北朝鮮の違法イカ釣り船が激減?日本の対策が効果
海上保安庁の船が日本の排他的経済水域から出て行くように警告する相手。北朝鮮の違法操業船だ。24日に海上保安庁が公開した映像。現場は日本海の大和堆と呼ばれる好漁場で、一日最大で100隻という多くの北朝鮮船が違法にスルメイカ漁を行うことで知られる。実は日本でのスルメイカの漁獲量は年々減っていて、この10年で最も多かった2011年と比べると去年は4分の1ほどになっている。大和堆ではそんなスルメイカを日本の船が明かりで集めたところを北朝鮮船が横取りしたり、また、北朝鮮船からの妨害で日本の船がまともに操業できなかったりするというのだ。ところが、北朝鮮の違法操業船に異変が。今、激減しているというのだ。日本側が取ったある作戦が功を奏したという。「放水銃」だ。専門家によると、北朝鮮の小さな木造船には冷蔵設備がなく、スルメイカが腐らないように現場で干しイカにするという。そこに放水することで干しイカを台無しにしてしまうのだ。これが効果てきめん。去年7月、8月に退去警告した北朝鮮船は延べ823隻だったのが、今年7月、8月では24日までで延べ188隻にまで減っているのだ。また、去年7月には北朝鮮船があふれ返っていたことから今年は先手を打ち、5月下旬から巡視船を配備して大和堆への侵入を防いだことも効果的だったという。