【プロ野球】清宮、本拠地1号 プロ初の3安打2018年8月26日 紙面から
◇日本ハム3-3楽天楽天が土壇場で追い付き、引き分けた。2-3の9回に島内が7号ソロを放って延長戦に持ち込み、9回以降は救援陣が踏ん張った。日本ハムは8回に清宮の4号ソロで勝ち越したが、9回に抑えの浦野が打たれ、逃げ切れなかった。 ◇ 万雷の拍手を全身で受け止め、ダイヤモンドを回った。日本ハム・清宮だ。待望の札幌ドーム初本塁打は、大谷(現エンゼルス)が1年目に放った3本塁打を超える4号ソロ。「打った瞬間いったと思いました」。思わず自画自賛した。 「(相手陣地の)右翼スタンドまでファンで埋まった中に、僕の打球が吸い込まれていく様を走りながら見ていて…。今までにない気持ち良さがありました」 超満員の4万1138人が息をのんで見つめた2-2の8回。先頭の打席で、宋家豪のチェンジアップを右翼席まで運んだ。3試合ぶりの一発は均衡を破る一時勝ち越しの千金弾。2回は右前打で2点目の起点を作り、10回は中堅フェンスを直撃するプロ初の三塁打でサヨナラの好機を演出。二塁打が出ればサイクル安打達成の12回の打席は中飛に倒れたが、プロ入り初の猛打賞が進化の証明だ。栗山監督は「もともと持っている力が出始めた。まだまだこんなものじゃない」とさらなる飛躍を期待した。 1軍再昇格した21日以降、5試合の出場で打率3割8分9厘、3本塁打、8打点。飛躍のきっかけは2軍降格の直前、5月25日からの西武3連戦(メットライフドーム)中にあった。 「城石(打撃)コーチと『トップ作る時に間(ま)を意識しよう』という話をして。力が入るようになりました」。観察したのは近藤の打撃。早めにトップを作ることにより、直球にも変化球にもスムーズにタイミングが取れるようになった。 「今はチームが勝つことだけを考えてやっています」。延長12回の死闘も、今季3度目の引き分け。清宮の活躍で敗北を免れたことが、何よりも大きい。 (中野雄太)
|