貧血や肌荒れに良い黒米で
〜夏休み 自由研究〜
トコトコ
トットコトコ
ぺ「あ、トッコちゃ~~ん。」
くるっ
トッコ「ぺんたんだー。」
タタタターーッ
ぺ「トッコちゃん、久しぶりだね、元気?」
トッコ「うん、元気、。ぺんたんも元気?」
ぺ「もちろん、元気だよ。何してたの?」
トッコ「あのね、夏休みの宿題、、。自由研究、、。」
ぺ「自由研究?何をするの?」
トッコ「わかんない、、。わかんないから、何かないかな〜って歩いてたの。」
クスッ
ぺ「そうなんだ、、。」
ジーーッ
トッコ「ぺんたん、、、、何かある?あるよね、ね、ねーーッ。」
ぺ「えーっ、、、うー〜ん、、そうだなぁ、、。」
トッコ「トッコ、、なんか作る、、。研究、、研究、、研究して作る、。」
ぺ「研究、、研究かぁ、、、。あ、、そうだ❗️」
トッコ「なに、なになに?」
ぺ「あのね、このはずく(id:mkonohazuku )さんの所の研究室、甘酒ラボでね、黒米を使った甘酒酵母の研究をしてたのを見たことあるの。」
トッコ「甘酒、、?」
ぺ「そう、、これ、。」
トッコ「ほんとだー、。」
ぺ「ね、トッコちゃん、私たちも黒米を使った甘酒を作ろう!」
トッコ「うん、作る作る、、。研究、研究、、。」
ぺ「まず、黒米を洗って、、これでお粥を炊くのよ。」
トッコ「うん、トッコ、黒米洗う、。」
シャッシャッ
シャシャシャッ
グツグツ
グツグツ
トッコ「わぁ、、スゴイ真っ黒、、真っ黒のお粥、、。」
ぺ「今日は白いお米を使わずに、黒米だけで炊いたの、。もち米だからね、、お粥もモチモチしてるわよ。」
トッコ「食べたーーい。」
ぺ「まだ、ダメよ。このお粥を60℃まで冷まして、、」
ピュッ
トッコ「はい、60℃、、」
ぺ「そうしたら、、米麹を、よぉくほぐして、お粥と混ぜるのよ。」
トッコ「うん。」
パラパラ
パラパラ
混ぜ混ぜ
混ぜ混ぜ
トッコ「できた、。」
ぺ「はい、じゃあこれを50℃〜60℃に保ちながら、、8時間~10時間、、置いておくのよ。」
トッコ「ふうん、、どうやって、、どうやって同じ温度にするの?」
ぺ「えーっと、炊飯器の保温モードを使ってもいいけど、、今日はこの保温鍋を使うわね。数時間毎に温度を確かめて、50℃より低くなってたら、もう1度火にかけて60℃にするのよ。」
トッコ「黒米は60℃が好きなの?」
ぺ「黒米じゃなくてね、米麹が60℃が好きなの。米麹の酵素はね60℃より温度が高くなると死んでしまうし、、50℃より温度が低くなると、反応が鈍くなっちゃうの。」
トッコ「ふうん、、お母さんは35℃になると、もう暑くて暑くて死にそう〜って言ってるよ。」
クスクス
ぺ「そうだよね、、。じゃあ、トッコちゃん、この黒米甘酒、、ぺんたんが温度管理しておくから、また明日おいで、。」
トッコ「うん、わかった。明日来る、。」
タッタタッタ
タッタタッタ
〜 〜 ☆ 〜 〜 ☆ 〜 〜
ぺ「ほら、、これ、完成したよ、黒米甘酒、。」
トッコ「真っ黒、、モチモチ、、。」
パクッ
トッコ「甘い、、。」
ぺ「このままじゃ甘いよ。甘酒にして飲むときはこれをぬるめのお湯で薄めて、、生姜を入れて、。あーーでも、これはあんまりトッコちゃん向きじゃないから、、ちょっと待って、、。」
黒米甘酒
ウィンウィン
ウィンウィーーン
ぺ「はい、できました。黒米甘酒豆乳 です。」
トッコ「わー、いただきまーす。」
ゴクッ
ゴクゴク
トッコ「うん、美味しい、あんまり甘くなくて、ゴクゴク飲める、。」
ゴクゴクゴクん
パッ
ぺ「トッコちゃん、ほら、自由研究用の写真、撮ったよ、。」
トッコ「ううん、、写真いらない。トッコ、絵描くの、、。黒米の絵と、黒米甘酒の絵と、黒米甘酒豆乳の絵描いて、、自由研究にする。材料もかいて、温度もかく。ぺんたんと一緒に作ったから、ぺんたんの絵も描くね。」
ぺ「わ、私も登場、、ふふ嬉しい、、描けたら見せてね、トッコちゃん。」
トッコ「うん、見せる。」
トコトットコ
タタタターッ
黒米甘酒
材料
黒米1合、水600cc
米麹200g
作り方
- 黒米を研ぎ、分量の水でお粥を炊く。
- 1のお粥を60℃まで冷ます。
- 米麹をほぐして、2と混ぜる(温度が下がったら火にかけて60℃まで上げる)。
- 保温鍋、炊飯器の保温等で、50〜60℃の温度を保ちながら、8〜10時間おく。(数時間おきにかき混ぜて温度を確かめる。下がったら火にかけ60℃まで上げる。)
- 出来上がったら、軽くすり潰しておく。
- 冷まして冷蔵庫で保存する。又は小分けして冷凍保存する。
【 完成後 】
- そのまま料理に使う。
- おろし生姜を入れ、ぬるめのお湯で薄めて甘酒を作る。(写真向かって右側)
- 豆乳と一緒にミキサーにかけ、黒米甘酒豆乳を作る。
ぺ「さて、トッコちゃんも帰ったことだし、、今度は大人用の一品を作ってみようかな。」
トントン
ジュージュー
混ぜ混ぜ
パッパ
ぺ「出来た、、茄子の黒米甘酒和え 。」
茄子の黒米甘酒和え
【 立法:健脾和胃 】
材料(2人分)
茄子1本、オリーブ油
黒米甘酒大さじ1、麹味噌小さじ1、白ごま小さじ1/2、大葉4枚
作り方
- 茄子を一口大に切り、オリーブ油で焼く。
- ボウルに黒米甘酒、味噌、ゴマ、粗みじん切りにした大葉を入れて混ぜる。
- 2に1の茄子を入れて和える。
黒米 補気類
[性味/帰経 ]温、甘/脾、腎
[働き]滋陰養血・益肝明目・補腎健脳
米麹
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢
茄子 止血類
[性味/帰経 ] 涼、甘/脾、胃、大腸
[働き]⑴血熱の各種出血
⑵黄疸、水腫、むくみ
⑶食欲不振、胃腹脹満
大葉(紫蘇) 辛温解表類
[性味/帰経 ] 温、辛/肺、脾
[働き]⑴発表散寒 風寒表証の発汗、解熱、咳
⑵行気寛中 脾胃気滞の胸悶、嘔吐
⑶解魚蟹毒 蟹、海老、魚介類の中毒
白胡麻 滋陰類
[性味/帰経 ] 寒、甘/肺、脾、大腸
[働き]⑴清熱滑腸 皮膚の乾燥、筋肉の無力、痰、赤み、便秘
⑵行気通脈 頭痛、めまい、頭部瘡瘍
*塩麹の作り方こちら
*米麹を使った薬膳はこちら
仙人問答
パクッ
仙「おぉ、これは美味い。とろっとろのナスとつぶつぶの黒米甘酒、、味も食感も良く絡んでおる。」
ぺ「へへ、、トッコちゃんのお陰で、自由研究出来ちゃいました。」
パクパク
仙「黒米のモチモチ感も楽しいぞ、。」
ぺ「ふふ、そうなんですよ、もち米なので、甘酒もどろどろっとした感じじゃなくて、モチモチ&ねっとりした感じに仕上がったんです。もう少しどろどろにしても良かったかなぁって思ったんですけど、、お茄子や、オクラなど野菜と和えるとダラダラせず、これぐらいがイイ感じで、。」
仙「ふむ、黒米は養血作用もあり、腎機能を高めるので、米麹と合わせれば、腎にも脾にも良い甘酒ができるのう。」
ぺ「『先天の精』の腎、『後天の精』の脾、この2つを補うなんて、完璧だわ。」
パクパク
ぺ「それにね仙人、トッコちゃんには、豆乳とあわせて、黒米甘酒豆乳を作ったんです。」
仙「ほぉ、それはまた肺にも働いて、秋を迎えるこれからの時期にぴったりじゃ。夏の疲れを取り、秋に向けて肺を潤す。咳や喘息にも良いドリンクじゃ。」
ぺ「はい、黒米甘酒、、まだまだ色々楽しめそうです❣️」