死ぬのは怖くない、でもケンタを裏切ったことだけは心残り。
敵が多い。あの頃とは段違いに敵も強い。
ケンタが作ってくれた剣がなければ入り口で死んでいた。いや、孕女にされていたと言った方が正解か。
「
関節がほとんど動かない私は右足に頼らない戦闘術を作り出し、この日のために備えた。この魔剣と技術が合わされば、あの当時の私よりも遥かに強い。
「グギャアアア」
単体では勝てないと察したゴブリン達が一斉に襲い来る。
「エアーストラッシュ!」
無数の風の刃がゴブリン達を切り裂く。ぶつ切りになったゴブリン達の死肉が私の足元を不安定にする。
それに剣の切れ味が落ちてきた。+2あった切れ味がなくなってしまった。
だけど元々の切れ味がすごいので、たいしたマイナスにはならないはずだ。
一歩ずつ、一歩ずつ行くんだ。あの娘を助けるために。
いつのまにか周りをゴブリンの群れに囲まれていた。私の目的地が分かっているのだ当然か。それにしても数が多い。1000、いや2000匹はいるわね。中央に一際大きいゴブリンがいた。あれはゴブリンキング!? あいつを倒せば。
ゴブリンキングの腕が上がり私に向かって腕が振られる。その合図に従いゴブリン達が雪崩となって襲いかかる。
「旋風斬」
左足を軸に回転し、360°の方向に剣を薙ぐ。その剣撃からは真空の刃がゴブリンを切り裂く。コブリンが流れ作業で死んでいく。死体は私の数メートル先に山を作る。
殺しても殺しても、次から次へと襲い来る。
「いつまで持つかな人の子よ」
ゴブリンキングが人語を話し、私を嘲り笑う。
「猿がしゃべるんじゃないわよ!」
「ふん、良いだろう余興は終わりだ。魔導部隊前へ」
その合図で杖をもったゴブリンが前に出て呪文を唱える。ゴブリンが魔法を使うの!? 逃げないと。
しかし私は周りを見て愕然とした。ゴブリンの死体が壁となって私の退路を塞ぐ。あのゴブリン達は捨て石だったのだ。私を逃がさないための。相殺するしかない。
「ヒ ヨ キタレ」
ゴブリン達の杖からリンゴサイズの火の玉が飛び出る。
「エアーストラッシュ」
「ヒョウ ヨ キタレ」
私の魔法剣と同時に後方から呪文が響く。私のエアーストラッシュが火魔法を切り裂くのと同時に背中を氷のつぶてが襲う。
5発以上の氷のつぶてが私の体力を削る。
ゴブリンキングがニヤケた面を見せる。普通に考えれば分かったはずだ、あの火魔法はブラフだ孕女にしたいのだから焼き殺すわけがない。氷魔法で体力を削りきったあとに捕まえれば良いのだから。今度は氷魔法を使った魔法使い達が火魔法を使う。私はそれを無視して待機している魔法使いの方を向く。火魔法は当てる気がないなら警戒しても無駄だ。次の氷魔法を警戒した方がいい。
だけど、私の予想はハズレた、火の玉が私の背中を焼いたのだ。
「ぐっ、なんで」
それと同時に警戒していた魔法使いが、氷魔法を撃ち私に追撃を与えた。
「グハハハ、愚か愚かなり巨人の娘よ。我らが貴様を孕女にするとでも思うたか。我らが望は亜人種よ、貴様のような人の出来損ないではないわ」
知恵をもったゴブリンは私たち人間種と亜人種の区別がつくようで、私のような巨人の女は要らないという。
「やれ!」
再びゴブリンキングが手を下ろすと魔法使いが呪文を唱える。
「カゼ ヨ キタレ」
緑の風かゴブリンの持つ杖から放たれる。
私はその風がインパクトする瞬間地面にエアーストラッシュを放った。エアーストラッシュがダウンバーストとなり魔法を掻き消す、その力で私の体が浮かび上空に舞い上がる。更にエアーストラッシュをゴブリンキングとは反対方向に撃つ。
「グハハハ、愚か者めどこに撃っておるワシはこっちだぞ」
エアーストラッシュの威力で私の体は流れ星のごとく一直線にゴブリンキングに向かった。
「死ねぇぇぇぇぇ!!」
「ヌッ!? 身動きできない空を飛ぶとはつくずく愚かよな」
ゴブリンキングは傍らの斧を肩に背負う。その斧は人間が両腕を広げたような斧で柄から突端まで2メートルはあるほどの大きさだ。奴はそれを私に向かい投げつけた。空中では逃げ場はない。私は切っ先をその斧に向かい突き出した。
「そんな細い剣で我が
私の目でも斧の回転は見きれない。少しで良い少しだけずらせることができれば。斧が私を襲う瞬間剣を斜めに受け流しの型をとる。スルッという感触と共に斧が私をカスメ後方に飛んでいく。
「なッ!?」
ゴブリンキングが驚きの声をあげる。
受け流しが成功した。ケンタの鍛冶師の力にかけて正解だった。まさか避けられるとは思っていなかったゴブリンキングは私の攻撃に対応できない。そしてこの距離ならはずさない。
「蛇突!」
剣がまるで蛇のようにうなり敵を穿つ、この技は回避不能の戦士最終奥義の一つ。
私に向かいゴブリンキングは手刀を伸ばす、その腕をかいくぐるように私の剣撃が奴に向かう。手刀が私の右肩をえぐる。傷は深く剣を持つこともできなくなり私は剣を離した。
だけど私はやつを見て笑った。私の剣はやつの喉を貫いて、その傷は心の臓を貫いていた。私は左腕で剣を再び取り、首を切り落とすと止めを指した。
ゴブリン達はキングが死んで統率がとれなくなったのか悲鳴のような雄叫びをあげる。目が血走り私に向かい猿のように威嚇をする。
利き腕じゃない左じゃ技を繰り出すこともできない。ここで終わりか。もう少しでシーファを解放することができたのに。
せめてシーファの少しでも近くで死にたい。私は襲い来るゴブリンを左手で捌きつつ前に進んだがゴブリン達の猛攻の前には左手の剣士では3メートル進めずに私は地に伏した。
シーファを解放できなかったのは心残りだけど。少しでもシーファの側で死ねるなら……。いいえ、まだよ。まだ死ねない。私はシーファを殺すまで死ねないのよ!
「邪魔なのよ、このごみ虫どもが!! エアーストラッシュ!」
私は右手で剣を持ち左手で剣を振るい魔法剣を発動させた。私を押さえつけていたゴブリン達は風で吹き飛ばされたが、ゴブリンの数が多い。先程かなり倒したのにまだ1000以上いる、と言うか最初より増えてる?何びきいるのよあんたらは台所に現れるゴキブリか。
良いわよとことんやってやるわよ。
「殺し尽くしてあげるわ。かかってきなさい!」
「ギャアワァァァ!」
私の挑発に怒りを覚えたのかゴブリン達はこん棒でバシバシと地面を叩き私を威嚇する。それが鳴り止むと一気にゴブリンが飛びかかってきた。
「アローレイン!」
どこからともなく呪文を叫ぶ声が聞こえゴブリン達を光の矢が襲う。すべてのゴブリンが撃ち抜かれるとゴブリン達は光の粒子になって消え去った。
そこに立っていたのは私の大事な人たちだった。
読「主人公どこ行った」
作「視点を変える一人称小説では良くあることですよ」
読「前作みたいに主人公が出てこないなんてことないですよね」
作「ブクマ次第ですね」
読「またそれか、貴様はいったいどれだけのブクマをもらえば満足するというのだ」
作「ふっ10000ですかね」
読「現実見てこ?」
作「ばかやろう!現実はな見るもんじゃねぇんだ、現実からは逃げるもんなんだよ!」
読「ハッ(目から鱗)」
作「さぁ、一緒に逃げようぜ、あの希望と言う名の未来って言うやつのところまでよ」
読「いきましょうあの無限の未来へ」
作「アハハハ」
読「ウフフフ」
(仲良く浜辺を手を繋いで走る二人)
読「で、落ちは?」
作「 」←あなたの好きな落ちを書いてね。
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