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【サッカー】

3カ月ぶり憲剛弾で川崎W杯後8戦6勝!

2018年8月26日 紙面から

川崎-仙台 後半、先制ゴールを決める川崎・中村(中央)=等々力で

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◇J1第24節 川崎1-0仙台

 首位の広島はC大阪を1-0で下した。3試合ぶりの勝利で勝ち点52。2位川崎は中村のゴールで仙台を1-0で退け、5戦負けなしで同46とした。仙台の連勝は3で止まった。札幌は清水に2-1で逆転勝ちし、柏は長崎に5-1で大勝した。長崎は4連敗。残り4試合は26日に行われる。

 スキは決して見逃さない。後半10分。仙台DF大岩がこぼれ球の処理を誤ると、最前線に攻め残っていたMF中村憲剛がボールを拾った。身長197センチの仙台GKシュミットに間合いを詰められても、動じない。「落ち着いて、届かないところに蹴ろう」。得意の右足で右隅へ流し込んだ。3カ月ぶりの今季5点目が、川崎にとって痛快な暑気払いとなった。

 相手DFのミスは、偶然ではない。相手GKへのバックパスに圧力をかけたのは中村自身だった。苦し紛れのキックを呼び込み、「アクセルを踏んで競り勝ってくれた」(中村)と、登里が即応して頭で弾き返した。気温31・6度、湿度67%。厳しい条件下にあって、連動した守備が必然の得点をお膳立てしていた。

 攻めて、圧倒した。小林と阿部のシュートは右ポストをたたいた。でも、ゴールをこじ開けられない。ならば-。川崎らしい美しい勝利ではなくとも、中村は「勝ち切る自信、成功体験がある」。勝負強さ、連覇への執念をプレーで体現した勝ち点3だった。

 W杯中断明けは8戦6勝。夏場の強さは、チームの真価と進化と言っていい。「まだまだ試合は続く。大事なのは、ぶれずにやり続けること」と中村。勝って勝って、広島の背中を追い続ける。 (松岡祐司)

 

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