AppleやGoogleで働くのに大学卒の学歴はいらない
AppleやGoogle、IBMなどの大手企業が、人材採用にあたって4年制大学卒業の学歴を条件としていない、と求人情報サイトGlassdoorが調査結果を公開しています。
採用に大卒を条件としないAppleやGoogle
Appleは現在、品質評価エンジニアやエンジニアリング・プロジェクト・マネージャー、出張手配専門職、Geniusなどの求人情報を公開していますが、採用にあたり4年制大学卒業の学歴を求めていません。
このほか、Google、IBM、Hilton、Bank of Americaなどの企業も、アシスタント的な職種に限らず、学歴を採用の条件としていません。
なお、Glassdoorは以前、Appleの採用面接で「宙にiPhoneを浮かせなければならないとしたら、どうしますか?」など一風変わった質問をされた、との経験談を公開しています。
Google「自分の道を切り開く人材を見つけたい」
欧米の企業では、日本のような新卒一括採用は一般的ではありませんが、米メディアAxiosが「これまで、多くの企業が、職業としてかならずしも必要でないのに関わらず、採用にあたり大学卒業を条件としていた」と指摘するように、一般的には大学卒業の学歴が就職に影響しているのは事実です。
Googleで人事担当上級副社長だったラズロ・ボック氏は「学校に行かずに自分の道を切り開く人々のなかには、並外れた人材がいる。私たちは、そういった優秀な人材を見つけるために手を尽くす」と、大卒という条件にとらわれずに優秀な人材を獲得する方針を語っています。
IBMの人材担当副社長ジョアンナ・ダーレイ氏は、同社が新規採用する人材のうち、約15%は従来の4年制大学卒ではない、と2017年に語っています。
大学を中退して大成功した起業家たちも
なお、大学を中退して起業し、大成功をおさめた人物もいます。
Appleの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏をはじめ、Microsoftのビル・ゲイツ氏、Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏、Twitterのジャック・ドーシー氏ら、テクノロジー業界で存在感のある創業者たちは、大学に入学したものの中退しています。
Source:Glassdoor, Axios, iDropNews
Photo:Apple
(hato)