。
根底から考えていけばそのために何故経済成長が必要なのかわかってきます。
しかし!!
世の中のお金のからくりがわかれば経済成長なんてもの必要でないのかもしれません。
この経済成長のはどんどんお金を生み出していくようなサービスを打ち出していかないと
経済が持たない仕組みになっています。
しかしお金には限りがあります。
お金が足りなくなったら刷っていけばいいってもんではありませんからね。
しかしなぜ経済成長をしなくてはいけないのでしょうか?
地球の資源や物を使い続け毎年といっていいほど経済成長しなければならない本当の理由はなんでしょうか?
なぜ毎年経済成長を続けなければならないのか?
現在銀行が行ってきたことは以前説明してきたとおり信用創造というものであり、
起源は中世ヨーロッパの金細工師による
詐欺的行為にさかのぼります。
[観閲注意]世界のタブーとまで言われた「お金」とその歴史について①
[観閲注意]世界のタブーとまで言われた「お金」の秘密とその歴史について②
[観閲注意]世界のタブーとまで言われた「お金」の秘密とその歴史について③
顧客が銀行へ生き100万円を借りたいと申請すると、銀行は顧客の口座に100万円という数字を打ち込み、その単純な行為で
日本のマネーサプライは増えていきます。
お金を借りた顧客は100万円の貸付を銀行に返済しなければなりません。
銀行のバランスシートには、100万円という負債に加えて、
貸出によって利子を稼ぐ100万円の資産が増えたことになります。
このプロセスによって銀行は、何もないところからお金を作り出すことができるようになります。
そこで、なぜ毎年経済成長をしなければならないのか!!
理由はここにあります。
社会に流通しているお金の80%~90%が「貸し付け」によって作られています。
貸し付けは利子をつけて返済しなければなりません。
そのため経済はこの利子分だけ常に成長していかねければならないんです。
経済全体から見れば、返済金額は貸付金額を常に上回る。
この上回る金額・・・つまり利子分を稼がないといけないところに経済成長の必要性がある
と考えられます。
このように銀行が自ら作り出した「信用創造」によって経済成長をしていかなければならないのです。
矛盾に感じませんか?
この経済成長をしなければならない理由としては、企業や個人が貸し付けを行うことで
新たなお金を銀行が生み出し「信用創造」によって利子も払わされる。
無から見えない通帳マネーによってお金を生み出していかなければなりませんから
どんどん借金が増えていくことになります。
そして利子までおまけについてきます。
経済成長とは借金をしていかなければ、うまく回らない仕組みになっているんです。
これが経済成長を続けていかないといけない理由です。
この金融システムはいずれ、経済を破綻に導いていく仕組みになっているんです。
国の借金が一向に減らないのもこういった仕組みにあるから、いつまでたっても良くならない。
消費税増税、
税金
手数料
あるとあらゆる場面で一般人から常にお金を巻き上げていかないと成り立たない世の中なんです。
どうすれば良くなるのか?
何もかも崩壊させてデフォルトしなければまた経済は破綻に進んでいくでしょう。
まさにいま世界はこの危機に立たされているんです。
よっていずれ世界大戦が起きてしまうでしょう。
戦争屋をしている銀行家だけが儲かる仕組みです。
まとめ
以上が経済成長についてのレポートです。
あらゆる角度で見なければ見えてこない部分ではありますが、物事の本質は同じです。
そしてこの金融システムがいかにデタラメであることがお分かりいただけたかと思います。
経済成長は今の日本のみでは望めません。
世界を舞台に展開していますね。
世界に発展すると国内の一般人は景気が良くなるんでしょうか?
いいえ。なりません。
一部のグローバル企業だけが成長を続ける仕組みになっているんです。
この経済成長って一部の人間だけが幸福になり大半の人が貧困に陥ってしまう仕組みです。
ではどうすれば経済成長を必要としない世の中になってくれるんでしょうか?
一度「無」してしまう必要もありますが、富を独占している一部に対して革命を起こさない限りきっと
このシステムは改善されないでしょう。
このシステムはいわば一部の支配層しか幸福にならない仕組みですからね。
これからどうなるんでしょう?
今のシステムにすがって生きていくほかないのでしょうか?
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