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【芸能・社会】

TUBE、30回目のハマスタ 最多・連続記録更新

2018年8月26日 紙面から

通算30回目となる横浜スタジアムライブで熱唱するTUBEの前田亘輝(北田美和子撮影)

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 ロックバンド「TUBE」が25日、「夏が来た!~YOKOHAMA STADIUM 30 Times」と題した通算30回目の横浜スタジアム公演を開催した。同所でのライブ開催は28年連続となり、自身が持つ最多・連続開催記録を更新。野外球場でのライブも通算74公演目となり、アーティストのトップを独走している。この日は、元祖湘南サウンドの大先輩・加山雄三(81)がTUBEのスタジアムライブ初のサプライズゲストで登場し、30回目の横浜の夏に花を添えた。

 今年も“夏番長”TUBEが横浜にやってきた。最初のハマスタ公演は1988年8月。昭和の終わりに始まり、千葉マリンスタジアムで1度だけ開催した90年をはさんで横浜を彩ってきた夏の風物詩は、30回目の節目で平成の最後を迎えた。

 ボーカルの前田亘輝(53)は「来年の31回目は次の年号で迎えます。こうして客席を見回してみると、本当に統一感がない。世代もバラバラ、性別も不明みたいなところが、このバンドのいいかげんさを支えてくれるみなさんです。長い間本当にありがとう!!」と感謝を伝えた。

 30年間、夏とともに時代の移り変わりをリアルに体感してきた。87年に初めて球場ライブを開催した大阪球場はもうない。ナゴヤ球場公演も改修に伴って2002年で終了。91年から続けてきた甲子園球場公演も25年目の15年を区切りとした。

 前田は「地球温暖化で本当に暑くなった。30年前は肌寒かったくらいなのに…」と痛感しつつ、「ここに来る前に中華街で飲んできた人どれくらいいるの? 単なる酔っぱらいの集まりじゃねーか!」とファンの行動の変化にもツッコミを入れた。

 王道の夏ソング「夏だね」でオープニングを迎え、88年8月17日の第1回ハマスタ公演で最初に披露した「夕方チャンス到来」も歌唱。前田が噴水でずぶぬれになりながらバラードを歌う恒例の場面や花火、火を噴くゴンドラなど野外ならではの演出も盛り込み、全28曲を披露した。

 中盤を迎えたところで、加山がステージ下からせり上がって登場。前田が「何と、お祝いに大先輩が駆けつけてくれました」と紹介すると客席がどよめきと大歓声に包まれた。

 TUBEが加山の還暦記念トリビュートアルバムに参加して以来、両者は親交を深めてきた。代表曲「海 その愛」を前田とファン3万人とともに大合唱した加山は「前田君、30回目だって? すごいね!! 最高の男だから、黙っていられなくて来ちゃった」と祝福し、自身がカバーしたTUBEの名曲「湘南My Love」も歌唱した。

 「こんなにファンの皆さんに囲まれて幸せだね」と加山から水を向けられた前田は若大将風に「幸せだなぁ!」とシャウトした。

◆駅など関内エリアTUBE一色

 30回目のハマスタ公演を記念し、球場がある関内エリアもTUBE色に染まった。みなとみらい線の日本大通り駅には、25日限定で過去29回のハマスタ公演を約120枚の写真で振り返るフォトパネル展を開催。構内では「シーズン・イン・ザ・サン」などTUBEの代表曲10曲をBGMに使用し、歩きスマホ禁止などを呼び掛けるメンバーの構内アナウンスも1日限定で流れた。

 また近隣の商店街を中心に、20日から「関内 LOVE TUBE」と書かれたオリジナルうちわ1万個が配布されていた。

 

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