またひっくり返るような暴論が出てきた。
なんかもう、この国は右も左も幼稚すぎる。
「貧弱な戦力でも戦える!」と示すことがどうして人を脅迫する精神論に結び付くのか?上手い事言った気になっている相変わらずのポタクだが、まったく破綻した発想だ。
ていうかこれぞ「勝負」論に洗脳され、自縄自縛されている証左だと言える。
一時期「いいなぁ。スポーツは勝ち負けがはっきりしていて」などと思っていたが、最近高校野球を観て、考えを改めた。
スポーツを無残な「弱肉強食」の場にしてはいけない。
先日の木村太郎のスポーツ界に放った鋭い矢が世間に突き刺さる。
「スポーツが勝ち負けばかりを気にするようになって、今の体たらくなんでしょう」
スポーツは勝ち負けが絶対的な価値観ではなく、勝ち負けを通じてどれだけ人間の精神を試されるか、そこが最大の主眼だ。
「筋書きのないドラマ」と言われる所以だ。
僕らは汚いツラして鼻くそほじりながら現実逃避してるだけのアニメ作っていればいいのだが、アスリートは文字通り、一挙手一投足がパフォーマンスだ。
やりがいがある反面、プレッシャーも酷いだろう。
もちろん体罰や非合理的な精神論教育はいけない。しかしそもそも「勝てばいいんじゃい!」という根本的な価値観こそが、スポーツから人間性を奪い取ってしまう、すべての元凶だと言えるし、今まさに問題になっているのだろう。
そういう意味で、蒸し返すようだがかつて松井秀喜を全打席敬遠した明徳の監督に、野球を騙る資格はない。
「スポーツマンシップ」に欠けるからだ。
ちばあきお先生の『キャプテン』でも読んで一から勉強し直せ。